pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

イングロリアス・バスターズ

2009-12-13 20:54:19 | アメリカ映画(あ行)



2009年 アメリカ作品 152分 東宝東和配給
原題:INGLOURIOUS BASTERDS
STAFF
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
CAST
ブラッド・ピット ダイアン・クルーガー クリストフ・ヴァルツ メラニー・ロラン マイク・マイヤーズ


「シン・シティ」は観たことあるけど、あれはタランティーノはゲスト監督という形なので、初めて彼の作品に触れたことになるのかな。噂には聞いてたけど、すごいね…。常識なんていう言葉は彼の頭には無いんだろうね。世間の評価なんか関係なく好きな物を貪欲に盛り込んで盛り込んで盛り込みまくりましたっていう感じ。最初は「うわっ。やっぱついていけない!独りよがり過ぎる!!」と嫌悪感すら抱いたのですが、中盤からこの独りよがりが爽快感になっちゃってね。(笑)ここまでやっちゃうならいいんじゃん?って。映画を観ててやけっぱちになったのって初めてかも。(笑)

ブラピが主演になってるけど、ブラピよりハンス(クリストフ・ヴァルツ)の存在感のほうが圧倒的だと思った。ちょっと「プリズン・ブレイク」のティーバッグことロバート・ネッパーや、「レオン」のスタンフィールドことゲイリー・オールドマンと似た匂いを感じました。要は骨の髄までイカれて見える=悪人役が染み付いてるってことになるのかな。ここまで達すると、むしろどんなに悪役でも好きになってしまいます。(笑)

話は戻ってしまうけど、本当にびっくり箱のような作品だったな。タランティーノのおもちゃ箱と言ってもいいかも?次の展開もかかる音楽も、何もかも予想のつかないことばかり起きるんだもん。面と向かったら話が合う人だとは思えないけど(笑)、ここまで作品に自分色を濃く出せる潔さと勇気には尊敬もするし、ある意味羨ましいとすら思う。更にはとことんついていきたいとすら思えた。んまぁ、そう言いつつも、彼の作品にはあたしが苦手とする血生臭さが欠かせないので、なかなか他の作品に手を出せずにいそうだけどね 映画の感想というよりタランティーノの感想になってしまった…。(笑)それだけ度肝抜かれたってことです…。

【字幕翻訳:松浦美奈】


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