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磁気ストライプ から QRコードへ

2024年06月04日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 電車の切符が磁気ストライプからQRコードに代わるそうです。あの磁気ストライプの改札機、メカ的には凄いんです。切符の入れ方としては、印刷面を表にした順方向と逆方向、磁気側(黒い面)を上にした順方向と逆方向。お客様は様々ですから、常に印刷面を上にした順方向で挿入されるとは限りません。 私の様に改札機内部の事を知りたくて、ワザと色々な向きで入れてくる変人もいます。路線による違いもありますが、挿入された切符が改札機内部でどのように扱われるのか?その違いを知るのが楽しくて、切符を買う機会があるたびに観察しました。

 大きく2つの扱いがありました。どのように入れようと、改札機の内部で印刷面を表にした順方向に向きを整えて出てくる改札機と、入れたままの状態で出てくる改札機があります。素直なお客様ばかりで常に印刷面を上(黒面は下向き)にして挿入してくれれば磁気ストライプを読み込む磁気ヘッドは一つで済みますが、黒面を上にして入れてくる場合もありますから、この場合、磁気ヘッドは2個必要です。 前後方向を逆にして入れてくる場合もあり、これは読み終った後で、全体の文字列を最下位ビットと最上位ビットを入れ替える操作が必要になります。 あるいは、切符自体を順方向に機械的に向きを正常に戻してからであれば磁気ヘッドは1個で済みますが、切符自体の向きを変える機械的な操作が必要になり、どの方法にするかはハードウェアの量と自社の得意とする技術の具合で、面白いですね。 この磁気ストライプに書かれている情報は、既に解読されていますし、磁気ストライプの書込み機も市販されていますから、偽物を作るのは不可能ではありませんが、ド素人には少しハードルは高めで、それほど高価でない切符のためにワザワザ、ニセ切符を作る人はあまりいないかと思います。

 QRコードであれば、改札機内部での切符の機械的な扱いはありませんから、改札機の保守も楽になります。ただ、QRコードなど簡単に作れますから、ニセ切符も多く出回るのが心配です。これは、証拠もあとに残しませんから、不正があった事すら鉄道側で押さえることは困難です。 飛行機への搭乗口では、既に予約をしている乗客ばかりですからスマホでも紙に印刷したQRコードでも受け付けています。電車でも通学定期などはスマホでのQRコードが便利そうですが、不正乗車をいかにして防ぐのか?一人が切符を買い、それを仲間がスマホでコピーするようなアプリ、あるいはもっと進んで乗車駅、目的地、日付を入れると、切符用のQRコードが画面に表示されるアプリなど、QRコード切符に置き換わる頃には切符用の不正QRコードを作る方法がアングラで出回る事でしょう。もちろん、鉄道側も不正がし易いことを見越して、何らかの工夫を加えてくるでしょうから、QRコード移行すると発表された時点から、ニセ切符作成側と防御側の戦いがもう既に始まっている事でしょう。 実は私も不正切符を作り難くする方法を考案し特許を出願しようかと思いましたが、止めました。そもそもQRコードは、発明者が特許を取らなかったため、これだけ普及しました。無償のフンドシを手に入れて、少し模様を入れたからと言ってその権利を主張するなどセコイことで、QRコードの発明者に失礼です。

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