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開発部門 vs 管理部門

2020年12月11日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 以前、スイスのファミリー企業につとめていました。 会社を創業した方はエンジニア。 お客様からの要望は3日以内に試作品を作るというのがモットーで、エンジニアの誰もが自由闊達に働いていました。それで業績が伸びて組織が大きくなると、今までと同じような管理方法では具合が悪いと、管理部門を強化しました。 すると、開発部門も今までと同じような自由は無くなり、何をするにも管理部門からの許可が必要となり、自由な雰囲気も消え失せ、嫌気をさしたエンンジニアの多くが会社を去りました。 管理部門の中の購買部門も問題でして、社内で開発するよりは社外のもので廉価なものを購入し、外の箱だけ自社のものにしろと言うようなアホなことも平気で言い出します。 この会社、隣国製の中身を自社製のキャビネットに入れて販売するなどしていましたので、技術力はなくなり、数年後にはその市場でのプレゼンスもなくなりました。 製品を開発し、製造する会社の主役は開発部門でなければならないのですが、その開発部門に営業的な、あるいは経理的なセンスもないと管理部門に主役を奪われてしまうのです。

 開発部門が営業の現場を知ることは大事で、たとえ開発エンジニアとして入社しても、数年でジョブ・ローテーション。 現場の営業に出された1~2年、現場で修業をしてから開発部門に戻る会社もあり、それが上手く行われている会社もあります。 ところが、開発エンジニアの中には、いつもコスト・ダウンで締め付けをされているのか、安く作る事ばかり考えているようにお見受けする方も少なくありません。 コスト・ダウンも大事なのですが、それよりは、如何に付加価値の高いものを高く売るかの方が重要です。 ものを安く作り、安く売っている限り自分の給料が高くなる可能性は低く、安く作ってもそれは高く売らなければ会社の儲けにはならないのですが、「金を儲ける」と言う事に罪悪感を抱く方も少なくないのです。

 日本に於いては、「モノづくり」に重点がおかれていますが、「モノづくり」にもまして大事なのは「仕組みづくり」なのです。 「モノづくり」は、モノを作るための有限な資源が必要ですから、コストダウンにも限りがありす。 ところが「仕組み」は概念上のものですから、「仕組み」は如何に大がかりな仕組みでも、それを廉価に構成することもできる可能性が高いのです。  某メーカーさんですが、高級品を開発する際、「高級」と言うような「質感」は毎日の暮らしの中での接触が必要で、平均的な日本のサラリーマンには世界レベルの「高級」の意味など理解しがたい。 という事で、世界の高級ホテルを泊まり歩いて、「高級」の意味することを体験し学んだそうです。低価格な製品での競争ではなく、付加価値の高い高級品での競争でなかれば、日本を追い上げると途上国に追いつかれ、抜きされれるのは当たり前です。 付加価値の高い製品を自信を持って売れるようでなければ、日本に勝ち目はありません。 廉価のモノの大量生産ではロボットにかなわない時代です。 付加価値の高さで勝負の時代なのです。 しかし、業界の競合というのは会社の外の競合会社だけではありません。 会社の内部にこそ成長を阻害する要因があるのです。

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