雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

落雷対策の時代は変わりつつあります

2012年08月28日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

今までの落雷対策は、安全に落雷させ、落雷があっても機器に損傷を受けないようにすることでした。それは、ソコソコの効果を発揮し、運が良ければ機器の損傷は免れ、設備の運転継続に問題を生じないような成果上げてきました。エンジニアとしては、落雷があったとしても運転の継続を果たしたことで成果を上げた満足感を感じているかもしれません。

しかし時代は変化していまして、自社の設備への障害が生じなければ良いというものでもなくなりました。居住する地域にある目障りな高い鉄塔に落雷があることが恐怖なのです。鉄塔に避雷針が付いていても、必ずしもそこには落雷せずに、近所まで誘導されて他の場所に落雷する「気まぐれ落雷」があります。設備自体は十分な避雷設備で稼働が確保されても、地元の住民としては、落雷を招くものがあること自体が怖いのです。そのような不安に対し現実に実害が生じれば、住民運動として鉄塔の施設の撤去さえ求められます。弊社に寄せられる質問/相談にも近所の鉄塔への落雷が原因と思われるものが多々あります。

地元の住民と共生するには、落雷自体を受けないようにすることが大事なのです。第一世代の解決策としては、落雷を受けても運転を継続できる耐久性。これがある程度確保されても、それで終わりではなく、次の世代で要求されることは、該当施設への落雷自体をなくすことです。今までの落雷対策は、会社の設備を守るためでしたが、次に求められるのは会社のためでなく地域社会のためです。

また、今まで落雷対策など考えてもみなかった屋外イベントの主催される方々も数万人を集めた屋外で突発的な落雨となった場合にがどのように観客を避難誘導するのか対策を考えねばなりません。先日の名古屋での大落雷のように90分間に600発もの落雷にイベント会場が襲われたら、阿鼻叫喚の地獄図となります。遊園地にも屋外の乗物ばかりで、屋根のついた建物も少なく、入場者全員を収容できるのか?心配していたらきりがありませんが、天気の変化は今までの延長線上を超えているように思えます。

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町24番地8
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落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
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