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トリウム溶融塩炉とプルトニウム

2013年06月18日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

福島の現状を見ながら原発の推進などと言えば非難の声が上がるのは目に見えていますが、旧型機が事故を起こしたからと言って原子炉が全てダメと言うのは短絡過ぎるのです。現在の主流派であるウラン燃料の原子炉は核兵器の元になるプルトニウムを生産するためのもので、日本にも副産物としてのプルトニウムが貯まり過ぎ、これを消化するはずの高速増殖炉「もんじゅ」も動かずにプルトニウムは溜まる一方。その中、プルトニウム製造に寄与しないため見捨てられたトリウムを燃料とする原子炉は原理的にメルトダウンなど発生せず、プルトニウムの消化も可能で、燃料のトリウム自体、レアアースを生産する時の廃棄物としてこれまた貯まる一方。中国は国内でのレアアースの副産物で貯まる一方のトリウムを燃料とする原子炉を着々と開発中です。中国のもう一つの目玉は高温ガス炉。これは摂氏950度の熱風を利用できる炉で、製鉄と組み合わせて製鉄のコスト削減に大きな期待がされている原子炉です。

日本がウラニウム炉でつまずいて原発を敬遠する動きばかりで停滞するうちに、中国はトリウム溶融塩炉だとか高温ガス炉等の新しい技術にまい進し、このままでは日本の20年後は中国に完全に抜き去られます。これからは大型原発を地方に作るやり方は許されません。かって、都内のゴミを一手に引き受けていた江東区がごみ処理の方法を正し、ゴミはそれを生み出した各区で処理するのが当たり前になったように、電気も自分の使う分は自分で作る。都内にも原発を作って、電気の地産地消を目指すべきです。都内に原発を作る土地はない? トリウム炉であれば小型で安全な炉を実現でき、各区で自分の電気は自分で作れば良いのです。

原子力アレルギーだけなら許せても、科学オンチがこれに加わり全ての原子炉を悪者にしているだけではいけません。発電用の化石燃料の輸入代金だけで3兆円もの赤字になっているのです。ここ数年は続けられても、このような赤字を未来永劫続けることはできません。自然エネルギーだけに頼ることも無理で、新しい原子力技術は絶対に必要な技術です。原発を廃止し、自然エネルギーにするなどという、口当たりの良い公約に騙されてはなりません。

そろそろ選挙が近づき、お母さんの議員候補も多数出馬されるようです。先日、都内某駅前で演説していた方は、「子供のため」「安全・安心」この2点だけで、原発は廃止を訴えていました。福島を例にとって原発反対と叫ぶのはこの部分だけを含む小さな集合の中ではごもっともですが、原子炉技術の発展、国際競争力、プルトニウム/トリウムの処理、ネネルギー問題など大きな視点で見れば、視点が低すぎるのです。次の世代のために、廃止するのではなく、より安全な原子力技術をめざすべきではないでしょうか? 日本の強みは、ハイエンドの製品を世界に供給する事なのです。自然エネルギーなどと言うロ-テクで生きて行くことはできません。

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