pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと【2回目】

2010-11-16 22:41:55 | 何回観るんですか!?

 

公開時に一度観てるのですが、先日原作を(やっと)読み終えたら改めて観たくなっちゃいました。
忘れてたけど、前回は吹き替えで見てたんだ。今回は勿論字幕です!
原作がすごく面白くて、意外と文字で読んでも犬の愛くるしさが伝わってくるもんだと感心したんだけど、改めて映像で見るとやっぱり映像には敵わないかなぁ もう顔がゆるみっぱなしのほころびっぱなしです
でも原作を読んだ印象通り、映画でも決して犬だけが主役ではなく、犬を取り巻く家族の成長記という確立されたものになっていたのが好感。常に犬の目線を忘れず、でも犬の話だけにとどまらないという、終始一貫してブレないストーリーの進み方が気持ちよかったです。
やっぱりオーウェンもジェニファー・アニストンも出演作品何作か観たけど、この作品が一番イイ!
ジェニファーのTシャツとジーンズだけでサマになる肉体美が羨ましいです…。

1回目鑑賞:マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

【字幕翻訳:?】



 


ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

2010-11-07 11:25:20 | アメリカ映画(は行)



2009年 アメリカ作品 100分 ワーナーブラザース配給
原題:THE HANGOVER
STAFF
監督:トッド・フィリップス
脚本:ジョン・ルーカス スコット・ムーア
CAST
ブラッドリー・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィナーキス ジャスティン・バーサ


珍しく旦那が自分で借りてきた作品。
口コミが拡がり全米で空前のサプライズ・ヒットとなり、ゴールデン・グローブ作品賞も受賞、日本での公開も当初は予定がなかったのを署名運動によって公開された、などなど、何かと派手な話題ばかり耳にしたけど、自分は楽しめなかったです…。
独身パーティーという習慣がない国の違いというよりは、男女の違いからかな?旦那はすっかり楽しめてたみたいです。男の人はお酒を飲んでハメをはずす(ここまではずされたらたまったもんじゃないけど)のがお酒の楽しみなんだろうけど、女の人はお酒を飲む楽しさはトークにあると思うので。…そうとも限らないか。まぁ自分はそうなんです。
そもそもハングオーバー(二日酔い)というよりはヤク中だよね。お酒だけでここまでぶっ飛ばれたら世の中大変だわ。

冷めた感想になってしまいました。おバカムービーだけど自分はノリ遅れました。
ブラッドリー・クーパー、最近気になるなぁ。顔がめちゃくちゃ好みだったりします

【字幕翻訳:?】


悪人

2010-11-06 00:35:03 | 邦画



2010年 日本作品 139分 東宝配給
STAFF
監督:李相日
脚本:李相日 吉田修一 原作:吉田修一
CAST
妻夫木聡 深津絵里 岡田将生 満島ひかり 樹木希林 柄本明 宮崎美子


評判通りすごい映画だった。余韻に翻弄されまくり。
この「悪人」というタイトル、「人間」っていう言葉にも置き換えられる。「善人」に置き換えてもいい、と言っても過言じゃないかもしれない。
とにかく人間はすべて、善人であり悪人である。
視点や見る人の立場が変われば完全な「善人」も「悪人」も存在しないということ。
善意の塊とも言える人格の光代も、自分の欲だけで祐一の自首を引き止め、家族(妹)には多大な迷惑を与えている。
悲劇の主人公とも言える房枝だけど、視点を変えれば子育てを放棄するような娘を育て、祐一と正面から向き合わない。
パンフレットに載っている樹木希林のインタビューで、
「"騙される"ことによって、相手に罪を犯させてしまう」と、
悪徳業者の件ですら房枝を完全なる被害者とは扱わない視点は自分からは生まれてこない発想だったな。
なるほど、そういう考えもあるね。

ネタバレになりますが。
逮捕直前の祐一の行動は随分大胆な演出。
自分は、光代を完全な被害者に見せるため心を鬼にしての行動だったと解釈したけど、その真意は言葉では語られない。前後の祐一の表情からの予測にすぎない。
これは金髪に染めながらも温かい人柄がにじみ出てしまう役者妻夫木に、監督が賭けた演出だったとしか思えない。
モントリオール最優秀女優賞を受賞した深津絵里も良かったけど、妻夫木の演技にこそ脱帽でした。
二人とも二人共演した「ザ・マジックアワー」とは大違い。(笑)