pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ファミリー・ツリー

2012-11-16 23:19:58 | アメリカ映画(は行)



2011年 アメリカ作品 115分 20世紀FOX配給
原題:THE DESCENDANTS
STAFF
監督:アレクサンダー・ペイン
脚本:アレクサンダー・ペイン ナット・ファクソン ジム・ラッシュ
原作:カウイ・ハート・ヘミングス『ファミリー・ツリー』(ヴィレッジブックス刊)
CAST
ジョージ・クルーニー シェイリーン・ウッドリー アマラ・ミラー ニック・クラウス パトリシア・ヘイスティ


ハワイに暮らしていても
人生は<楽>じゃない!


■Story

オアフ島に暮らす弁護士のマット・キング。
彼の一族はカメハメハ大王の末裔で、カウアイ島に先祖から受け継いだ広大な原野を所有していた。
目下、その土地の売却問題で一族の意見をまとめる大役に頭を痛めていた。
そんな中、妻のエリザベスがボート事故で意識不明の昏睡状態に陥ってしまう。
家庭のことを妻に任せきりだったマットは、10歳になる次女スコッティの反抗的な振る舞いにもただ戸惑うばかり。
追い打ちを掛けるように、全寮制の高校に通う長女アレックスから“ママは浮気していた”という思いもよらぬ事実を突きつけられ、ショックと怒りを隠せないマットだったが…。
allcinemaより)


■Review



ハワイと聞くと、無条件で陽気とイメージしてしまう。
でも、そりゃそうだよね。人間だもんね。そこに生活しているからって、悩みがないワケないよね。(o´-ω-o)ンダンダ
また、自分はハワイ島へ一ヶ月行っていたこともあるので、あの雰囲気をまた観れたのも嬉しい。
ハワイというとオワフ島の観光スポットばかりがクローズアップされるので、久々にハワイの「素」の景色が観られたのが嬉しかったです。

あと、ジョージ・クルーニーの役柄が面白い。
自身のプレイボーイのイメージと180度異なり、妻の浮気を知って動揺する姿に思わず笑ってしまった。


はい。褒められるのはここまで。( ̄_ ̄)
実は、あまり私は楽しめなかったというのが本音。
家族の再生物語と言えば聞こえはいいんだけど、深みが一切感じられなかったのです。
マットは妻エリザベスの浮気を知り、動揺し、怒り、苦しみ、それでも最期まで看取り、供養もする。
でも、そもそもマットはエリザベスを深く愛していたのかな?

いくら妻本人の生前の希望とはいえ、延命処置を外すことを決断した早さにビックリ。
妻が危篤状態でも、浮気相手を探しにマウイ島まで二日間の旅行に行ってしまったのがビックリ。
すべてが、エリザベスその人を愛していたからと言うより、妻を寝取られたという男のプライドが傷ついての行動に見えてしまったのです。

それに死人に口なしとはよく言ったもので、自業自得な結果とはいえ、彼女(エリザベス)が弁解出来ないのがちょっと哀れに思いました。
おまけに再婚まで考えていた不倫相手にも、「体の関係だけだった」とまで言われちゃって…(^^;)
めちゃくちゃ不憫…。
一言もセリフのない彼女でしたが、「母親失格の、とんでもなく惨めな女」像しか浮かんでこなかったのが残念。
もっと彼女の人柄をも感じさせるエピソードを挟めば、少し深みが増したのかな~?なんて思いました。


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恋とニュースのつくり方

2012-11-09 19:33:59 | アメリカ映画(か行)

恋とニュースのつくり方

2010年 アメリカ作品 107分 パラマウント配給
原題:MORNING GLORY
STAFF
監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
CAST
レイチェル・マクアダムス ハリソン・フォード ダイアン・キートン パトリック・ウィルソン ジェフ・ゴールドブラム



「私にはムリ」って、思ってない?

■Story

失業中のTVプロデューサー、ベッキーは、ニューヨークのローカルTV局に採用され、朝の情報番組を任される。
だが、その番組“デイブレイク”は超低視聴率で局のお荷物。
さっそく番組の立て直しに取り掛かったベッキーは、彼女がこの業界を志すきっかけとなった憧れの存在である伝説の報道キャスター、マイク・ポロメイにキャスター就任を依頼。
やがて、畑違いのために不可能と思われていたマイクの抜擢を見事成功させ、一躍局内で注目の的となる。
またその一方、女性社員に人気の先輩プロデューサー、アダムと惹かれ合っていくベッキー。
全ては順調に進むかに思われたが、いざ番組が始まってみると、マイクはプライドばかりが高くてベッキーの指示には従わず、パートナーのお局キャスター、コリーンとも衝突を繰り返す始末。
こうして視聴率は悪化の一途を辿り、ついには上司から6週間以内に視聴率をアップさせなければ番組を打ち切ると宣告されてしまうベッキーだったが…。
allcinemaより)


Review

恋とニュースのつくり方2

恋に、お仕事に、と頑張る女の子の話。
プラダを着た悪魔」を思い出させる話だけど、あちらのが数倍面白かったわ~。┐(´-`)┌ フッ
なんて思っていたら、同じ脚本家ではないですか!
えー、どうしちゃったのー?監督の力量の差なのかなぁー?
「プラダを着た悪魔」は大好きだけど、本作は駄作だとすら思いました。

まず、
①ハリソン・フォードとダイアン・キートンの二大俳優の無駄使い。
全然生かされていません。誰がやってもいい役。
もっと二人が派手に取っ組み合いの大喧嘩でもすれば、見応えあっただろうに。もったいない。

そして、
②主人公にエールを送りたいと思えない。
…これが致命的でしょうね。( ̄▽ ̄;)
マイクにぶちキレるタイミングが早すぎて、堪え性のない人なだけに見えてしまうし、アダムに当り散らすのもまた然り。
そして彼女が視聴率目的に、キャスター達に体を張らせるというバラエティー番組のような企画を始めたのが好感が持てなかった。
一言で言えば、プロとしてのプライドを感じさせられなかったのが原因かな。

久々にハズレの映画鑑賞しちまったぜぃ。
でも、劇場に観に行くことを迷っていた作品だったから、DVD鑑賞にしてまだよかったかな。
そのDVDもタダで借りたことだし。(* ̄m ̄)


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それでもボクはやってない

2012-11-03 21:14:06 | 邦画

2007年 日本作品 143分 東宝配給
STAFF
監督・脚本:周防正行
CAST
加瀬亮 役所広司 小日向文世 瀬戸朝香 山本耕史 もたいまさこ 鈴木蘭々


■Story

フリーターの金子徹平は、会社の面接に向かうため通勤ラッシュの電車に乗っていた。
そして、乗換えの駅でホームに降り立った彼は女子中学生から痴漢行為を問いただされる。
そのまま駅員によって駅事務所へ連れて行かれた徹平は、やがて警察へと引き渡される。
警察署、そして検察庁での取り調べでも徹平は一貫して“何もやっていない”と訴え続けるが、そんな主張をまともに聞いてくれる者はいなかった。
そして、徹平は具体的な証拠もないまま、ついに起訴され、法廷で全面的に争うことになるのだが…。
allcinemaより)


■Review



痴漢冤罪事件と聞いて思い浮かべるのは、乃南アサ著の「死んでも忘れない」。
あれは被害者だと訴える女性が確信犯であり、まんまとハメられてしまった主人公のサラリーマンは示談金を言われるがまま払ってしまったのだっけかな?
でもそれでも周りからはあることないこと噂され、家庭も壊れそうになる…という話だったかと記憶しています。
それに比べれば、無実を信じてくれる母親や友達がいてくれて、協力者まで現れ、弁護士にも恵まれた主人公は幸せな方?


いやいやいやいや!!ブン( ̄ロ ̄= ̄ロ ̄)ブン
そもそもこんなことに巻き込まれたのが不運この上ない。
それに何なのよ!?弁護士以外の誰もがマニュアル通りの仕事っぷりは!
憎むべきは真犯人です。
この被害者は「死んでも忘れない」の女性のように、主人公をハメようとしたわけではない。
それなのに、いろいろと自分の都合のいいように解釈してしまった被害者の女子中学生、融通の利かないマニュアル通りの駅員、やっつけ仕事の刑事と検察、出世を気にする裁判官…。とにかく主人公の無実の証明を阻む者すべてが憎らしくて仕方がなかった!
こんな単純な私には、絶対に裁判官も弁護士も向かない職業だわ。( ̄∇ ̄)(←なりたくてもなれないケド。)
もし裁判員裁判で自分がこんな案件に選ばれた場合、冷静に成り行きを見られるかどうか自信ありません。
(調べたところ、裁判員裁判は殺人、強盗、誘拐など、重大な犯罪しか対象にはならないそうですが。)


痴漢に対して厳しい処罰で罰することは女性としては嬉しい限りだけれども、捜査にあたる人には冷静に対処して欲しい。無罪の人まで罰せられたんじゃ、本末転倒。
というより、もうやっつけ仕事になってしまうくらい頻繁に痴漢事件が起こることが問題なのか…。
せめて判決を下す裁判員は、公平な立場でいてもらいたい。
最後に出てくるテロップ通り。
「あなたが裁いて欲しいと思う裁き方をしてください。」


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南極料理人

2012-11-02 14:44:31 | 邦画

2009年 日本作品 125分 東京テアトル配給
STAFF
監督・脚本:沖田修一
原作:西村淳『面白南極料理人』『面白南極料理人 笑う食卓』(新潮文庫刊)
CAST
堺雅人 生瀬勝久 きたろう 高良健吾 豊原功補 古舘寛治 小浜正寛 黒田大輔


おいしいごはん、
できました。

氷点下54℃、
家族が待つ日本までの距離
14,000km
究極の単身赴任。


■Story

日本からはるか14,000キロの彼方、平均気温マイナス57℃という過酷な場所に建つ南極ドームふじ基地。
ここに、観測隊の一員としてやってきた西村淳の任務は、総勢8名の男たちの食事を用意すること。
日本に残してきた妻と8歳になる娘、そして生まれたばかりの息子のことが気に掛かりながらも、腕によりをかけた料理で男たちの胃袋を満たしていく。
とはいえ、食材は豪華でも新たな調達のきかない最果ての地で、日々のメニューに変化を付けるのは至難のワザ。
おまけに、想像を絶する過酷な生活で隊員たちの疲労とフラストレーションもピークに達していくが…。
allcinemaより)


■Review



私はなかなか面白く観た。
ほんと、置かれてる環境こそ平均気温マイナス57℃という想像もつかない壮絶な場所だけれども、内容はただ起きて、ご飯食べて、飲んで、騒いで、仕事もたまに(?)して…という単調なもの。

豆まきをすれば、鬼役の若者をパンツ一丁にしてマイナス57℃の極寒に放り出し、
はたまたその極寒の中で、全員パンツ一丁になって記念撮影を試みたり、
肉の塊に火をつけて、振り回しながら追いかけっこしたり、
う○この大きさに騒いだり…。
男八人も集まれば、大バカ集団の一丁あがり。┐(´-`)┌ フッ

正直、「だからなに?」と言いたくなるような内容です。(苦笑)


でもそんなバカ野郎どもの愚行奇行を見て癒され、堺さんの丁寧な料理っぷりを見て感嘆し、出来上がった料理を見て自分も何か美味しいものを食べたくなる…。
そんな単純な愉しみ方が出来れば、「観る価値の無い作品」とは言えないのでは?

まぁ、どんな贔屓目でみても二時間超えの尺は長すぎだと思うけど。( ̄▽ ̄;)
まぁ、私が堺さん好きだから、かなり甘めな評価だけど。( ̄▽ ̄;)

堺さん好きのチェックポイントとしては、髪が長くなって割烹着を着た姿が、給食のおばさんに見えてくるトコでしょうか。
ってか、あたしゃ~スエット姿でTVの前でゴロゴロし、放屁する堺さんの姿にショックじゃよ。
これじゃ~うちの旦那と変わらないじゃないか。o(T^T)oくぅぅ…


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眺めのいい部屋

2012-11-01 19:22:32 | イギリス映画




1986年 イギリス作品 114分 シネマテン配給
原題:A ROOM WITH A VIEW
STAFF
監督:ジェームズ・アイヴォリー
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
原作:E・M・フォスター
CAST
ヘレナ・ボナム=カーター デンホルム・エリオット マギー・スミス ジュリアン・サンズ


■Story

1907年。名家の娘ルーシーは、従姉のシャーロットと一緒にフィレンツェへ。
現地に到着してすぐに、宿の部屋からの眺めが良くないとシャーロットが騒ぎ出して困惑するルーシーだが、それを耳にしたジョージが部屋の交換を申し出る。
その後もフィレンツェの街で再会したルーシーとジョージは、互いを強く意識するように。
しかし、その様子に気付いたシャーロットがルーシーを連れて帰国。
数か月後、ルーシーはセシルという男性と婚約する。
Yahoo!映画より)


■Review



イタリアは本当に画になる街並みで、映画によく使われる。
映画好きだったら、やっぱり一度はイタリアへ行くべきですね。
私は今年の八月に初めて行って来たのですが、行ってから映画の愉しみ方が広がったように思います!(*゜∀゜)=3
イタリアは新しい建物の建設が制限され、修復を繰り返す国。
だから古い映画を観ても、今年行ったばかりの場所と変わりがないのです。
それが妙に感慨深い。

今作でも、シニョーリア広場、ヴェッキオ橋、ドゥオモ…、と、行ってきた場所が次々と!
はぁ~、また行きたいなぁ…。


は?


映画の感想?


うーん…( ̄▽ ̄;)


どうも合いませんでした…。
テンポが悪いのかな、全然引き込まれませんでした。
優雅な名家出身のお嬢様が、イタリアという異国の地で美男子に出会い、その美男子から強引なキス!(/ー\*) イヤン♪
何だか女心くすぐられる展開じゃないですかっ!
それなのに、全然…。
ヘレナ・ボナム=カーターが普通の役というのが、もはや物足りないのです。(笑)

私がこの映画で楽しんだのは、マギー・スミスのおとぼけキャラっぷり。
そして突っ込みを入れたのは、男三人の水遊びシーンのモザイクでしょうか。
あんなに不自然なモザイクは初めて見た…。
ちょっと見せなさいよ!( ゜Д゜)ゴルァ!
(こんなんだから女心くすぐられなかったのか…。)


改訂新版 死ぬまでに観たい映画1001本 対象作品
(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)


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