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PDCE避雷針は本当に効果があるのか?

2012年08月10日 09時08分15秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

このところ、各地でのセミナーでその様な質問を多々受けます。また、放電設備での試験を提案される方もおられます。まず、放電試験ですが、当然、弊社でも放電試験は行っています。しかし、これは効果を見るためのものではなく、製品としての耐力を試験するためのものです。放電試験というのは、自然環境とは条件が同じではなく放電試験をもって効果の測定はできません。(点-点)の放電電圧よりも(面-面)の放電電圧が高いことを確認するくらいなことで、電圧を上げていけばいつかは放電するというくらいの当然の事実を確認するくらいの意味しかありません。

電気、電磁気学は数式により説明できる分野ですから、その延長線上にある落雷も理論での説明を求められますが、これも残念ながら分からない点が多々あり、説明しつくせません。落雷はいつも同じ状態にある実験室での放電実験とは異なり、刻々と変化と変化する気象の中での現象でもあるからです。

実験でも証明できず、理論でも説明できない、そんないい加減なものを売っているのか? と言われますが、弁解をさせていただければ、260年も使用され続けている通常の避雷針でさえ、その理論/挙動は全て解明できていません。解明されていなくても、高さ20m異能の建築物には避雷設備を用意する事は法律で求められています。PDCE避雷針の歴史は未だ10年で、260年の先輩でさえ到達できていない事を10年の若輩に求められても無理というものです。

世の中には理屈は分からないが使用されているものは避雷針だけでなく多々あります。例えば、薬ですが、投与した結果で効果が判断されるだけで、何故、特定の症状に効果を発揮するのかなどいう理論は不明なもの多々あります。しかし、疫学的な調査の結果として効果があれば良いのです。そういう点では、PDCE避雷針も例外的な実例はあるものの大数の法則の中で、キチンと有意差を発揮し、効果ありとのお墨付きは第三者からいただいています。また、飛行機の翼がなぜ揚力を生むのか?現象の説明はできても、なぜ、その現象、すなわち翼の断面の先端で翼の上面と下面に分離した流れが末端で合流し、上面と下面の流れに速度差が生じるかは説明できません。そういうものは身の回りには多々あるのです。

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