pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

陽気なギャングが地球を回す

2009-09-26 21:36:55 | 邦画



2006年 日本作品 92分 松竹配給
STAFF
監督:前田哲
脚本:長谷川隆 前田哲 丑尾健太郎
原作:伊坂幸太郎 『陽気なギャングが地球を回す』
CAST
大沢たかお 鈴木京香 松田翔太 佐藤浩市 加藤ローサ


原作を読む機会があったので、映画も観てみました。
映画だけを観たらこの独特な演出、セリフ回し、衣装、雰囲気すべてに違和感を感じただろうけど、これは原作を読んでも感じたことなので、あの原作でこの映画の仕上がりは映像化として上出来になるのではないでしょうか。大人気の原作だし、着眼点は面白いと思ったんだけど、さくさく読める文章ではなかったから 一歩間違えれば寒いオーバー演技も、大沢たかお、佐藤浩市のベテラン俳優二人によって最後まで飽きずに観られる作品になってた。佐藤浩市の「ロマンはどこだ。」なんてセリフ、他の俳優が言ったら寒さのあまり噴出すと思うよ。(笑) 反面、鈴木京香の演技はシリアス過ぎてこの作品には重くて浮いてたようにも思えました。

エンドロールの佐藤浩市の演説は、今まで観たどの映画よりも上手い終わり方だと思った。ぜひこのシーンを観る為だけに映画館で観ればよかった!と思ったよ~!(笑)でも実際に隣りの席を向いて恋が始まれば佐藤浩市に感謝感謝の素敵な話だけど、ありえない人が座ってたら(失礼)、この映画の評価は一気にダウンでしょうね


24-TWENTY FOUR- Season6

2009-09-26 20:46:34 | 海外ドラマ



2007年 アメリカ作品
原題:24-TWENTY FOUR- Season6
STAFF
監督:ジョン・カサー ブラッド・ターナー ブライアン・スパイサー ミラン・チェイロフ
CAST
キーファー・サザーランド メアリー・リン・ライスカブ ジェームズ・モリソン ジェームズ・クロムウェル


今回も面白かったんだけど、まぁこうなるよねぇという展開と結末。ジャックにやっぱり安息の日はないのね
今回は、内部の裏切りや意外な人物の死はあまりない。っていうか、前作まででほとんどの主要人物死んでしまったのか バウアー一家ぐるみの事件が見所です。ジャックの弟がつるっぱげで浅はかだったのにはちょっとガッカリでしたが、父親はさすがこの父親にしてこの息子が生まれるわけだと納得の、機転が利く親父でした。それだけに味方ならジャックのように心強い存在だろうけど、敵に回せば本当にやっかいな存在。それを「ベイブ」の優しいご主人様のジェームズ・クロムウェルが演じてます 今度はこの父親と結婚をしてジャックを産んだ母親を見てみたいものです。よっぽどタフな人だろうからなぁ。(笑)

ナディアがすっごく可愛かった~ オードリーはやっぱり何だか好きになれない どうやらマイロはシーズン1にも出てたらしい。お、覚えてない… もう一度シーズン1から見返してみようかなぁと思う今日この頃デス。

【字幕翻訳:林完治】


グランド・ホテル

2009-09-25 02:19:46 | アメリカ映画(か行)



1932年 アメリカ作品 113分 配給会社?
原題:GRAND HOTEL
STAFF
監督:エドマンド・グールディング
脚本:ウィリアム・A・ドレイク
CAST
グレタ・ガルボ ジョン・バリモア  ジョーン・クロフォード ウォーレス・ビアリー


THE 有頂天ホテル」を観てからずっと気になってた作品。一つの場所に偶然集まった人物たちの描写をすることを「グランド・ホテル形式」と言うそうで、その語源になったこの作品。今ではよく見る形式だけど、始まりはこの作品だったんだね。「THE 有頂天ホテル」は登場人物も多くてドタバタコメディだったけど、この作品は登場人物もざっと数えて5人といたってシンプルです。

昔の映画を観るとよく思うのだけれども、キャラクターの心情や過去を事細かに深く描かずに、サラッと軽く見せる事が美徳だったのかな?おかげでなかなか感情移入はしづらいけど、モノクロのクラシックな雰囲気も手伝って上質な作品に思える。共感したり反発したり何かを学んだりというよりは、一つの芸術作品として愉しむ事が映画鑑賞の醍醐味だったのかなと思います。この作品も主要キャラの5人は、おちぶれたバレエダンサー、男爵を名乗る泥棒、会社の合併話が危機にある社長、その従業員で健康を害して生い先の短い独身男、社長が雇ってる速記係の娘。と、どのキャラを主人公にしても一つの長編が成り立ちそうな濃いキャラクターなのに、一人に重点的にスポットを当てることなく、5人のやりとりをサラッとコメディタッチで描かれてるんだよね。特に男爵の顚末にいたっては「あっけない!」と思わず笑ってしまいました

たまには頭で考えずに芸術作品として愉しむ映画鑑賞、いいですね~

【字幕翻訳:?】


私の愛情の対象

2009-09-22 08:25:40 | アメリカ映画(わ行)



1998年 アメリカ作品 112分 20世紀FOX配給
原題:THE OBJECT OF MY AFFECTION
STAFF
監督:ニコラス・ハイトナー
脚本:ウェンディ・ワッサースタイン
CAST
ジェニファー・アニストン ポール・ラッド アラン・アルダ ナイジェル・ホーソーン


4月から、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」を始めに、ジェニファー・アニストンの作品を意識的に観てきたけど、今作でひとまず打ち切りたいと思います。振り返って思うのは、やっぱりジェニファー・アニストンは可愛い ナチュラル・ビューティーって言葉がふさわしい!あの自然美はすごく羨ましいです  でも作品は個性的な価値観のものが多いという印象。どの作品もラブコメなのに、笑ったり共感したりというよりは、「なぜそうなる?」という疑問ばかり浮んで取り残される。今作も父親になる男性とは別れてゲイの友達と一緒に子育てを試みるという、なかなか自分にとってはリアリティに程遠い内容でポカーン。(゜◇゜;) 今印象に残ってるのは「マーリー」と、「そんな彼なら捨てちゃえば?」だけかな

ラブコメはしばらく止めて、クラシック映画や名作映画の鑑賞をしようかなと思います
でも、やっぱりラブコメ好きだからどうなるかなぁ。(笑)

【字幕翻訳:?】


アマデウス ディレクターズ・カット

2009-09-12 02:31:10 | アメリカ映画(あ行)



1984年(ディレクターズ・カットは2002年) アメリカ作品 180分 ワーナー・ブラザース配給
原題:AMADEUS
STAFF
監督:ミロス・フォアマン
脚本:ピーター・シェイファー
CAST
F・マーレイ・エイブラハム トム・ハルス エリザベス・ベリッジ  ロイ・ドートリス


レンタルする際、180分という長尺にひるみましたが、観始めてみればのめりこんでしまった180分間でした。

安易な感想と言われてしまうかもしれないけど、サリエリとモーツァルトは最高の親友であり最高のライバルだったんだろうなぁと思う。白と黒、月と太陽、相反する単語のように思えて、二つそろって初めてもう一方が成り立つ関係ってあるよね。そして努力と才能、この二つが対立し合った時、やるせなさや憎しみといったやり場の無い複雑な感情が生まれる。また、「才能」の方があんな自由奔放で下品で人を小バカにしたような高笑いをするヤツだったら、尚更努力で成り立ってる側としてはその感情は倍になってしまうだろうね。またその努力のおかげで、モーツァルトの音楽の凄さや独創性を理解出来てしまうという、中途半端な才能があるばかりにサリエリはますます苦しんでしまう。皇帝のように、「理解出来ない」なんてあくびが出来てれば、こんなにモーツァルトの存在に一生さいなまれる事はなかっただろうに。

ドラマもしっかりしていながら、舞台、オペラ部分も長く見せるため3時間という長時間作品になったものの、どれも必要なシーンだった。モーツァルトの舞台だけではなく、サリエリの舞台や大衆受けのいい舞台シーンもあるため、モーツァルトの独自性が際立ったと思う。

久々に見応えある作品に出会えた~!

【字幕翻訳:松浦美奈】


改訂新版 死ぬまでに観たい映画1001本 対象作品
(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)


トランスポーター3 アンリミテッド

2009-09-06 15:41:09 | フランス映画



2008年 フランス作品 103分 アスミック・エース配給
原題:TRANSPORTER 3
STAFF
監督:オリヴィエ・メガトン
脚本:リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン
CAST
ジェイソン・ステイサム ナタリア・ルダコーワ フランソワ・ベルレアン ロバート・ネッパー

 

ハチャメチャなカーアクションと、ジェイソン・ステイサムの肉体美を惜し気もなくさらす、これまたハチャメチャな乱闘シーン。スレンダーなセクシー女性が出てきて彼の調子を乱し、ラブシーンに繋がる… んまぁ、シリーズ通しての、というかリュック・ベッソンにはおなじみの?流れになるのは分かってはいるのですが、やっぱり面白い!映画館で観たほうが迫力も満点!今回は悪役が愛すべき(笑)「プリズン・ブレイク」のティーバッグことロバート・ネッパーだったのが更に楽しみな要素で、まだ日本での公開が決まっていない頃から待ち遠しく思ってました。クセのあるティーバッグがひょっとしたらマイケルより好きなんです。(笑)

そんなティーバッグ(笑)が敵となると、何よりもルールを重んじていつでも冷静沈着なフランクもたじたじ?前半ティーバッグが押せ押せで、今回は随分とフランクはへっぴり腰だなぁなんて思うも、後半はやっぱりやらかしてくれました。二台のトレーラーの狭い間を車体を斜めにして通り抜けるという技「TAXi」で観たことあるけど、水中で、タイヤの空気を利用して酸素補給と車を浮き上がらせるなどなど、車一台でよくもこんなにアイディアが広がるものだと感心…。

リュック・ベッソンが作品に絡むと、たとえ監督が誰であろうと似た雰囲気が漂うよね。出てくるのは新人のスレンダーな女性、音楽はトランス系テクノ。全体を通してカッコよく仕上がってるのに、たまに入る拍子抜けの笑い。感性が似てるのか自分は大好きなフィルムメーカーです。
ところで今回抜擢された新人のセクシー女性のナタリア・ルダコーワは、本当に色気たっぷりでフランクが誘惑されるのも納得の女性なんだけれども、あのシミだらけの顔は海外ではアリなのでしょうか? ものすごく悩むべき要素だと思うのだけれども 新しく出来たシミひとつに大騒ぎして化粧品を買ってしまう自分がバカバカしく思えた うなじの「安」のタトゥーも???

ジェイソン・ステイサムってファンの間でセクシーハゲ称されてるようですね。ぴったりの愛称!!(≧∇≦)ブハハハ!

【字幕翻訳:林完治】


モンテーニュ通りのカフェ

2009-09-04 16:51:04 | フランス映画



2006年 フランス作品 106分 ユーロスペース配給
原題:FAUTEUILS D'ORCHESTRE/AVENUE MONTAIGNE
STAFF
監督:ダニエル・トンプソン
脚本:ダニエル・トンプソン クリストファー・トンプソン
CAST
セシル・ドゥ・フランス ヴァレリー・ルメルシェ アルベール・デュポンテル クロード・ブラッスール


セレブな街、パリ8区のモンテーニュ通りにあるカフェに集う人々の人生模様を描くこの作品。オムニバス形式ではないけれども、視点をシーンごとにコロコロと変えて、それぞれの人物の生い立ちや苦悩や希望を繊細に描写しています。劇的に大きな起承転結はなく、とにかくフランス映画らしく「静」。ゆったりとした時間が流れてます。そこにどのシーンでもパリの美しい町並みが写りこんできて、ぜひとも休暇で訪れたくなってしまうこの作品。ストーリーの行方を気にする映画というよりは、フランス旅行の広告映像と言ってもいいかも?(笑)

ベリーショートのジェシカ役のセシル・ドゥ・フランスが本当にキュート 彼女を見てると、「人生楽しまなくちゃなぁ~!」なんて思わせてくれます。

フランス映画なんて滅多に観ないのに、偶然以前観た「シェフと素顔と、おいしい時間」の監督&脚本コンビでした。

【字幕翻訳:?】