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劣化するオッサン社会への処方箋   山口 周  光文社文庫

2018年12月05日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。  落雷抑制の松本です。

例えば世の中の犯罪の多くは、若い世代の未熟な判断による事が多く、円熟した中高年には少ないなどというのはもはや妄信で、外見は立派な中高年による子供のような犯罪も増えていますが、ここで言う「オッサン」とは必ずしも生活年齢での話ではなく、生活年齢に関わわらず

① 古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
② 過去の成功体験に固執し、既得権益を放さない
③ 階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
④ よそ者や異質なものに不寛容で、排他的

を「オッサン」と定義し、必ずしも中高年男性ではないとしていますが、やはり特定年齢層のことでは? と思える部分もあります。 人は、年長者ほど能力も経験も見識も高い、それゆえ地位も報酬も高い、という前提でした。 年長者は若者の知らない、過去の事実や昔からのしきたりなどを知るデータベースであったのですが、その位置が近年、次の理由で不安な立場になって来ました。

① 長寿命化:昔は希少価値であった高齢者が多くなった
② 社会変化のスピード:新しい事が次々に発生し、高齢者の備える知識が急速に陳腐化してしまった
③ 情報の普遍化:年配の人に尋ねなくても、分からない事、知らない事も簡単に検索できる

しかし、これは今始まったことばかりでなく、旧約聖書ヨブ記 32章9節には、「年老いたものが正しいとは限らず、年長者が正しい事を悟るとはかぎらない」 とあるそうです。 全編で「オッサン」には厳しいのですが、中高年に嬉しい記述も多々あります。

その一:知能と年齢の関係で、知能とは「流動性知能」と「結晶性知能」に分類され、そのうちの結晶性知能は知識や知恵、経験と共に蓄積されるされる知能で、そのピークは60歳前後とのこと。
 
その二:人生が100年になる時代にあって中年から壮年にかけての時期が素晴らしいものでなかったら、私達の人生はとても暗いものになってしまう。社会的な意義として中高年が輝いていないといけないのです。 

そんな輝ける人生のラストステージは「学び直し」によるパラダイムシフトであり、何かを始めるのに遅すぎることはなく、幾つになってもシッカリと学ぶことが大事としています。 果物であれば、時間を経れば熟成します。 しかし、人は、目標を持って生きなければ歳をとっても熟さないのです。 そのためにはいくつになっても勉強なのです。 中高年に厳しいながらも暖かな言葉であふれ、「オッサン」に心当たりのある方には必読です。

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