雷ブログ

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買うべき旅客機とは  イカロス出版

2013年05月08日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

私が自分の自家用機を選定することは残念ながらあり得ない話ですから、「買うべき旅客機」と言っても航空会社の機材計画の話です。航空会社がどの旅客機を揃えるべきか、どのような観点で機種選定をするのかについて解説したものです。いつものように、私にとっては役に立つことの無い無用な知識で終わってしまうものですが、飛行機オタクの視点を広げてくれました。こういう事に仕事として携わることのできる人が羨ましい限りです。

航空会社が新機種を選択する際の考慮する事項として、使用する機材を投入する路線、旅客の伸びの予想、乗務員の訓練、整備機材の共通性位であれば素人の私でも想像が付きますが、そんなことは入口の手前のことのようです。機種選定に必要な検討事項を広げるとその広さに圧倒されます。ビジネス・クラスとエコノミー・クラスの割合の配分から、エンタメ設備。エンタメ設備も全ての座席に付くようになると、これだけで重さ数トン、価格も全体の2%ほどになるそうです。この他、A340では床下に、B777では天井裏に乗務員用の休憩室を設けることもできるそうで、客室のアレンジも簡単ではありません。機材のスワップもありますから会社全体としてのフリート・マネジメント。そしていずれは退役して、中古市場に出る時の残存価格。たまにしか乗りませんが、旅客機の裏側で計算されている様々な要素、たくさんあるものです。些細であるが面白い話しも随所に読み取れます。例えば、空港への着陸料は機体の登録された離陸重量で決まるそうですが、例外的に米国では最大着陸重量で決まるそうです。

この中でオーバブッキングの話しもありますが、米国の空港でよく見かけるのが、定員以上の予約を取っておいて、ノーショウ(予約だけして搭乗しない客)が現れないと、予約した人全てを乗せきれないので、この便を諦めていただく乗客が必要になります。この便を諦めてくれれば、エコノミーをビジネスにする、全米どこにでも行ける切符をくれる、二人前くれる、などの条件がだんだん良くなるとそれに釣られて不要不急の人は旅行を後日に改める人が出てくる。こういう光景は日本では見ませんね。最初から、販売数で制限してしまえば良いと思いますが、そう単純にいかないようです。かの国は購入についての決めが緩いですね。。スーパーなどでも、売りあげた後での返品もかなりあるようで、売上管理が難しお国柄の様です。

この本、航空機を買う側の立場で書いていますが、旅客機を世界中に販売している国であるから、買う方も売る方もレベルは高いのでしょう。

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