雷ブログ

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落雷させる対策から、落雷させない対策へ (1)

2013年05月09日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

避雷針の意味は「雷を避ける針」ですから、これを付けておけば落雷を避けられると誤解されている方も多いのですが、落雷を避けるのではなくて、実は落雷を引きよせているのです。避雷針が何故、「針」なのか?避雷針の先端は確かに針のように尖っています。このような尖った先端からは放電をし易いので尖らせているのですが、避雷針の先端から放電すると言うことは当然、空に向かってです。「えっ? 落雷って雷雲から地面に向かって放電するのでは? 方向が逆ではないの?」と疑問をいだかれるかと思いますが、落雷が発生するまでに、雲から地面、地面から雲と両方向から放電が始まり、上向きと下向きが結合するとそこを大量の電荷が移動する、即ち電流が流れるのです。雷雲から一方的に落ちてくるのではなく、地面との相関関係で発生するのです。それをワザワザ、招いているのが避雷針です。大事な所に落ちるよりは身をもって落雷を招く、犠牲的な精神にあふれたものなのです。

ところが、問題なのは雷様は気まぐれで必ずしも避雷針には落ちずに、その近所に落雷することもあるのです。これを100%捕捉するように避雷針にも突起の数を増やすなど色々な試みが行われてきました。もし、それで100%、捕捉できても次の問題は雷電流の処理です。アース【接地】してあるから大丈夫。。。とは行かないのです。地面は場所により電気抵抗が異なり、電気抵抗の低い所(電気が通り易い所)であれば地面に吸収されますが、抵抗の高い場所ですと水平的に広がります。そのため、落雷地点から離れた場所でも雷電流の被害が発生します。高層ビルでは建物の鉄骨の構造躯体をそのまま引下げ導線【アース線】として利用しています。直接、鉄骨になど繋がったケーブルは一本もありませんが、壁の中、床下ではそれらの鉄骨と並走して大量の配線がされていますから、鉄骨に大きな電流が流れることで、配線は逆向きの電流が流れ、これでケーブルに接続された機器に障害が生じます。雷電流など流したくはないのです。

避雷針が発明された260年前、エジソンが生まれる100年前ですから当然、オイルランプの時代で雷電流の副作用などありませんでした。そこまで遡らなくても、私がサラリーマン生活を始めた約40年前、オフィスには電卓とソロバン、湿式複写機しかありませんでしたからビルの中での雷電流の被害などありませんでした。しかし、最近は照明や電力だけでなく情報配線、セキュリティ、ビル管理、ポンプ、エレベータなど大きなビルで軽く1000kmを超える大量のケーブルがビルの中に敷設されています。このような場所に雷電流など流してはいけないのです。

今までの落雷対策は、避雷針【避雷設備】で落雷をさせ、内部では耐雷トランス、保安器などで雷電流を防ぐ対策でした。しかし、この対策では落雷の被害を全てを防ぎきれないのです。そこで、弊社は、まず落雷をさせないようにする対策を推しています。もちろん自然相手で、100%とは言い切れませんが、落雷を防げなかったとしても、現在の落雷を招く方法と同じで安全に雷電流を地面に流すということは担保されているのです。ですから、弊社の落雷を抑制する対策は、ほとんどの場合に落雷を抑制し、最悪の場合でも今までの避雷針による対策と同じレベルなのですから新しい試みとは言っても何を心配する事もないのです。でも、自分の所への落雷を防げばお隣に落雷するのでは? という疑問には明日のブログでお答えします。

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町24番地8
SOHOステーション703
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
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