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蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

カンランの自生地その2

2015年01月18日 | 自生地

先日の記事で、カンランの根は横に伸びると書きましたが、その根の様子をもっとはっきり見せてほしいとの声があったので、
再度撮影に行って来ました。



シイやカシ類の照葉樹(常緑広葉樹)の中に、クヌギなどの落葉広葉樹が混じった明るい林床です。



前回とは別の場所です。落ち葉をどけたらこんな感じ。



そっと表土をどけると、横に伸びた根がすっかり顔を出しました。



ライゾームはこんな感じです。



こちらは別の株のライゾームです。







まわりには広範囲にポツポツと生えていて、こんなのもありました。



成長期ならたまたまモヤシ状態になったとも考えられますが、この季節にこんな色をしてるというのは、黄金葉なのかな?
子供の頃なら小躍りして喜ぶところですが、今では「どうせ良い花なんか咲きゃしないよ」で片付けてしまいます。

夏に訪れた時に沢山生えてたところは、残念ながらこんなになってしまってました。



カンランを掘り取った跡ではありません。イノシシが掘り返した跡です。
普通はカンランを食べるために掘ったりはしないと思うのですが、ここには20本くらい生えてたので、
食べるくらいのライゾームの量があったのかもしれませんね。

こんちくしょう!

でもこっちはただの楽しみ、あっちは生きるためですもんね、仕方ありません。


この塊は、帰り際にシュンランだと思って写真を撮りましたが、帰ってきて写真を見るとカンランっぽくも見えますね。さてどっちでしょう~。



コメント (2)
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カンランの自生地

2014年10月03日 | 自生地


先日「カンランの自生地の写真なんて持ってないですよね・・・」
といかにも撮りに行ってくれと言わんばかりのメールが届き、そそくさと撮りに行って来ました。



あそこに行けばあるだろうと思い付いたところに車を走らせ、山を登ること2分。すぐに見つかりました。さすが高知、寒蘭の国です。











寒蘭ブームの頃には随分と山が荒れましたが、今は落ち着き、特別いい花が出たところ以外なら、比較的簡単に生えてるのを見ることが出来ます。
ただしここも当才苗ばかりが見られるということは、毎年採取されているのでしょう。

昔は地中のライゾーム(高知ではホルモンと呼びます)まで掘り起こされて絶えてしまうこともありましたが、残しておけばまた芽が出ます。
ライゾームは地上部が順調に数本立ちにまで育てば消失していまうため、その時点で採取されしまっては後に何も残らないことになってしまいます。

ところが、地上部に出た芽を次々と採られたら、ライゾームは地中で増殖し、より多くの芽を出そうとします。
つまり極端な話をすれば、開花結実して種を飛ばすようにならない限りは、途中の中途半端な大きさで採られるよりも、
出る芽を次々と採られる方が、個体数が増加するという、面白い現象が起こります。

この地際に見える緑のミニショウガみたいなのがライゾームです。







子供の頃には自分の頭ほどのこの塊を見たことがあり、そこからは数十本の芽が出ていました。

長々と書きましたが、山にいた時間は10分くらいです。
軽装だったので、藪蚊とマムシに追われて逃げ帰って来ました。



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大量のフウラン

2014年09月24日 | 自生地


先日我が家に大量のフウランがやって来ました。



ご近所さんが、庭木を切ったらフウランがいっぱい着いてからと、持ってきてくれました。なんとまぁ、たいそうな量です。
ちゃんと枝ごとに切ってくれてたので、我が家の入り口に組み上げてみました。





我ながらよく出来ました。こんな時には例のモジャモジャが役に立ちます。
仕上げにパット散らしたら、あら不思議、一気に自然な感じに。しかも遮光も兼ねてます。





こちらはいつぞやのキバナノセッコク。





いつのまにか我が家の入り口がジャングル化してきてます。
来年はこのままにしておくとして、再来年にはどこか着けることを考えなければいけません。



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台風のおとしもの

2014年08月12日 | 自生地

今回の台風は久しぶりに我が家の真上を通過しました。雨も風も凄かったです。

幸い突風は吹かなかったため、我が家は被害を免れましたが、神社のフウランが被害に遇いました。



境内には大小様々な枝が散乱してて、こんなのが落ちてました。











かなり細い枝に着いてたんですね。フウランはまず風で剥がれ落ちることはありませんが、
枝が折れてはひとたまりもありません。





乾燥が激しい場所に着いていたためか、根っ子だらけです。

こちらはキバナノセッコクです。まだ苗木ですね。



とりあえず持って帰ってきましたが、キバナは庭石にでも着けるとして、フウランは今年はこのままにしといて、
春にどこかに着けようかな。

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神社のキバナノセッコク

2014年08月04日 | 自生地


今日は昨日と同じ神社の杉の木のキバナノセッコクです。



この写真でも写ってるの分かるんですよ、よく見てください。





夕暮れ時に、ちょうどキバナノセッコクの花にだけ、スポットライトがあたっているかのようです。







奇跡の瞬間です。







私が子供の頃には、オヤジがこの高いところに登って採ってくれたものです。

今思えば、フウランとキバナノセッコクのためにこんな高い木に登るなんて馬鹿げた話ですが、
子供のためには危険なこともお構い無しのオヤジでした・・・あいや、まだ元気ですけどね。





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