pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

パフューム ある人殺しの物語

2013-02-24 22:24:36 | その他の国の映画



2006年 ドイツ/フランス/スペイン作品 147分 ギャガ・コミュニケーションズ配給
原題:PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
STAFF
監督:トム・ティクヴァ
脚本:トム・ティクヴァ アンドリュー・バーキン ベルント・アイヒンガー
原作:パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』(文藝春秋刊)
CAST
ベン・ウィショー ダスティン・ホフマン アラン・リックマン レイチェル・ハード=ウッド


■Story

18世紀のパリ。
悪臭立ちこめる魚市場で一人の赤ん坊が産み落とされる。危うく捨てられかけた赤ん坊は、間一髪で拾われ、グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られる。
グルヌイユは友だちもいない孤独な子どもだったが、何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける超人的な嗅覚の持ち主だった。
やがて青年となったグルヌイユは、ある時運命の香りと出会った。それは赤毛の少女の体から匂い立っていた。
しかし彼は、怯えて悲鳴を上げようとした少女の口をふさぎ、誤って殺してしまう。
以来、彼は少女の香りを再現することに執着し、香水調合師バルディーニに弟子入りするのだが…。
allcinemaより)


■Review



今更ながら、観てみました。
本当に今までに観たことのない、強烈なインパクトのあるショッキングな作品でした。
ただ、冷静な自分を完全に打ち消せなかったのも事実。
一番のあのショッキングな映像は、圧倒させられるのと同時に笑いも少しこみ上げてきてしまった…。(ノ∀`)
確か、試写会では香りも場内に流したと当時話題になったよね。
こんなにも人間を狂わす香りが実在するはずないけれども、そんな演出の元に観たら、もっと酔いしれることも出来たかもしれない。
家でボーっと観てたんじゃダメです。(笑)
感性を鈍らせ、感覚を研ぎ澄まして観たもの勝ち。

でも、ラストは一気に鈍らせた感性を呼び覚まされます。
グルヌイユが本当に求めていたもの-事実とは違う展開の映像が、一気に胸をふるわされる。

映像で唯一表現の出来ないものである匂いを軸に、これほどの作品を作り上げたことは、本当に驚きです。
出会えてよかった!


ライフ・イズ・ビューティフル

2012-07-09 01:34:22 | その他の国の映画



1998年 イタリア作品 117分 松竹富士=アスミック・エース配給
原題:LA VITA E BELLA/LIFE IS BEAUTIFUL
STAFF
監督:ロベルト・ベニーニ
脚本:ヴィンセンツォ・セラミ ロベルト・ベニーニ
CAST
ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ ジョルジオ・カンタリーニ ジュスティーノ・デュラーノ

■Story

'39年のイタリア。ユダヤ人のグイドは女性教師と惹かれ合い、騒動の末に結婚。
数年後、ナチスに連行されてしまった彼は、幼い息子を収容所の恐怖から守るため大芝居を打つ。
ぴあ映画生活より)

■Review

前半50分間、全然ビューティフルじゃないおじさんのとめどないお喋りのシーンが続き、正直辟易した()´д`()グッタリ・・・
おいおい、コレが本当に名作と名高い作品か?
きっと評判を知らずに観ていたら、ギブアップしていたでしょう。

ですが、最後まで観てみれば本当に名作でした。

前半のシーンも、このグイドの人柄を語るのに必要なシーンなのです。



私の理解力の問題なのかもしれませんが…
作品中、グイドは残酷な収容生活をゲームに見立てて、愛息子のジョズエに言い聞かせます。優しすぎるウソです。
観客にも恩着せがましい説明の描写はありません。
「本当はこうだけど、息子にはこう言ってます」なんていちいち説明挟まれたら、興ざめだもんね(^^;)
だから、一瞬理解できないシーンが数箇所あるの。
それでよくよく考えてみて、「あ!そういうことか!」って自ら気付いた時、グイドの愛情の深さと覚悟を思い知らされ、打ちのめされる。そんなことの繰り返しでした。

涙は出ませんでした。
ただただ絶句。彼の偉業の前で言える言葉はありません。
そして前代未聞の余韻に翻弄させられる。

観終わった直後はlife is 切ない(切ないに対応する英語って、ないね)じゃないかと思ったけど、
やっぱり、life is beautifulだね。

いい映画に出会いました。
というか、出会うの遅すぎだったね…。


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ベイブ/都会へ行く

2012-06-04 00:33:54 | その他の国の映画



1998年 オーストラリア作品 96分 UIP配給
原題:BABE: PIG IN THE CITY
STAFF
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー ジュディ・モリス マーク・ランプレル
CAST
ジェームズ・クロムウェル マグダ・ズバンスキー ミッキー・ルーニー メアリー・スタイン


なぁんで、最近観た映画はよっぽど心に残った作品以外はすっかり忘れてしまうのに、こんな昔に観た作品はちゃんと覚えてるのでしょうか┐(´-`)┌
これは公開当時、映画館で一度観ただけです。それなのにすべて覚えてました。
今のようにあちこちにシネコンがなかった時代。
今は家の目の前に映画館があるけど、当時は電車に30分乗らないと映画館へ行けなかった。
中学生で、限られたお小遣いで観に行った。
そんな「手間」が、映画鑑賞をより思い出深いものにしてくれたのかもしれない。
便利すぎるのも考えものですなぁ。



このシリーズはやっぱり前作のが好き。
当時マグダ・ズバンスキーの体当たり演技に、今は無き寂れた映画館で友達と爆笑した記憶がある(それもいい思い出です)けど、やっぱり動物ものは動物が主役でなくちゃいけない。
そしてこのシリーズにいたっては、ブタのベイブが主役であってほしい。
今作は舞台が大都会ということで、動物たちの大名行列が見られるわけだけれども、おかげでベイブが霞んでしまった。
まぁ、前作と同じものを作っても仕方ないし、舞台を変えるのは当然のことかもしれないのだけれども、私はあの「20世紀から取り残された農場」が舞台の、こじんまりした世界観が好きなんだなぁ。

そして、最近「アーティスト」で元気な姿を拝見できた、ジェームズ・クロムウェル。
彼のベイブを見つめる優しい眼差しはとても癒されるのだけれども、今作では彼はオープニングと同時にベイブのとばっちりを喰らって全身負傷になり、お役ごめん。( ̄▽ ̄;)!!ガーン
下手したら死んでるぞ、あの事故…。
ジェームズは「24 Season6」ではジャック・バウアーの父親役でかなりの曲者。
「アーティスト」では忠実な執事。
ほんと、達者な俳優さんですね。



またしばらく、ブタ肉は控えよう…。


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おとなのけんか

2012-05-23 17:05:29 | その他の国の映画



2011年 フランス/ドイツ/ポーランド作品 79分 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
原題:CARNAGE
STAFF
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロマン・ポランスキー ヤスミナ・レザ
CAST
ジョディ・フォスター ケイト・ウィンスレット クリストフ・ヴァルツ ジョン・C・ライリー


本日水曜日。レディースデイということで、後で感想書きますが、これと「アーティスト」の二本を観てきたのね。
いやぁ~、意図的ではないのだけれども、対極の二作品を選んでしまったようです。ヾ(~∇~;) 笑
片やサイレント映画で、演出に凝ったもの。
そして、これは密室でリアルタイムで進行する脚本命の作品。
どちらも面白かった~。



とにかくこの四人が上手い。
だからこそ、リアリティ満載でスリリングでエキサイティングでバカバカしい。笑
「おとなの話し合い」⇒「おとなのけんか」⇒「もはや子供以下のけんか」と発展していきます。
アラン(クリストフ・ヴァルツ)にひっきりなしにかかってくる携帯電話が引き金となり、一人、また一人と本性を露にしていき、もはや論点ずれまくり。
敵だった人が味方になり、味方だった人が敵になり、2対2だったのが1対3になったり。めまぐるしい展開が楽しくて仕方が無い。
家族という不気味ともいえる連帯感、夫婦も所詮他人だという孤独感、自分が一番カワイイと言うエゴ。
こんなに人間の本質を見せ付けられた作品も、珍しいです。
傍から見れば滑稽だけど、本性を歯止めをきかせずに露にしたら、人間誰でもああなるのではないでしょうか。

「もう終わりだ!」と、エレベーターホールまで何回か向かうのに、なんだかんだとまだ言い足りない輩が出てきて部屋に戻るのもおかしい。
帰れよ。( ̄∀ ̄;)笑
あんなに豪快に嘔吐した後、ぬるいコーラとシングルモルトはまずいだろ~。笑
映画史上、一番豪快な吐きっぷりだったと思う。豪快すぎて気持ちよかったほど。

ラストのオチまで笑えます。
子供って、そんなもんだ。笑


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メランコリア

2012-02-09 22:55:33 | その他の国の映画

2011年 デンマーク・スウェーデン・フランス・ドイス作品 135分 ブロード・メディア配給
STAFF
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
CAST
キルステン・ダンスト シャルロット・ゲンズブール アレキサンダー・スカルスガルド キーファー・サザーランド


こちらも試写会で。

「メランコリア」、この単語の意味を前もって知っておきたかった。ただの惑星の名前じゃないよ。

同監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」以来です、映画観ててこんなに体力消耗したの。
でも、、、「嫌い」じゃないんだな。
試写会会場では終った瞬間に「なにこれ~!」って声があがってましたが。(笑)

「傑作」「なにこれ」‐どちらの声も理解できる。
けど、あいにく自分にはこの背中合わせの矛盾した感情を説明する言葉を持ち合わせていない。
自分はクレアやジョンほど常識人でもないけど、ジャスティンほど狂人でもないようです。

これを理性的な頭で見てたら、頭おかしくなる。
また、これ以上上映時間が長くても、頭痛くなる。

でも、観る価値はあり。
アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」等、映画では見慣れたテーマでありながら見たことのない切り口。
ある意味、一番のハッピーエンディングかも?って思った。

この狂気を含んだ壮大な映像美はぜひ大スクリーンで。

一つ突っ込みたいことが。
この作品の紹介文に「終末SFスリラー映画」と書いてあるサイトを複数見ましたが、絶対そんなもんじゃないぞ。


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ラスト、コーション

2009-05-28 22:14:41 | その他の国の映画


2007年 中国・アメリカ作品 158分 ワイズポリシー配給
原題:色・戒 LUST, CAUTION
STAFF
監督:アン・リー
脚本:ワン・フイリン ジェームズ・シェイマス
CAST
トニー・レオン タン・ウェイ ワン・リーホン ジョアン・チェン トゥオ・ツォンホァ


過激、過激と騒がれたこの作品。DVDパッケージの裏にも劇場公開時よりも過激ですという注意書きがあるし。ってことで、内容どうこうよりソコが気になって観ようと思ったんです。正直(。-_-。)ポッ でも観始めてみれば、どんどんストーリーにのめりこんだ。確かに性描写は今まで観たどの映画よりも激しかった。けど、下品じゃなかった。最初はレイプか!と思うくらい手荒いトニー・レオンの一方的な情事だったのに、回数を重ねるごとにマイ夫人への目線や扱いが優しいものに変わり、それが切ないラストへと繋がるのだろうなと構えていたら案の定。本当に切ないラストでした。トニー・レオンが評価されてる理由がよく分かったよ。一歩間違えれば狂い咲きしたオヤジになってしまうのに、哀愁と切なさを漂わせ、一体この人はどういった人生をおくってきたのか?と、思わず年の差を考えずに一人の男性として気になってしまう存在だった。
…ただ、身長がちょっと足らんかなぁ?( ̄▽ ̄;)
マイ夫人と並ぶとほぼ同じ。肩幅狭い分小柄なのが目立ってしまう。ラストの最高に切ないシーンも、車に飛び込むシーンで「足短っ…。」なんてちょっとしらけたひと言が漏れてしまいました

面白かった~とは言えないけど、観てよかったと思いました。
激しい性描写ばかりが話題になってるように思えるけど、内容が重いからこそ、それも必要なシーンだったと思えます。同じ行為でも、前回観た噂のアゲメンに恋をした!なんかと全然違います。(笑)

【字幕翻訳:?】

ベイブ

2009-03-29 19:29:47 | その他の国の映画



1995年 オーストラリア作品 92分 UIP配給
原題:BABE
STAFF
監督:クリス・ヌーナン
脚本:ジョージ・ミラー クリス・ヌーナン
CAST
ジェームズ・クロムウェル マグダ・ズバンスキー ゾーイ・バートン ポール・ゴダード


何回か観てる作品だけれども、いつもTV放送の吹き替え版で観てたので字幕で観たのは初めて。
ベイブの声は吹き替えの方が可愛いなぁ。というか、字数が限られてる字幕より吹き替えの方が可愛らしい言葉使いが出来るからかもしれないけど。

これの続編は、ベイブ顔負けの体格の奥さんのアクションシーン(?)ばかりで、一体どっちが主役か分からない作品になってたけど、これは完全に動物達が主役で、人間はサブ的存在。
動物達の言葉のやりとりの内容は、人間同士の関係を築くのにも必要な事ばかりです。
ベイブの性格もそうだね。彼(?)の人柄が様々な成功や幸福を呼び込むことになるんだから!

やっぱり動物が主役の映画は癒されるなぁ~ しばらく豚肉を食べるのは控えたいと思います…。


改訂新版 死ぬまでに観たい映画1001本 対象作品
(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)


バンディダス

2008-12-07 10:34:52 | その他の国の映画


2006年 フランス/メキシコ/アメリカ作品 93分 劇場未公開
原題:BANDIDAS
STAFF
監督:ヨアヒム・ローニング
脚本:リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン
CAST
ペネロペ・クルス サルマ・ハエック スティーヴ・ザーン ドワイト・ヨーカム


ペネロペ・クルスとリュック・ベッソンなんて、むちゃくちゃ豪華なコンビじゃん!なんでDVDスルーなのと食いついてしまいましたが、観てみて納得… リュック・ベッソンって、むちゃくちゃ感性合うよなぁ~と思う作品とそうでない作品、両極端です。そしてこれは「そうでない」方…。でも合う作品はとことん合うので、彼の作品はやめられないんだけどね。どの作品にも共通するのは、「セクシーな女性が出てる」という点でしょうか。
この作品も「セクシーな女性」出てます出てます。ペネロペ・クルスとサルマ・ハエック、二人も出てます。特にペネロペ・クルスはやっぱりどセクシー。彼女の唇はアンジーと並んで、ハリウッドで最もセクシーな唇の女性だと思う そんな唇とサルマ・ハエックの唇まで味わえたスティーヴ・ザーンは、男冥利に尽きるって感じでしょーか。おそらくこの映画を観たすべての男性から殺意を抱かれてるに違いない。(笑)

所々面白かったんだけどねー。ちょっと残念な作品でした。

【字幕翻訳:伊藤美穂】

シャイン

2008-09-28 16:04:54 | その他の国の映画


1995年 オーストラリア作品 105分 KUZUIエンタープライズ配給
原題:SHINE
STAFF
監督:スコット・ヒックス
脚本:ジャン・サーディ
CAST
ジェフリー・ラッシュ ノア・テイラー アレックス・ラファロウィッツ  アーミン・ミューラー=スタール


ラストにデヴィッドが語るように、「どんなに辛い出来事が襲おうとも、途中で人生を投げ出さな(い)」ければ、いつか輝けるときが来るのだろう。でも、ちょっとデヴィッドに嫉妬に近い感情も持ってしまったのも事実。ピアノという超人的な才能があったからこそ、どんなに奇怪な行動をとろうと救ってくれる人がいるのであって、(自分も含めて)凡人な人だったら、誰が救ってくれるのかなぁなんて。人間崩壊するほど苦悩しながら何かに打ち込める芸術人って、とても本人は辛いんだろうけど、ちょっと羨ましいなぁなんて、それに伴う苦労も知らず無責任に思ってしまうのです。
ジェフリー・ラッシュは、パイレーツシリーズのバルボッサのイメージが強いので悪者のイメージ。でもこれで彼の新しい演技を見ることが出来ました。

まだこのストーリーの元になったピアニストは健在ということで、半生を描いた作品になってるんだけど、半生ではこの先何が起きるか分からない。やっぱり亡くなってから、一生を作品化してもらった方がメッセージ性があるなぁと、正直思いました。
でも健在だからこその利点は、ピアノ演奏を本人が担当したということ。素晴らしい演奏でした

【字幕翻訳:?】

ボルベール <帰郷>

2008-08-02 20:07:17 | その他の国の映画


2006年 スペイン作品 120分 GAGA=Communications配給
原題:VOLVER
STAFF
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
CAST
ペネロペ・クルス カルメン・マウラ ロラ・ドゥエニャス ブランカ・ポルティージョ


後からジワジワと心に訴えてくるものがある作品。ボーっと上辺だけで観てたら何も感じ取ることが出来ない作品じゃないかな。終わり方も唐突で、「この作品なんだったんだ?」なんて呆気にとらわれてしまう。実はあたしもそうだったんだ。120分観終わった直後、「…で?」のひと言しか感想出てこなかった。

でも時間が経つに連れて色々思うとこがあってね。人間誰しも悩みや暗い過去を背負っているものだと思うけど、実は自分は今、今までの人生の中で一番八方塞な状況です。「身内の恥さらしをしたくない。」と思う反面、もう何もかも投げ出して誰かに頼りたいと思うのも事実。実際「誰かに頼りたい」の方に傾いてた。でもこの映画に登場する女性は皆たくましい。嘆いているヒマなんかないとばかりに活動的。むしろ男性のほうが皆精神的に弱い。登場する男性みんな「女をナメたら怖い」ということを思い知らされ、情けない姿になっています。(^^;) あたしも「誰かに頼りたい。」なんて思ってた自分が情けなく思えちゃった。先にも書いたけど、ボーッと文字通り(映像通り?)観てたら何も感じないけど、こうやって自分の過去や心境を照らし合わせながら観たら、何も感じない映画から深い映画、女性への応援作品に思えるんじゃないかな。

また、ペネロペさんがたくましい女性の象徴的存在なんだよね。夫に「貧しく暮らすの!」と一切の贅沢を却下するけど、ペネロペさんから貧困って一番連想できない単語…。それにペネロペ演じるライムンダの過去って、これ以上に無い悲惨な過去。でもはつらつとしているでしょ。暗い過去や悲惨な状況を前面に出して周囲の同情を買うより、そういったことを一切隠してしたたかにしているほうが「いい女」なんだなと思いました。あたしも「いい女」目指そうっと!!

色彩感覚が新鮮な作品でした。どうもハリウッド映画ばかりに片寄ってしまうので、たまにこういった作品を観るととても新鮮っヽ(=´▽`=)ノ

【字幕翻訳:?】