pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ブラック・スワン

2011-05-29 00:34:58 | アメリカ映画(は行)



2010年 アメリカ作品 108分 20世紀FOX配給
原題:BLACK SWAN
STAFF
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:マーク・ヘイマン アンドレス・ハインツ ジョン・マクラフリン
CAST
ナタリー・ポートマン ヴァンサン・カッセル ミラ・クニス バーバラー・ハーシー ウィノナ・ライダー


魔法と呪いは紙一重。
自分の最大のライバルは自分。
ありきたりな感想だけど、鑑賞中ずっとこの二つの文章が頭に浮かんでた。
ポスターに書かれてる、「純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる。」‐なんて上手いキャッチコピー!!

ナタリー・ポートマンって、地に足がついたその私生活ぶりからか、どうしても良くも悪くも「真面目」なイメージが強い。
そのイメージを払拭するように、「クローサー」でのストリッパーなどの大胆な役にも挑戦してるんだけど、やっぱり拭いきれなかった。
でもその「真面目さ」が、今作で最大の武器になったと思う。
「白鳥だけならいいけど、黒鳥は演じ切れてない。」「不感症の踊り」「自分を解放しろ。」
と散々追い詰められてしまう前半は、本当にその通りに見えた。
白鳥はキレイだけど、黒鳥は全然魅力がない。妖しさがない。激しさがない。通り一遍でただのキレイな踊りで物足りない。感情が爆発してない。
けど、どんどん自分を追い込み、もがき苦しみ、幻覚に悩み、狂気の域にまで陥った末の黒鳥のダンスは息を呑む美しさ。今までとのギャップがすごかった。
結果身を滅ぼしてしまったのかもしれない。でも、「芸術家」としては最大の幸福を味わえたと思う。ある意味羨ましさすら感じた。ここまで打ち込んで狂気に侵された者だけが味わえる世界。一度見てみたいとすら思う。

ニナ(ナタリー・ポートマン)を脅かす存在のリリー役の、ミラ・クニスが気になった。彼女の顔好きだなぁ。

久々に大当たりの映画館鑑賞でした!
鑑賞前は、「白鳥の湖」の主役の座を争って、女二人がこわ~い嫌がらせをし合うっていう内容だと思ってました。(^^;)

【字幕翻訳:松浦美奈】


改訂新版 死ぬまでに観たい映画1001本 対象作品
(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)


 
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ノートルダムの鐘 II

2011-05-17 15:54:18 | 海外アニメ



2001年 アメリカ作品 66分 TV放送作品
原題:THE BELLS OF NOTREDAMEⅡ
STAFF
監督:ブラッドリー・レイモンド
脚本:フリップ・コブラー シンディ・マーカス ジュール・セルボ
CAST
トム・ハルス デミ・ムーア ジェニファー・ラヴ・ヒューイット ジェイソン・アレクサンダー チャールズ・キンブロー


前作も観たし、せっかくだから続編も見てみるか~程度の期待。そんな期待を良くも悪くも裏切らない作品でした。ようはフツー。(笑)
映画ではないので、66分という短時間もちょうどいい。
でも、前作でカジモドの心に応えられなかったエスメラルダが「人間、外見じゃないわ。」なんて言うなよ…。自分はイケメンとちゃっかり結ばれて、子供までできてるじゃないか。(苦笑)
そんなカジモドも今回はめでたし、めでたしのハッピーエンド。
でも、ディズニーアニメって初恋の人と結ばれるっていうのが鉄則だと思ってたから、エスメラルダが傍にいる環境で新しい人を好きになってその人と結ばれるっていうのは、何だか意外でした。

 
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アグリー・ベティ Season3

2011-05-11 19:18:31 | 海外ドラマ



2008年~2009年 アメリカ作品
原題:UGLY BETTY3
CAST
アメリカ・フェレーラ エリック・メビウス ヴァネッサ・ウィリアムズ トニー・プラナ アナ・オルティス マイケル・ユーリー


散々このシリーズは「主人公のベティ(アメリカ・フェレーラ)に魅力がない!全然応援したくならない!!」と書いてきたけど、やっと愛着湧いてきたかもー。けど、なんでベティがこんなにモテるんだあああぁぁぁぁぁーーーー!!!!とは引き続き叫びたい。(笑)
後半は元彼ヘンリーまで出てきちゃって、しかもアマンダとマークの悪意ある計らいで今カレマットとベティ、元カレヘンリーとヘンリー今カノという奇妙な4人で野球観戦するハメになった時のベティのあのドロドロした内面には思わず爆笑。
カッコ悪い腹芸を見せたり自分を卑下する発言ばかりするマットにイラだち、自慢話ばかりヘンリーにしてしまい、それでいてマットと二人で暮らすという決定的なことは言えずにヨリを戻す余地を作ってしまうベティ。
野球の得点ボートがいつのまにかマットvsヘンリーの点数表に変わってしまうのはもう仕方のない心理です。
これは二時間の映画じゃ~なかなかリアルに描けない心理。シーズン3まで重ねて長い時間ベティの苦楽を辿ってきたTVシリーズだからこその描写だと思う。

ベティ以外のキャラも相変わらずそれぞれ問題を抱えてます。けどやっぱり皆、自分の目的のためなら手段を選ばない連中の集まりだから、ドロドロすることなく清々しい。
ダニエルだけ切なすぎる立場だけどね…。なんかもう、ベティとダニエルが付き合っちゃえばすべて丸く収まるんじゃない?(爆)
すごく気になるとこで終ってしまったシーズン3。シーズン4が待ち遠しいけど、ラストシーズンになっちゃうんだね。
海外ドラマはすぐハマってしまって思い入れが強くなるので、ファイナルシーズンって聞くとめちゃくちゃ寂しい。まぁ、また何か新しいドラマにすぐハマるんですけど…。

 
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2 days トゥー・デイズ

2011-05-07 21:15:01 | アメリカ映画(た行)



1996年 アメリカ作品 104分 GAGA=Communications配給
原題:2 DAYS IN THE VALLEY
STAFF
監督・脚本:ジョン・ハーツフェルド
CAST
ジェームズ・スペイダー ダニー・アイエロ エリック・ストルツ ジェフ・ダニエルズ シャーリーズ・セロン


ジェームズ・スペイダー演じる殺人鬼リーが不気味で恐ろしくてなかなか気づかなかったけど、これサスペンスじゃなくてコメディだったんだね(^^;)
ラスト近くまで来て、「あれ?これって笑う作品?」と気づきました。同じ殺し屋でもダニー・アイエロ演じるダズモは正義感あふれるユーモアある殺し屋で、その両極端の二人のやりとりがスリリングながらも何だか滑稽。そしてあちこちに散らばったストーリーがラストには上手いオチに繋げたなぁ~と思った。
でも一番強烈に印象に残ってるのは、これがデビュー作のシャーリーズ・セロンのヌードなんだけどね…。この妖艶さでまだ当時22歳。びっくり!!この作品の一番の見所だけど、でもこのストーリー的に脱ぐ意味あったのか?ただ見所作りに新人女優のため利用されちゃっただけ?感は否めません。(苦笑)

 
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