ネイビーブルーに恋をして

バーキン片手に靖國神社

靖国神社に初詣~新藤総務大臣の靖国参拝

2014-01-03 | 日本のこと


靖国神社に着いて、今年の参拝客の人出に驚いたわたしたちです。

「毎年、明治神宮や伊勢神宮の参拝客の人数を新聞が発表するけど、
 靖国神社の人出を報告した方が、ある意味日本の『世相』ってものがわかるけどな」
「今年は安倍首相の参拝もあって例年の三倍の人出でした、って?
産經新聞以外そんなこと書くわけないじゃない。
朝日新聞の今朝の第一面なんか『韓国済州島の英語教育の試み』だよ」
「元旦の第一面が?・・・どこの国の新聞だ」
「日本じゃないことは確か」




靖国の話を語りだすと、話はどうしても「マスコミ批判」になります。
靖国を問題にしたのは他でもない朝日新聞であり、中国にしても韓国にしても、
自国の利益のために渡りに船とそれに乗っかっただけに過ぎません。

今回の首相参拝も、中国はなにやら考えることがあるのか、年末年始で
それこそ前のようなデモに発展させるわけにいかないせいか、
非難はあっても政府の見解としては想像より「おとなしめ」であると感じます


韓国も思ったよりは大統領本人からの激しい非難がありませんし、
むしろ、この問題に火をつけ例によって大騒ぎにしたいと一番望んでいるのは、
日本のマスコミではないかとわたしには思えてなりません。

それにしても、この国のマスコミは日本をどうしたいんだろう・・・。




境内には獅子舞が来ていました。
帰りに見たとき、小さな子がお獅子に噛まれてギャン泣きしていました。
お獅子に噛まれると一年無病息災、というので噛んでもらったのですが、
彼には少しハードモードだったようです。
お獅子で泣く子供って、実は多いんですよね。

わたしも小さいときには怖かったのでよくわかります。




境内の舞台では、代わる代わる伝統芸能的な出し物が。
つのだ☆ひろさんもよくここで奉納ステージを務めるとか。
一度聴いてみたいなあ。(実は結構好き)




入り口で受付をすると、封筒の上に名前と住所を書き、
さらに神主が名前を読み上げるので、必ずふりがなを振るようにいわれます。

封筒の中には祝詞代?を入れますが「お一人2000円以上であとは篤志」。

下限はあっても上限は無い、このあたりが神社らしいところ。



申し込みをしたら、何人かまとまって参拝するので、アナウンスがあるまでここで待機します。
ジュースの自動販売機もありますし、お茶のディズペンサーもあり、
さらに席には社務所の方が熱いお茶とお菓子をもって来てくれます。




こうやって待っているとアナウンスがかかり、皆で本殿の手前にある拝殿まで移動。
昇殿参拝したことのあるかたはご存知かと思いますが、

拝殿に行く前に手水場があり、ここで手と口を清めます。

言ってはなんですがこんなことに全く興味を持っていなさそうな、

茶髪ロングヘアの若い男の子が同じ集団におり、手洗いのお作法を知らないのか
柄杓に直接口をつけて水を含んでいました。

まあでも、昇殿参拝にまでわざわざやってきたわけで、それだけで全て許す。
何度か来るうちに周りを見てマナーも学んでいけばいいんじゃないでしょうか。

拝殿にぎっしりと並び、清めのお祓いを受けた後、神職が
しばらくお待ち下さい、と告知をしました。

しかし、大鏡のある本殿には人影がなく、わたしはそのときに


「今から誰かが参拝に来るのでは」

とぴんときました。
目を凝らして見ていると、いかにも位の高そうな神職が先頭に立ち、
モーニングの男性と和装の女性、子供二人を率いて右手から入ってきました。

(本来は拝殿から出て本殿には左から入り右から退場するので、
本来とは違う特別参拝であることがわかった)

神職の後ろの背の高い男性を見たとたん、それが新藤義孝総務大臣であることがわかり、

となりのTOに

「新藤総務大臣」

と囁いたのですが、国会中継を見ず、テレビも見ない人が知っているわけがありません。
案の定後で、

「新藤総務大臣って名前知ってた?」

と聞くと、

「知らなかった」 
「新藤大臣って、栗林中将の孫なのよ」
「栗林中将ってだれ」
「硫黄島で玉砕した軍の司令官」
「・・・渡辺謙の?」
「そう、ケンワタナベがやった人」


たまたま彼が「硫黄島からの手紙」を観ていたので
ここまで話が行って初めて理解してもらえました。やれやれ。

新藤大臣の後ろには白地の遠目にも美しい着物を纏った夫人、
そしてまだどちらも幼児といっていいほどの一男一女の子供たち。

家族は立ったまま神職の挙げる祝詞を受け、
二拝二拍手一拝をして本殿を去りました。

あっというまに、という言葉そのままで、おそらく新藤家の人々が
本殿にいた時間というのは数分以内といったところだったでしょう。

しかし、靖国神社から帰るタクシーの中でスマートフォンを見たわたしは
ニュースの見出しに

「新藤総務相が靖国神社参拝」

と出ているのを見て驚きました。
わかってはいましたが、ニュースにするほどの参拝はたった3分の出来事なのです。

しかも新藤大臣は例大祭など、就任以来一年の間に6回靖国に参拝しているそうで、
まさにわたしの言う「何かにつけて参拝」をそのまま実行されています。

祖父が陸軍軍人で、靖国神社の英霊となっている方であれば、
公人だろうと私人だろうと、
そこにお参りするのが当然のことですよね。

三分間の参拝を直後に大ニュースにするマスコミっていったい何?
とやはり安倍総理のときのような単純な疑問を感じずにはいられませんでした。

しかもです。


帰ってからそのニュースを読んでみると、

 参拝を終えたあと、新藤総務大臣は記者団に対し、
自分の心の問題として、私的な参拝をさせていただいた。
戦争で命を落としたたくさんの方々に対し、尊崇の念を込めてお参りした。
また、二度と戦争が繰り返されないように、平和への思いを新たにした」

と述べました。また、新藤大臣は安倍総理大臣の靖国神社参拝について、
「諸外国に、きちんと説明していく必要はあると思うが、
どの国でも、自分たちの国のために命をささげた方々に対し、
同じような行為がなされていると思うので、とりわけ問題とは思っていない」

と述べました。(NHKニュース)


なぜわざわざ「私的な参拝である」ということをあえて強調せねばならないのか。
たとえ新藤大臣がそのように言ったのだとしても、

「諸外国にきちんと説明していく必要」

などと、あたかも参拝が疾しいことのような書き方をなぜしなくてはいけないのか。

そしてまるで参拝が「犯罪」であるかのような報じ方。
そもそも「きちんと説明していかねばならない土壌」を作ったのは、
どこの誰だったか?ということをこの記事を書いた記者に聞いてみたい。

「心の問題」「私的な」

こういう新藤大臣の言葉を「諸外国への言い訳」のように思わせる手口は
あいかわらず自分の都合のいいように物事を解釈し報道するマスコミですね。

たとえばもし、


新藤総務相の祖父は第二次世界大戦における硫黄島の戦いで
陸海軍守備隊の総指揮をおこなった栗林忠道中将(戦死後昇進して大将)。
栗林中将もまた、ここ靖国神社に英霊として祀られている。

という事実をこの参拝報道の最後にに付け加えたとします。

これで、ずいぶん受け手の新藤大臣の参拝に印象というのは
違ったものになってくるでしょう。

関係のない諸外国の人々は勿論のこと、

たとえ靖国神社に反対するという考えの人間であっても、

「お祖父さんが祀られている場所に私的な思いで参拝すると言っているのだから、
たとえ大臣であっても誰にも文句を言われる筋合いはないよなあ」

とは思いませんかね?
朝日新聞、毎日新聞、そしてNHKほかマスゴミの皆様、
なぜこのことをあなた方は断じて報じようとしないのでしょうか? 

しかも、ついこの何日か前、新藤大臣は、記者会見において
「参拝が諸外国の批判を浴びているが」といつもの調子で切り出した朝日新聞の記者に

「諸外国ってどこですか」
「中国とか韓国とか」
「中国と韓国以外にはどこが非難しているんですか」
「・・・・・二カ国だけですけど」(くっ・・・悔しいニダ

と鮮やかに釘を刺したばかリ。
(実はもう一国非難している国があるはずだけど、
この人はなぜその国の名前を言わなかったのかしら)



新藤大臣のいう、

「諸外国への説明」

が、マスコミの報道するような「言い訳」という意味ではないことは、
大臣の普段の政治信条やこのような言動を見れば
誰にだってわかっていると思うのですが、あえてそれを「言い訳」と感じるような手法で報ずる。

やっぱりマスコミってゴミだなあ、と新年早々実感するニュースでした。 



新藤大臣の家族が参拝を住ませた後、我々は本殿に移動しました。
つまり、わたしは新藤大臣の次に参拝した、ということになります。


本殿では一人一人の名前を祝詞に読んでいただきます。
我が家はこと靖国に関してはわたしが権限を持っているので、
わたしの名前を代表として読んでいただきました。

退出の渡り廊下で巫女さんの盃でお神酒を受け、
もう一度三週間でお供物のお裾分けを頂き昇殿参拝終了。



大事な用事が済んだので、福引きをしました。

 

「一等景品ってなんだろう」
「ハワイ旅行とか」
「パールハーバーで英霊を追悼するツァーにご招待!」

人に聞かれたら顰蹙間違いなしの与太話をしながら並びました。
景品は小さな家電が多いように見えました。
フィリップスの電気フライヤー(油無しで揚げ物が出来る)、
ちょっと欲しかったのですが、年末にとんでもなくくじ運を使ってしまったため、
不思議なことに当たる気がまるでしません。


予想通り三人で4回くじを引き、全員が6等(はずれ)でした。



4等があたっていたらこのDVDつきの「零戦21と堀越次郎」
をもらっていたと思います。



広場には出店が並んでいました。



遊就館の前で記念写真。



軍犬の像が今日ははちまきをしてもらっています。
「必勝」とか「報国」とかだったらどうしよう(ってどうしようもないですが)
とおもったのですが、「合格」でした。



鳩もなにか巻いてもらっていますが、ここからはわかりませんでした。



甘酒が振る舞われており、いただきました。
「振る舞い」といいつつ前には篤志をつのるトレイが置かれており、
そうなるとただ小さな紙コップ一杯の甘酒に100円玉を出すのが日本人。
お金を置かずに甘酒だけもらう人は見たところ一人もいませんでした。



そのまま待たせたタクシーに乗るために出口に向かったのですが、
門のところでいつも写真を撮っている写真館のおばちゃんが目に留まりました。

「今日は撮ってもらおうか」

ついそんな気になり、聞いてみるとポラロイドなら一分でできるとのこと。



菊の御紋をバックに家族で一枚撮ってもらいました。
写真をもらうとき、おばちゃんにTOは

「別嬪さん捕まえてよかったねえ」

とお愛想を言ってもらったそうです。
明らかに着物マジックというやつで、馬子にも衣装だと思いますが。



この時間になってもこれから拝殿に参拝しようとする人はこの通り。



さっきより列が明らかに長くなっています。
安倍参拝効果恐るべし。



間の道路には機動隊の皆さんや警察車両が待機。
本当に警視庁の皆さんにはお正月はありません。

ここに警察車両が止まっていたせいで、
いつもここに止めている菊の紋を付けた右翼の街宣車が今日はいませんでした。

ふと思い出したんですが、安倍首相が参拝した日、
靖国にトルエンで放火しようとした韓国人の裁判があったんですね。
あのトルエンを来日したばかりの外国人に渡したのは、
いったい誰だったのか、裁判では明らかになったのかしら。

それと、あの騒ぎになったとき、いつも意味なくたむろしている右翼の皆さんは
靖国を守るために韓国人を袋だたきにしようとかしなかったのかしら。

右翼って、靖国神社を反日勢力から守るためにあそこにいるんだと思ってたわー(棒読み)



さて、というところで参拝は終わりました。
明治神宮と掛け持ちしよう、などと当初考えていたのですが、
次の日に参拝した明治神宮では、正面にたどり着くのに二時間を要しました(笑)



法務省の前を通ったので一枚。
この日はホテルを移動です。



この日の遅いお昼ご飯。
なんと「すしの天ぷら」です。
マグロを巻いた巻き寿司をそのまま天ぷらに。

スシ・テンプラというと、ガイジンが真っ先にかんがえるところの
日本の代表的料理ですが、その二つを合体させてしまうとは・・・。

あ、お味は大変結構でした。
日本人にとっては寿司でも天ぷらでもないものになっていましたが。



部屋に用意してあったウェルカム・フルーツ&まんじゅう。



なぜ眉毛がある・・・。


ところで、次の日も明治神宮のために着付けをしたのですが、
その着付師さんは、帯をこのようにされました。



左上はバラの花びら、下部分は「千鳥」を表すそうです。
「龍村」の帯の名前を出すのは、昨日の方によると

「大阪の方は名前を見せたがるが、江戸っ子はそういうのを嫌う」

そこで、ネームを折込んで縫ってしまうのだそうですが、
昨日は何しろ帯を箱から出して印すら外さずもって来たものですし、
ましてや着物の知識のないわたしにそんなこと知るすべもありません。 

この着付師さんは、

「勿論名前を出すのは野暮です。
でも、 締め方によっては銘を出さずにできるんですよ」

やっぱりね。
昨日の「名前見せ」は、仕方ないとはいえわたしも野暮だと思っていたの。

何が粋で何が野暮か、はその道に明るくなければわかりにくいこともあるけど、
共通する「美意識」というのはやっぱりありますよね。

傍目にも野暮な帯の締め方で昇殿参拝をしたのは少し心残りでしたが、
まあこれも一つの勉強。
来年は(日本にいるならだけど)今年より着物をもう少しましに着こなして、
靖国神社にお参りしたいと決意をあらたにしました。