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蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

金司龍

2025年01月01日 | 富貴蘭(縞)


昨年の夏、東京酒田のWebShopで買った金司龍です。













母体の貴宝青は、私は富貴蘭の中で最もつまらない芸の品種だと思っています。


しかし、この頼りない木姿の熨斗葉に黄縞が流れると、
なんとも雅かつ珍奇な姿に見えます。


また芽変わり品種は、より下位の品種からである程、
その落差が大きい程、面白いものです。


さらに金司龍は、古に存在したものの絶種してしまったものが、
100年の時を経て当時の静岡富貴蘭会会長だった福井宇一さんの棚で再登場したという歴史があり、
そこがまた趣味家の心をくすぐります。


さて、この株の1本1本はお世辞にも上柄とは言えませんが、
株全体の形と斑のバランスは悪くなく、この品種としてはいい株だと思います。



いつも居間に飾ってある鉢の中から、千野さんの若い頃の鉢を合わせてみました。










これで展示品としては十分だと思いますが、こちらの方がより面白いと思います。







陶磁器ではなく、銅製の、たぶん中国鉢です。


この品種の面白さを表現するのには、断然こちらの方がいいと思います。


鉢合わせって楽しいですね。



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三福

2024年12月22日 | 富貴蘭(縞)


昨年、古い蘭友が久し振りに遊びに来た際、お土産に持ってきてくれた三福です。







前回の清滝の墨縞は、実はこの品種と同一の可能性があるのでは
と思って来ましたが、未だ結論が出せずにいます。


三福はまだ一般的な品種ではありませんが、
九州産のマニアックな品種として、かなり以前から存在してます。


私が初めて見たのは、千葉の和尚さんの棚でした。


どちらも縞のある木は稀少で、両品種とも縞なしの木を手に入れて作っているうちに、
「これ、一緒じゃないか?」と思うようになりました。


しかし、どっちも縞はないんだからと、あまり深く考えていなかったのですが、
どちらも縞の木が手に入って見比べると、似ています。













同一だとすると、どちらかの産地情報が間違ってることになりますね。


30~40年前には、高知から九州に渡った寒蘭が九州産として向こうで登録されることは
珍しくなかったので、これもその類いか?と思ってみたり。


風蘭に限って言えば、逆に九州産なのに土佐⚪⚪と名付けられた品種がいくつもあるし。


どっちもどっちです。


清瀧については発見者が若い大工さんということで
名前まで聞いていましたが、どこにも書き残さなかったので忘れてしまいました。


残念ながら関係した人たちはすでに亡くなられていると思われるので、
今となっては確認する術がありません。


そんなこんなで疑問符の付く品種ですが、それが返って面白さだと私は思っています。


また今後、白から黄色、萌黄まで、また天冴えから後冴え、
願わくば後くらみまで、多様な変化を期待していて、末長く楽しめそうな品種です。




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雪山の縞?

2024年12月12日 | 富貴蘭(縞)


先月三香園WebShopを見てると、「雪山の縞」の名前で面白そうな木が出てました。


画像を拡大するとぼやけてよく見えないけど、面白そうだし、
値段は13500円とリーズナブルだったので、即LINEで注文しました。



ところが老眼鏡をかけて見返してみると、一桁見間違えてました。


慌てて「一桁見間違えた!」とLINEしたら、「もう下ろしたよ」と返って来ました。


キャンセルしてもよかったのですが、まぁいいか、と買ってみました。





















雪山のセルフっぽくははないですが、分からないですね。


お気に入りのあの木とよく似てます。



ラベルの名前をどう受け止めたらいいのか、難しい時代になったなぁと思う、今日この頃です。



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宝刀

2024年12月08日 | 富貴蘭(縞)













弁慶の縞と呼ばれることもあるそうですが、
弁慶丸のセルフではないでしょうから、その名前はどうかと思います。


それと、兄弟実生もそっくりでしょうから、
宝刀の名前が1個体に付けられたものなのか、総称なのかは分かりません。


そんなこんなで、名前については疑問点がありますが、芸は大好きです。


今までに小さいのを2つ買いましたが、
三香園さんに「大きいのがあるよ!」と言われ、また買っちゃいました。






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綾簾

2024年10月24日 | 富貴蘭(縞)



数年前にWebShopで買ったこちらの木が気に入って、
注文してまた買った木がこちらです。







前回のは中斑気味の縞の木でしたが、
こちらは派手目な木を含めた、上柄の株です。


普通の見方をすれば、こちらの柄の方が断然上なのですが、
ルビー根を交える斑ですから、中斑気味だとその率が高くなるので、
この品種についてはちょっと評価基準が違ってきます。


にしても、一見普通の白黄縞なのに、なぜルビー根を出すんだろうと思ってましたが、
よく見ると松葉を交えた朝日殿柄の顔を少し覗かせてます。















このあたりは新湖東のような雰囲気



覆輪の部分は月輪のような雰囲気を醸し出してます。



なかなか面白い品種です。







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