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引力と斥力

2023年08月23日 09時01分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 電気と磁石では同じように、極性の異なるものの間には互いに引き合う「引力」、極性の同じもの同士は反発しあう「斥力」が生じます。モーターが回転するのもこの力を利用していますが、回転する部分とそれを囲む部分とのホンノのわずかなスキマ(距離)で生じる力です。距離が離れるとこの力は急速に減少します。分かり易いのは、ピップエレキバンのような磁石です。5mm 程度の距離であれば、パチッと引き合いますが、10cm程度離せば、何の変化もありません。 ですから、ピップエレキバンを右肩に貼った人同士が、すれ違ってもその磁力の反発で、二人が互いに反発して跳ね飛ばされるように作用することはありませんし、反対に100mも先から、ピップを付けた人同士が引き寄せられることも同様に発生しません。 引力と斥力と言う定性的な話は、実際の距離まで含めた定量的な話で理解せねばなりません。 定性的には「真」であっても、定量的には「偽」であることも多いのです。「ド文系」の方の中には、定性的な事しか考えない方が多いのですが、「理系」の定量的なフィルターをかければ、現実には発生しない場合が多いのです。

 このような事は日常生活の中で誰でもが体験していることで、理解しているハズなのに、電荷が100mも離れた所から集まるなどと言う説明を信じてしまう人がいるのは何故なのでしょう? 宗教的な話も、興味のない人が冷静に聞けば、あり得ないような話を簡単に信じてしまうのと同じことで、キチンと理解していない事に人は騙され易いのでしょう。 あるいは、それを話ししている人自身、教祖様から言われて盲目的に信じているのでしょう。 日常での生活を100%受け入れられない心の不満は、その日常を覆す、非日常的な出来事を期待している部分が心の隅にあるとのことで、社会が複雑になるにつれ、自分が満たされていない部分を補うかもしれないオカルト。オカルトを信じ易い素養は誰にでもあるかも知れません。

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