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富士山噴火と南海トラフ  鎌田浩毅  ブルーバックス 講談社

2019年05月28日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。  落雷抑制の松本です。

半分冗談、半分本気で若い人たちに言うのが、高齢者の数少ないメリットは、老い先が長くないという事です。 私の少年時代からの過去50年と今後の50年とでは、あらゆる分野で変化率が大きくなる事でしょう。 私の過去50年は、いくつかの大地震があったものの社会は安定し、戦争もなく、伸び盛りの社会の中で好きな仕事をして今日に至りました。 しかしながら、今後の50年は、自分たちが伸ばし続けてきた技術により人の仕事が制限され、人類が壊し続けてきた自然環境から「しっぺ返し」を受ける時代になります。 そんな激動の時代を今後50年以上生きる、若い人たちに比べれば、そこまで頑張らなくても良い高齢者は恵まれているという事です。

自然の前に人間のできることは少なく、本書の題名のような「富士山噴火」や「南海トラフ」の動きには何もできません。できることがあるとすれば、大都市への一極集中は止めて都市機能を全国に分散させておくことくらいしかできません。 ところがオリンピックもあり、東京への一極集中はすさまじい勢いで進み、超高層ビルを林立させて、この光景を素晴らしいい発展であると賞賛する人ばかりなのです。 ビルの寿命は、軽く50年以上は機能しますから、人と共に今後50年の変化に曝されます。

関東は南海トラフからは、距離があるから大丈夫と能天気に考えていると、南海トラフでの刺激が富士山噴火につながる可能性もあるそうで、富士山の噴火による影響は東京の経済をマヒさせる影響が予測されています。 通信機能の向上により、人が物理的に移動し、顔を合わせなくても仕事ができる状況になってきている中での東京への一極集中とはおかしな話です。

まあ、いつ起きるか分からないことを心配していたら一歩も前に進めないのも事実ですが、確率的に起こり得る状況に近付いてきているのも事実なのですから、それに対処しておくのが自然災害大国のすべきことなのですが、概して、この国民は「能天気」。事態が発生しないと動かないのです。 ま、それくらい呑気でないとやっていけないのでしょうか? 長期的な対策というのは、政治主導でなければ動きません。 今日明日のことばかりでなく、今後50年以内に起こり得る確率の高いものについても、長期計画で都市機能の分散を図るべきではないでしょうか? まあ、目先の利益だけで動く人には無理なことですが。。

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