pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

レ・ミゼラブル

2013-01-12 01:41:31 | イギリス映画

2012年 イギリス作品 158分 東宝東和配給
原題:LES MISERABLES
STAFF
監督:トム・フーパー
脚本:ウィリアム・ニコルソン アラン・ブーブリル クロード=ミシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー(小説) アラン・ブーブリル(ミュージカル) クロード=ミシェル・シェーンベルク(ミュージカル)
CAST
ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ アン・ハサウェイ アマンダ・セイフライド エディ・レッドメイン ヘレナ・ボナム=カーター


愛とは、生きる力。

■Story

19世紀のフランス。1本のパンを盗んだ罪で投獄され、19年間を監獄の中で生きたジャン・バルジャン。
仮出獄した彼は再び盗みを働いてしまうが、司教の優しさに触れ、心を入れ替えると決意する。
過去を捨て、マドレーヌと名前も変えながらも正しくあろうと自らを律して生きていくバルジャン。
やがて市長にまで上り詰めるが、法に忠誠を誓うジャベール警部に自らの正体を見破られ逃亡を余儀なくされる。
その一方で、薄幸の女性ファンテーヌから託された彼女の娘コゼットに深い愛情を注ぎ、美しい女性へと育てていくバルジャンだったが…。
allcinemaより)


■Review



先日アカデミー賞ノミネーションが発表されましたが、日本で公開済みのものが、本作と「アルゴ」だけって、どーいうこと!?
予想したくても、観られないんだから予想しようがない…。
もっと早く公開して欲しいものです。

ミュージカル作品はレコーディングで歌を先に録って、撮影では口パクというのが主流の中、本作では歌と映像を同時に録ったというのは有名な話。
…ぶっちゃけ、実際に映像を観ても違いは分からんかったけど…。( ̄▽ ̄;)
アン・ハサウェイの歌唱力には驚かされました。
ハリウッド俳優って、歌上手い人多いよね…。音痴な人はこういう映画に採用されないだけかもしれないけどさ…。

でも、いくら聞き応えのある歌でも、約二時間半全編歌なのは正直キツイ…。
「ミュージカル」と一言で言っても、「全編歌だけ」なものと、「普通のセリフも挟む」ものがありますよね。
全編歌だけは…、長く感じたなぁ…。
ムーラン・ルージュ」のように、バラードあり、ダンスあり、ならまた違うのだけれども。
本作は曲の雰囲気もどれもあまり変わらないんだもの…。
唯一「ムーラン・ルージュ」のような、ヘレナ・ボナム=カーターのシーンは良かった。
彼女は、ティム・バートン監督作品以外でも、こういう役専門になってしまったのだろうか…。(笑)

きっとミュージカルを鑑賞された方なら、一曲一曲に思い入れがあってまた違う感想なのでしょう。
「レ・ミゼラブル」初心者の、映画ファンの私は、豪華なキャスティングを愉しみましたとさ。ヾ(@°▽°@)ノあははのは~


眺めのいい部屋

2012-11-01 19:22:32 | イギリス映画




1986年 イギリス作品 114分 シネマテン配給
原題:A ROOM WITH A VIEW
STAFF
監督:ジェームズ・アイヴォリー
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
原作:E・M・フォスター
CAST
ヘレナ・ボナム=カーター デンホルム・エリオット マギー・スミス ジュリアン・サンズ


■Story

1907年。名家の娘ルーシーは、従姉のシャーロットと一緒にフィレンツェへ。
現地に到着してすぐに、宿の部屋からの眺めが良くないとシャーロットが騒ぎ出して困惑するルーシーだが、それを耳にしたジョージが部屋の交換を申し出る。
その後もフィレンツェの街で再会したルーシーとジョージは、互いを強く意識するように。
しかし、その様子に気付いたシャーロットがルーシーを連れて帰国。
数か月後、ルーシーはセシルという男性と婚約する。
Yahoo!映画より)


■Review



イタリアは本当に画になる街並みで、映画によく使われる。
映画好きだったら、やっぱり一度はイタリアへ行くべきですね。
私は今年の八月に初めて行って来たのですが、行ってから映画の愉しみ方が広がったように思います!(*゜∀゜)=3
イタリアは新しい建物の建設が制限され、修復を繰り返す国。
だから古い映画を観ても、今年行ったばかりの場所と変わりがないのです。
それが妙に感慨深い。

今作でも、シニョーリア広場、ヴェッキオ橋、ドゥオモ…、と、行ってきた場所が次々と!
はぁ~、また行きたいなぁ…。


は?


映画の感想?


うーん…( ̄▽ ̄;)


どうも合いませんでした…。
テンポが悪いのかな、全然引き込まれませんでした。
優雅な名家出身のお嬢様が、イタリアという異国の地で美男子に出会い、その美男子から強引なキス!(/ー\*) イヤン♪
何だか女心くすぐられる展開じゃないですかっ!
それなのに、全然…。
ヘレナ・ボナム=カーターが普通の役というのが、もはや物足りないのです。(笑)

私がこの映画で楽しんだのは、マギー・スミスのおとぼけキャラっぷり。
そして突っ込みを入れたのは、男三人の水遊びシーンのモザイクでしょうか。
あんなに不自然なモザイクは初めて見た…。
ちょっと見せなさいよ!( ゜Д゜)ゴルァ!
(こんなんだから女心くすぐられなかったのか…。)


改訂新版 死ぬまでに観たい映画1001本 対象作品
(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)


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旅情

2012-08-26 01:43:17 | イギリス映画



1955年 イギリス作品 100分 松竹配給
原題:SUMMER TIME
STAFF
監督:デヴィッド・リーン
脚本:デヴィッド・リーン H・E・ベイツ
CAST
キャサリン・ヘプバーン ロッサノ・ブラッツィ イザ・ミランダ ダーレン・マクギャヴィン

■Story

ベニスに観光で訪れたオールド・ミスのジェーンは、そこでレナートというハンサムな男性と知り合う。
彼の案内でベニスを観てまわる内、ジェーンは次第にレナートに淡い恋心を抱いていく。
だが、レナートに息子が居ることを知ったジェーンは、自分がからかわれていたと思い込み、ベニスを立ち去る決心をするが…。
allcinemaより)

■Review

 いやいや、イタリアという国は、新しい建物の建設が制御されていることは知識としては知っていましたが、本当なんですね。
1955年の映画の背景が、つい先日に行った時と全く同じだよ~~~!(*゜∀゜)=3





映画の主要舞台とも言える、サン・マルコ広場。



こういう路地裏も、そのまんま!

あ、あれはあそこだ。お、これはあの辺かなぁ~?(ノ∀`*)うふふ♪ なぁんて思いながら鑑賞しました。

内容…。
名作なのは重々承知しているのですが、個人的にはあまり…。
自分がジェーンの年齢にもっと近づいたとき、感じ方が異なるかもしれません。
時代の違いも要因にあると思う。
女性の生き方や、当時の海外旅行の価値。
当時だったら、ジェーンの年齢は、「オールド・ミスの行き遅れ」であり、ヴェニスへの一人旅は、「とっても思い切った行動」なのかもしれない。
でも今だったら、ジェーンの年齢では、「まだまだこれから」であり、「仕事に生きるのも一つの道」であり、一人旅は「理解できる行動」なんだよね。

セリフ以外での細かい心理描写が上手いなぁと思った。
ジェーンが自分の心理を多く語らなくても、彼女の行動や目線で手に取るように分かる。
監督の技法の成せる技なのか、キャサリン・ヘプバーンの演技力なのか…。

イタリア男とのロマンスよりも、イタリア子供とのやりとりが興味深かったです。
ヴェニスに行った、という経験がなかったら、私は楽しめなかったかもだなぁ~。汗

ところで、コレ、レンタルされてないんですね。
イタリアが舞台の映画を探していたら、多くのサイトでこちらの作品が挙げられていたので、TSUTAYAのセルコーナーで探してもらいました。
売り場にはなく、ストックルームから一生懸命探し出してきてくれた店員さんに感謝です。ヽ( ゜∀゜)ノ


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ジョニー・イングリッシュ

2012-04-18 12:34:12 | イギリス映画



2003年 イギリス作品 87分 UIP配給
原題:JOHNNY ENGLISH
STAFF
監督:ピーター・ハウイット
脚本:ウィリアム・デイヴィス ニール・パーヴィス ロバート・ウェイド
CAST
ローワン・アトキンソン ナタリー・インブルーリア ベン・ミラー ジョン・マルコヴィッチ



続編の感想でも書いたけど、この作品を劇場で観たのが映画感想ブログの始まり。
何でこの作品…?(゜Д゜;)
と我ながら思うのですが(笑)、よくよく考えてみると、私が海外の映像に興味を持ったきっかけってローワンなんです。
深夜のNHKの「Mr.ビーン」の放送を録画してよく観てたって話は以前書きましたが、ビーンの他にもローワンの学生時代の舞台とかも放送されていて、それも夢中になって観た。
だから、縁のある俳優なんです。(笑)

しかし、、、ダメだ…。私はローワンに免疫がまったくない。彼の顔を観るだけでニヤニヤしちゃう。
始まった途端ニヤニヤしてるもんだから、夫に「まだ何も起きてないじゃん」と突っ込まれてしまった。
だって、何が起きるか読めるんだもん…。
それは一度観たから…とかではなくて(ほとんど内容は忘れてましたもん。)ローワンのお笑いはお約束通りだからさ。
銃を構えれば弾切れ、犯人と思って飛び掛れば味方。とにかくカッコよく決まるわけないんです。



すし屋さんのネタにも爆笑。なぜ話せる日本語があんなめちゃくちゃなものなんでしょう!?
このシーン、公開される国によって差し替えてるのかな?と思ったのですが、どうやらそういうわけではなさそう。
なんで日本を選んだんだろうね?
どうも洋画の中ですし屋とか日本に馴染みのあるものが出てくると、いつも違和感を感じるのですが、それはイタリア人が日本のイタリアンのお店を見ても同じなのかな?

ジョン・マルコヴィッチ演じるソヴァージュが今回の標的なのですが、悪役が本格俳優だと、尚更ローワンの面白さが光ります。
制作費は続編の方が莫大。
全然規模が違うもん。
でも、このビーンに毛が生えたくらいのスケールの方が、なんか安心するんですよね。笑


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パイレーツ・ロック

2012-02-26 20:17:10 | イギリス映画



2009年 イギリス・ドイツ作品 135分 東宝東和配給
原題:THE BOAT THAT ROCKED
STAFF
監督・脚本:リチャード・カーティス
CAST
フィリップ・シーモア・ホフマン トム・スターリッジ ビル・ナイ ウィル・アダムズデイル


あれ~。これ、リチャード・カーティスが監督と脚本なの~。
リチャード・カーティスとは相性がいいと思っていたので、ちょっとショック…。
これはあたし的にはアカン。
…今TVでダウンタウンの「アカン警察」がかかってるので思わず「アカン」出てしまいましたが、合わなかったんですよ~・°・(ノД`)・°・

でも、この映画自体が駄作なのではなく、嗜好の問題なのかなぁ。
この年代の音楽が分からない、ロックンロール魂が理解出来ない、ヤるヤラないという会話がただの低俗な会話としか思えない、、、これじゃ~共感要素があるわけない。(苦笑)

背広をビシッと着こなしたビル・ナイを堪能したということで、良しとしよう。(苦笑)


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ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

2012-01-28 23:37:12 | イギリス映画



2011年 イギリス作品 101分 東宝東和配給
原題:JOHNNY ENGLISH REBORN
STAFF
監督:オリヴァー・パーカー
脚本:ハーミッシュ・マッコール
CAST
ローワン・アトキンソン ジリアン・アンダーソン ドミニク・ウェスト ロザムンド・パイク


思えばこの一作目が映画鑑賞ブログの初記事でした。わお、9年目ってことか。
邦題も内容も「007/慰めの報酬」のパロディであることは明らかなんだけど、なんと映画ファンのくせして007シリーズを観たことがないという失態…。
007はよくパロディのネタ元になってるから一度観るべきだなぁ。

一作目をすっかり忘れているため比べることが出来ませんが、今作はかなり笑わせてもらいました。
ビーンシリーズよりも面白いかも。少なくともMr.ビーンの最新作の「カンヌで大迷惑!?」よりは面白い。
もうオープニングとかカッコイイ作りに凝っていれば凝っているほど、それがその後のオチのための「溜め」だって分かってるから、ニヤニヤがとまらない。
そして案の上のオチ。
読めるオチといえば読めるオチだし、ローワンの作品を観続けていれば尚更読める、お決まりのオチ。
けどやっぱり私はこのオチが好きなんだなぁ。
ハリウッドのアクション映画やスパイもん観てると、何で犯人を追うシーンで犯人が通ったルートをそのまま追うのだろう?わざわざフェンス飛び越えなくても下にあるドアから入ればいいのに、だなんて冷めた考えが湧くこともあるけど、そのまんまのことを平然とやってのけたから爆笑。
無駄に体力使ってる犯人の方がバカに見えてくる。
「カンヌで大迷惑!?」で、もうローワン作品は古いかなぁって思っていたけど、今も相変わらず私の笑いのツボと相性バッチリでした。

久しぶりに劇場で映画を観たのですが、皆で笑えるのも劇場鑑賞ならではの楽しみ方。
数列後に座っていた男の人がそれはもう豪快に笑ってるのよ。
気持ちいいくらいに。
彼の笑いにつられて笑ってしまったとこも数箇所あった…
彼のおかげであの劇場にいた人全員、人目はばからず思う存分笑えたと思うよ。(笑)

【字幕翻訳:石田泰子】


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英国王のスピーチ

2011-12-04 20:07:35 | イギリス映画



2010年 イギリス・オーストラリア作品 118分 GAGA配給
原題:THE KING'S SPEECH
STAFF
監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
CAST
コリン・ファース ジェフリー・ラッシュ ヘレナ・ボナム=カーター マイケル・ガンボン


吃音症という病を初めて知りました。
これだけストレスや精神病が叫ばれている時代なのにも関わらず、また私自身にも「ストレスが原因です。」と医師から診断された病名があるのにも関わらず、私は時代遅れな考え方であまり信じていない。ただ本人が甘ったれてるだけじゃないかと思ってしまう。あまりにも過度にストレスと世の中で言われているばかりに、それに当てはめて考えてしまって、自分は患者だと思い込んでいる人(自分含めて)が多くなってしまってるんじゃないかなぁと思ってる。
精神科やカウンセラーにかかることは恥ではなく、時にはそれらの力を借りたほうがいい。
そんな意見も分かるような気がする一方で、いやいや、そんなところにかかってしまったら、それこそ思い込みが激しくなるし、それにやっぱり恥ずかしくて人に言えない。そういう気持が捨てきれずにいる。

ちょっと話が反れましたが、、、そんな堅物の私は、冒頭の民衆の前でのジョージ6世のままならないスピーチの場面を見ても、ただのあがり症だとしか理解が出来なかった。そりゃこんな大勢の前でのスピーチを最初から流暢に出来る人はいないだろうねぇ、としか思えなかった。こんな私が彼の妻(エリザベス王妃)だったら、治るモンも治らないね。(苦笑)
でも話が進むにつれて、この私にも彼の苦悩が伝わってきた。
だって、このジョージ6世、とんでもなくいいヤツなんだもん。
ストレスや過去のトラウマに甘んじたり言い訳にしたり、どうしようもない兄を責め立てたり、全然しないんだもん。
生真面目で、誠実で、それがゆえに自分がもどかしくてたまらない。コリン・ファースの名演技でした。
常識破りの治療を施すライオネルと信頼関係を徐々に築いていく様子もいい。ジェフリー・ラッシュいい味出してました。
夫をいつも優しく見守り、でもどっしりと構えているエリザベス王妃もいい。さすがヘレナ・ボナム=カーター。
とにかくキャストが良かった。

ラストのラジオ放送での演説のシーンは、これから戦争に突入という悲しい知らせの内容なのにも関わらず、どこか希望に満ち溢れていて清々しいラストだった。
相変わらず決して流暢ではないし、顔はこわばり、呼吸は浅く、目線は泳いでいて、なんだか観てるだけでこちらまで冷や汗が出てきてしまいそうな、切れる直前の橋を渡っているような心境になった。けどライオネルがカウンセリングの時と同じように、指揮者を真似てみたり、ファックと口パクで言ってみたりと、リラックス出来るような環境を作り出してくれる。しだいに流れにのって、ライオネルが特に何もしなくても、言葉はどんどん続いて発せられる、最後まで決して流暢ではないけど、彼の人柄も手伝って、慎重に言葉を選んでいるように聞こえた。すごく感動的なシーンだった。

アカデミー賞受賞納得の作品です。
ただのあがり症とはもう思えません。
精神からくる病に限らず、何からしらの病をテーマに扱う作品はすべて、こういう良質な作品であってもらいたいね。


改訂新版 死ぬまでに観たい映画1001本 対象作品
(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)


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チキ・チキ・バン・バン

2011-04-15 19:22:09 | イギリス映画



1968年 イギリス作品 143分 UA配給
原題:CHITTY CHITTY BANG BANG
STAFF
監督:ケン・ヒューズ
脚本:ケン・ヒューズ ロアルド・ダール
CAST
ディック・ヴァン・ダイク サリー・アン・ハウズ  アドリアン・ホール ゲルト・フレーベ


冒頭7分は、煙を吹いて車が走ってるレーシング大会の様子ばかりが延々と流れます。客席に突っ込む事故多発で、「おいおい、これ面白いのか?車が空飛ぶ夢のある話じゃないの?」なんて不安になるも、いらない心配でした!2月に旅行で訪れたばかりの、ドイツのノイシュバンシュタイン城がロケ地だったのも嬉しい偶然★
ディック・ヴァン・ダイク演じるお父さんは優しくてかっこいいし(ヒュー・グラントに似てると思った。)、子供達は二人とも素直で可愛いし、トルーリー(サリー・アン・ハウズ)もサバサバしてて素敵な女性だし、それに何よりあの有名な曲チキ・チキ・バン・バン♪が流れると一気にテンションアップ!!途中からガラリと話の進み方が変わって、「あれ?」って思うも、ラストまで観てみれば気の利いたエンディングに繋がっていて、本当に楽しい作品でした(*^^*) 

空を飛んでいる時の合成は、まるで15年くらい前のフレームにハマって撮るプリクラみたいになってるけど(笑)、技術と話の面白さって比例しない。むしろそのレトロさがワクワク感を盛り上げてくれる要素の1つかも。今同じ脚本で撮影したらよりリアルな画を撮れると思うけど、こんなにワクワクさせられないんじゃないかな~と思います。
チキ・チキ・バン・バン♪チキ・チキ・バン・バン♪
しばらく頭から抜けそうにありません。(笑)


 
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ウィンブルドン

2010-03-08 17:55:24 | イギリス映画



2004年 イギリス・フランス作品 99分 UIP配給
原題:WIMBLEDON
STAFF
監督:リチャード・ロンクレイン
脚本:アダム・ブルックス ジェニファー・フラケット マーク・レヴィン
CAST
キルステン・ダンスト ポール・ベタニー ニコライ・コスター=ワルドー ジョン・ファヴロー ジェームズ・マカヴォイ


バンクーバーオリンピックを観てたら、何か思いっきりスポーツをしたく…なるわけはなく、(めちゃくちゃ運動音痴なもので)、スポーツ作品を観たくなったのでDVDを借りてみました。でもこれってスポコン映画というよりはラブコメなんだろうなぁとは思ったし、実際ラブコメだったんだけど、でも思ってたよりはスポーツに重点が置かれてる作品だったから良かったです。ピーター(ポール・ベタニー)が試合中、リジー(キルステン・ダンスト)との将来を妄想しちゃったりして、「あぁ!もう!集中しろ!」と自分を戒めるシーンが何度かあったけど、やっぱアスリートだって人間だもん。邪念に振り回されることだってあるよね?あるのかな?うーん、真央ちゃんやキム・ヨナ選手に訊いてみたいトコです。

スパイダーマン」シリーズでは、何でキルステン・ダンストをモテモテのヒロインにしたのか?そんなにキレイ??と思わず首を捻りたくなってしまったけど、この作品の彼女はすごく可愛かった スタイルも抜群!結局美人なのかどうなのかよく分からない女優さんだ…(^^;)ジェームズ・マカヴォイは冴えない役でした~

作品自体はまぁまぁだったんだけど、字幕が読みにくい作品でした。会話で二人以上の人の台詞が被ってしまうシーンが洋画には多々あるけど、吹き替えならともかく字幕だったらどちらか適当な方をアウト(訳を入れない)にしてしまうところを、これは律儀にすべて訳して同じ画面にニ段落で表示するものだから何度か困惑…。

【字幕翻訳:?】


Dr.パルナサスの鏡

2010-01-23 17:10:32 | イギリス映画



2009年 イギリス・カナダ作品 124分 ショウゲート配給
原題:THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
STAFF
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム チャールズ・マッケオン
CAST
ヒース・レジャー クリストファー・プラマー ジョニー・デップ ジュード・ロウ コリン・ファレル リリー・コール アンドリュー・ガーフィールド ヴァーン・トロイヤー トム・ウェイツ


↑のポスターや予告編を観てて、「チャーリーとチョコレート工場」のような、というかティム・バートン作品のようなぶっ飛んだファンタジーワールドを想像してたんだけど、意外と人間の本質に迫るダークな一面もある作品になってました。人生とは本当に選択の連続で、出来れば楽で楽しい道ばかりを選んで生きたいものだけど、その選択一つで今後の人生が大きく変わるもんね。映画の終わりにパルナサス博士が言うように、人生は最後の最後まで「ハッピーエンドかどうかは分からない。」 でもジョニー・デップの世界で出てきた選択は、あまりにも甘い誘惑であたしも間違いなく誤るなぁ~。(笑)

一年前のヒースの訃報には去年のブリタニー・マーフィと同じくらい本当にビックリしたし、彼一人でトニー役を務めた「Dr.パルナサスの鏡」も観てみたかったと思ったけど、彼が亡くなったことで、代わりに幻想の世界を3人の大俳優が演じると言う苦肉の策が、結果的には大成功であり、より多くの人の興味をひく要因にもなったと思う。4人の人気大俳優が同じ髪型とコスチュームに身を包み、同じ役を演じるというのはなかなか無い構成だもんね。個人的には、ジョニーもジュード・ロウも大好きだけど、コリン・ファレルはうーんという感じなので、彼のシーンが一番多かったのが残念だったけど ヒースの亡き後でも、彼の最後の演技を世に送り出したいというスタッフとキャストの強い思いから仕上がった、まさに読んで字のごとく、「ヒースの人柄が産んだ奇跡の作品」だと思います。ジョニーの台詞にあった「若くして亡くなった人は永遠に年老いる事も無い。」というのはヒースにあてたものなのかな?

ところで、今回初めて目にしたヴァレンティナ役のリリー・コールって、プラダやシャネルのモデルを務めるスーパーモデルらしいけど、きれいかなぁ?スタイルは抜群だけど、顔は下膨れだし冷たそうな感じがして好きになれなかったです…。すいません、ヒースだ、ジョニーだ、ジュード・ロウだと騒ぎながらも同性の女性に対する目は厳しいです。(笑)

【字幕翻訳:松浦美奈】