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博士のエンジン手帖 2  畑村耕一

2013年05月24日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

車を選ぶとき、デザイン、燃費、色、価格など色々な要素がありますが、エンジンそのものを選択の基準にする人はあまりいないことでしょう。自分でエンジンをどうこうする訳ではないし、エンジンルームなど開ける事もないのですが、エンジン単体については車の要素の中で一番、気になります。この本については一度ブログに書いたような気がしますが、その続編が出ました。最近の車に搭載された27機種のエンジンについて解説しています。車についての評論本ではなく、純粋にエンジンだけについてだけです。

エンジンも今、大きな変革期を迎えています。高級車は大排気量であった常識が変り、排気量もダウンサイジングを迎えています。気筒数も少なくなりそれを補うために過給する、「過給ダウンサイジング」が標準になりつつあります。こういう中でエンジンにどういう性格を持たせるのか、設計思想の違いは普通のユーザーには分かりませんがその違いを明確に説明してくれています。車のカタログの中でモエンジンについての記述は多くはなく、中味は美味しい話しばかりですが、畑中先生、このような情報をどう収集されているのかエンジンの設計者と言う立場で御同業の他社製品については各会社の事情から設計する立場で時には辛口、時には褒め称えての論評です。

私は、自動車に限らず飛行機のジェットエンジンまで含めてエンジンは芸術品であると思っています。多数の部品で構成されるこの精緻な機械が毎分1万回転もするのですからすごいことです。エンジンのような鋳造のボディを精密に作り上げることはドシロウトの会社では不可能ですが、将来、EV【電気自動車】が普及するとしたら、バッテリーとモータだけを購入してくれば誰でも比較的簡単にEVを作れます。これでは面白みがありません。それが、EVの良いとこでもあり、悪い所でもあります。

ハイブリッドも着実に普及していますが、私はハイブリッドは好きではありませんし、買う気も全くありません。なぜなら、仕掛けが大げさすぎるのです。エンジン単体の改良だけでもまだまだ改善の余地はあります。エンジンのエンジニアはエンジン自体の改良に正面から取り組み、その限界に達してのハイブリッド化であれば認めますが、大したエンジンを作りもしないでハイブリッドに逃げるような姿勢はエンンジニアとしては??です。これは、エンジニアの判断と言うより経営的な判断でしょうね。

全編を流れているのは畑中先生のエンジンに対する思い入れです。畑中先生の師匠の兼坂さんと言う方の語録が紹介されています。「エンジンが趣味でなくていいエンジンができる訳がねえ。徹夜でマージャンやスキーをやるようにエンジンができねえのか?」これはエンジンに限らず、仕事全般に言える事です。仕事が好きであると言うのは一番重要な事です。また、その時にはウルサイ、嫌な上司であっても、こういう厳しい師匠と巡り会えて今の成功がある。幸せなエンジニア人生です。また、仕事について、自分なりの哲学を持つ。これも仕事の実力があってのことですが大事です。エンジンの研究所を持つという夢を追い続ける畑中先生の夢がかなう事を願っています。

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