2007年 アメリカ作品 106分 ショウゲート配給
原題:LARS AND THE REAL GIRL
STAFF
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:ナンシー・オリヴァー
CAST
ライアン・ゴズリング エミリー・モーティマー ポール・シュナイダー ケリ・ガーナー
ずっと気になってた作品。セックスドールを恋人と言う男性の話という予備知識から、バカバカしいコメディを想像してたんだけど、全然違いました(^^;)間違ってはいない予備知識でしたが、ほのぼのムービーでした。
すごいと思ったのは、最初はビアンカがケバケバしいやっぱりただのセックスドールにしか見えなかったのが、物語が進むにつれて本当の人間、病弱な車椅子に座っている女性に見えてくること。ラースを始め、町の人たちが人間のようにビアンカを扱うことによって命が吹き込まれていくようでした。ラースの人柄があってこそのことだけど、町中の人々が本当に優しい!
ただ…。そんなほのぼのさに癒されつつも、冷静な心寂しい自分がいることも否めない。
結局すべてラースが創作した設定とストーリーにみんなが振り回されているんだ、と思ってしまう。特に出産を間近に控えたカリンにとってはたまったもんじゃないと思ってしまった。誰よりも早く協力体制に入れたカリンの心の広さがすごい。
ビアンカがすべてだと入れ込んでいたラースが、同僚のマーゴに徐々に心惹かれていき、動きも喋りもしない人形と人間の違いを自覚していく様子が丁寧に描かれていてよかった。ガスの友達が「喋らない女性は理想だ。」というようなことを言ってたけど、結局はやっぱり反応が返ってくる人間のほうがいいよね。
【字幕翻訳:松浦美奈】
2005年 アメリカ・ドイツ作品 102分 劇場未公開
原題:MONSTER-IN-LAW
STAFF
監督:ロバート・ルケティック
脚本:アーニャ・コショフ
CAST
ジェニファー・ロペス ジェーン・フォンダ マイケル・ヴァルタン ワンダ・サイクス
ジェーン・フォンダ久々のスクリーン復帰作でジェニファー・ロペス主演作なのに、悲しくも劇場未公開。
でも納得。つまらなくもないけど、あまりにもありふれている内容で無難としか言いようのない作品でした。
こんな姑イヤだなぁ…。
でも、このチャーリーは婚約者に激しく愚痴ることもしなければ、「私とお義母さん、どっちか選んで!」と責める言葉も言わず、また結婚自体を諦めもしないのが凄い。
あたしだったら、こんなお義母さんと分かった時点で戦う前に逃げちゃうかも…。(^^;)
幸いお義母さんにとっても恵まれた結婚が出来てホッとしています。
ジェニファー・ロペスの健康的な美貌が羨ましい♪
2010年 日本作品 141分 東宝配給
STAFF
監督:本広克行
脚本:君塚良一
CAST
織田裕二 深津絵里 ユースケ・サンタマリア 伊藤淳史 小栗旬 小泉今日子 柳葉敏郎
踊るファン向けのお祭り映画。
大人になってからはドラマをオンタイムで観る事がなくなってしまったため、こういう大人気ドラマの映画版を世間の盛り上がりと同時期に楽しめることが嬉しいなっ
でも踊るシリーズ(スピンオフ以外)で初めて「滑ってる…。」と思ってしまったのが正直な感想…。
前二作はそれこそ台詞をほぼ暗記してしまうほど何度も何度も観たけど、今作は今後それほど観るかなぁ…?
小ネタは今まで通り笑えるんだけど、全体的にまとまりがない印象をうけた。
和久さん(いかりや長介)の死を汲んでか、「生死」をテーマにしているようだけど、その重いテーマに対して内容が軽い。「ちょっとそれをジョークにしちゃう?」と笑えない部分も多々ありました。
スピンオフの真下の時も思ったことだけど、毎回その時代に合わせた事件が設定されているけど、今回は観てて「イヤな世の中になっちゃったなぁ。」なんて思ってしまいました
新メンバーの青島の部下に配属されている二人も何だか好きになれないし…。
室井さんと青島の掛け合いもラスト近くの1シーンだけでしたね。
なんだか文句タラタラになってしまいましたが、最初にも書いたようにお祭り映画であって、やっぱり青島たちにまた会えたと思えば嬉しくて、退屈することなく最後まで見れちゃったんだけどね!
でもやっぱり、ちょっと期待はずれだったかな。うん…。
2002年 アメリカ作品 141分 UIP配給
原題:CATCH ME IF YOU CAN
STAFF
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ナサンソン
原作:フランク・W・アバグネイル スタン・レディング
CAST
レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス クリストファー・ウォーケン マーティン・シーン
久々に観たけどこんなにイイ映画だったっけ!?
天才詐欺師が次々と大金を手に入れる、痛快な犯罪コメディだという印象だったけど、実は深い心の傷を抱えた18歳の少年という設定をすっかり忘れてました。
その本当の姿の部分も合間合間に描写されていて、面白くて切なくてオシャレという大満足な作品でした。
レオの切ない一面を持った少年役は他でも観たことがある役どころだったから、ハマリ役ではあるけれども目新しさはなかった。
でもトム・ハンクスは目新しくてよかった。本当にどんな役でもうまい。
フランク(レオ)が逃亡を企て、戻ると信じてあえて追わなかったカール(トム・ハンクス)が、出勤日になってもフランクが出社しないので内心失望していたところ、ひょっこり現れたときのトム・ハンクスの表情が印象深い。
言葉では何も言わないけど、嬉しさがこみ上げてしまう表情が何とも感慨深いんだなぁ。コメディの時のトムとは全然違っていいね。
こういう良作にたまに唐突にめぐり合えるから、映画鑑賞は止められない!
【字幕翻訳:戸田奈津子】