珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

母の入院 4

2014年07月31日 | 母のこと

一昨日、母とまだ意志疎通できることに励まされた。

昨日、行ってみると点滴のパックが増えている。

栄養補給かしら、ほんの少ししか食べられないから栄養が足りないのだろう。

母さんと呼びかけると、すぐに目を開けた。

何だか元気そうに見える。

手を伸ばしてベッドの柵をつかもうとするので、起き上がりたいのかと思い、

頭のほう起こそうか?

ときくと、首を振る。

おしっこと言うので、したいの?ときくと頷いた。

すぐに看護婦さんに伝えると、病室のドアを閉めて処置してくださった。

本当は、歩いてトイレへと行きたいだろうけれど、そうはいかない。

この日の母は、よくおしゃべりをした。

でも、悲しいことに、入れ歯を外しているので聞き取れない。

入院して初めての食事の後、洗浄のため外したきり二度と入れたくないという感じで

拒否したのだそうだ。

「ごめん、入れ歯してないからよくわからないの。入れ歯する?」

ときくと、即座に首を振る。

やっぱりね。

「〇×△~」「え、何?」

何度かそれを繰り返して、最後は母が諦めてしまう。

入れ歯がないだけでなく、舌や唇の力も弱っているのだろう。

わかってあげられない私自身ももどかしい。

でも、こんなに元気なら先日見かけた患者さんのように、少しの間でも車いすで

お散歩できるような気がする。

あの患者さんも、車いすに点滴のパックをつけていた。

看護師さんに訊いてみると、

「うう~ん・・・実は昨晩から食事が摂れなくなっていて、点滴に切り替えているんですよ。

体調がよくないので・・・もう少し回復してからにしましょう」

と、申し訳なさそうに言われた。

そうか、元気そうに見えるのは点滴のせいなのだ。

ほんとうは、体調は良くないのだ。

「食べられなくなると鎮痛薬が飲めなくなるので痛みが出ます。

そうすると、点滴で入れることになります」

入院時にそう言われたことを思いだした。

明日は点滴のパックが更に増えているかもしれない。

それでも、本人が多少とも元気に見えるのは嬉しい。

聞き取れなくても、会話らしきことができるのも嬉しい。

 

今夜、息子が帰ってくる。

おばあちゃんがまだ意識があるうちに、会わせておきたい。

しばらく会っていなかったから、わからないかも知れないけれど・・・