ドアの向こう

日々のメモ書き 

紫に寄す

2007-09-19 | 自然や花など
  

  
  庭に咲いたホトトギス。 日陰の小さな花だ  紅い天鵞絨 見えないところに鳥の真似。  知るほどに おもしろい形
  ・柱を高く掲げ 旋回しそうな雄しべ     ・雌しべの葯が 遊園地を思わせる
  ・花びらの元にハートの突起が3箇所  ・杜鵑・時鳥・不如帰の胸の斑 
  「時鳥草」 「杜鵑草」 と書くが 「油点草」もふさわしい。 曜変天目茶碗も浮かんでくる。
  

 
      
  
    紫式部?  実が固まっているのは小紫ですね   その下は 三時草

  鶏頭は 匂うような紅むらさき 
   別所の森が もらすため息 …

          -☆-


 松脂マツヤニのにほひのごとく新らしく
         なげく心に秋はきたりぬ

 君がピンするどに青き虫を刺す
        その冷たさを昼も感ずる

    いずれも 白秋です  

 いつのまに黄なる火となりちりにけむ 青さいかちの小さき葉のゆめ
   
 自分が知らぬ間に 黄色い火のように枯れて  散り落ちてしまった葉。
  この歌で皀莢のことを知った。 石鹸の代用に。  実の写真 

   追い羽根の玉 ムクロジも 石鹸変わりね。
     
 食堂の黄なる硝子をさしのぞく 山羊の眼のごと秋はなつかし  白秋
 
  孤独の静けさ   淡くほろ苦い感傷   もの想う季節である 

 
               秋         オイゲン・クロアサン

            けふつくづくと眺むれば、
            悲カナシミの色口にあり。 
            たれもつらくはあたらぬを、
            なぜに心の悲める。
 

           秋風わたる青木立
           葉なみふるひて地にしきぬ。
           きみが心のわかき夢
           秋の葉となり落ちにけむ。

 

コメント (2)
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