pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ズーランダー

2009-01-31 23:13:23 | アメリカ映画(さ行)


2001年 アメリカ作品 89分 UIP配給
原題:ZOOLANDER
STAFF
監督:ベン・スティラー
脚本:ドレイク・セイザー ベン・スティラー ジョン・ハンバーグ
CAST
ベン・スティラー オーウェン・ウィルソン クリスティーン・テイラー ウィル・フェレル


トロピック・サンダーでもそうだったんだけど、ベン・スティラーが製作側にまわる作品は感性が合わないみたい。
ベンって、狂ってる状況に振り回される可哀相な人っていう役が多いんだけど、トロピック・サンダーやこの作品はボケに徹してるんだよね。それが彼の魅力を半減にしてると思う。また、カメオ出演ゲストが多いのもベン監督の特徴?思いがけず豪華な俳優が出てきてサプライズが嬉しい作品でもあったけど、でも観客を無視したベンのお祭り騒ぎに思えてきちゃって、途中からしらけてしまいました。

ベンとオーウェンがモデル。その設定を聞いただけで楽しみにしてたんだけど、マレーシアの首相暗殺だのよく分からん非現実的な設定が絡んだ事によって残念な作品でした…。

【字幕翻訳:?】

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

2009-01-25 00:49:43 | アメリカ映画(ら行)


2008年 アメリカ作品 119分 パラマウント配給
原題:REVOLUTIONARY ROAD
STAFF
監督:サム・メンデス
脚本:ジャスティン・ヘイス 原作:リチャード・イェーツ『家族の終わりに』
CAST
レオナルド・ディカプリオ  ケイト・ウィンスレット  キャシー・ベイツ マイケル・シャノン キャスリン・ハーン


男性と女性では、評価が分かれる映画だろうなぁ。
なんて感想を書き始めてしまったら、マディソン郡の橋いつか眠りにつく前にと同じ感想で、「ボキャブラリーがないね。」なんて言われてしまいそうですがでもその通りだった。実際、あたしはもう感情移入し過ぎで2時間全神経集中の映画鑑賞だったのに対して、一緒に観に行った彼は「で?結局何が言いたいの?つまらない。」との感想でしたからね(^^;)

おそらく、男性から見れば、エイプリルの言葉や行動はすべて突発的で狂気沙汰に見えたと思うのだけれども、女性から見ればすべて理解出来るし計算ずくの行動だったと分かる人も多いはず。エイプリルの感覚や感性や考え方は、恐ろしく自分にそっくりだったため、自分は尚更だった。「自分も含めてみんな偽者の人生を送っている。ただ自分がみんなと違う点は、そこに正直に目を向けて、どうにかしようと思えるとこだ。」「とにかくここから抜け出したい。環境が変われば上手くいくはず。」というエイプリルの言い分は、正直図星だった。頭のどこかでは、「自分も凡人。みんなと同じ。」「どこに行っても上手くいかないものは上手くいかない」と分かっているのだけれども。

そして、この手の作品は、語弊があるかも知れないけど「死者は勝利」だと思った。だって、なかなか理解されない言動だからね。ただ毎日の生活の中でグチを言ってるだけでは、「ワガママな人」「狂ってる」と、それこそ精神科受診を勧められてしまうから。自分に正直なだけなのに。だから「死ぬ」ことによって、いかに本気だったかを人々の心の中に刻み込めるのだと思う。結局「死んでしまったら何にもならない。」という結論に毎回達するのだけれども、自分も何度か考えた道だな。このテーマは、短大時代に「女性史」のクラスで論文を書いた、ケイト・ショパンの「目覚め」を思い出させる。このご時世でもまだ「女性の幸せは男性次第」という考えが根強い意識なのだから、ケイト・ショパンの時代やこの映画の50年代なんて尚更だったと思う。「普通」に染まれない女性にとっては生きづらい時代だっただろうな。

ところで、公開前から期待大にして公開日に意気揚々と観に行ってしまったのはやっぱりこのタイタニックのキャスト。主演二人だけに留まらず、キャシー・ベイツまで出てるのだから監督の遊び心を感じる。しかもこの監督は実際のケイト・ウィンスレットの夫。そしてレオは、タイタニック以降はスコセッシ監督作品を始めとする男臭い作品ばかりで、こういう「普通の男性」を演じるのは本当にタイタニックぶり?んもーそんなサイドストーリーだけで盛り上がっちゃいました! こういう内容だとは知らず、ジャックとローズのその後が見れちゃうのかな~♪なんて軽い気持ちで観に行ってしまったんだけどね。(笑)でもすっごくいい映画でした!

観てる途中から、書きたいことがボロボロ出てくる作品だったので予想はしてたけど、やっぱりめちゃくちゃ長いレビューになった

【字幕翻訳:戸田奈津子】

ギャング・オブ・ニューヨーク

2009-01-19 00:27:40 | アメリカ映画(か行)


2001年 アメリカ作品 160分 松竹・日本ヘラルド映画配給
原題:GANGS OF NEW YORK
STAFF
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジェイ・コックス ケネス・ロナーガン スティーヴン・ザイリアン
CAST
レオナルド・ディカプリオ キャメロン・ディアス ダニエル・デイ=ルイス ジム・ブロードベント


ベン・スティラー作品ばかりを観てたら、コメディに飽きてしまい、大作の史劇を観たくなってしまったので、ちょっと寄り道です。

長いわりに内容は「復習劇」のひと言で済んでしまう。内容よりNYの歴史や文化を学ぶための160分でした。女性の扱いや人種差別など観ていて痛々しかった…。それにしても長いデス。今のトコ、2時間半以上の映画で集中力がもつのはタイタニックだけだわ。(苦笑) レオはそのタイタニック以降、まるでジャックのイメージを払拭しようとしているのか、こういう男臭い作品が急に増えたように思う。だから今月末公開されるレボリューショナリー・ロードはすごく楽しみです 

史劇でキャメロン・ディアスを観たのは初めてだったので新鮮でした。でもキャメロンはお得意のラブコメが一番輝いてるね。ロングの広がったドレスの盛装姿ばかりではキャメロンのナイスバディがお目にかかれません。そぉ言えば、キャメロンはヌードはお断りなのかな?エッチなコメディも多いのに一度も観たことない。この作品も裸の女性があらゆるシーンで写り込んでいるので、頑なに裸が写らないキャメロンがちょっと浮いて見えた。ってか、ヌードやら裸やらってあたしはオッサンかい。

【字幕翻訳:?】

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

2009-01-16 23:39:45 | アメリカ映画(さ行)


2001年 アメリカ作品 110分 ブエナビスタ配給
原題:THE ROYAL TENENBAUMS
STAFF
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン オーウェン・ウィルソン
CAST
ジーン・ハックマン アンジェリカ・ヒューストン ベン・スティラー グウィネス・パルトロー ルーク・ウィルソン オーウェン・ウィルソン


感想に困る作品だなぁ。黒白つけられない作品です。一見なかなかありえないことの連続で、誰にも共感出来ないんだけど、でも人生長い目で見ればこんなもんかなぁ~みたいな。ちょっとリトル・ミス・サンシャインと、観た後の感覚が同じかも?でもリトル・ミス・サンシャインの方が受け入れられる笑いだったけどね。

ベン・スティラーとグウィネス・パルトローとルーク・ウィルソンの3兄弟で、グウィネス・パルトローの旦那がビル・マーレイと、なかなかの豪華キャスト。それでいて実の兄弟のウィルソン兄弟が恋敵だっていうんだから、ややこしいです。(笑)ベン・スティラーは、最近観てきた他の作品とはまた違った役で新鮮だったけど、常に赤のアディダスのジャージとパーマ姿で全然カッコよくないし突っ込みどころ満載。黒いジャージはお葬式用なんだ…。(笑)

このゆるい感じが好みの方も多いと思うけど、やっぱりあたしは白黒つく作品が好きです。だから単館系よりハリウッド系が多くなってしまうんですね

【字幕翻訳:?】

メリーに首ったけ

2009-01-15 23:13:58 | アメリカ映画(ま行)


1998年 アメリカ作品 119分 20世紀FOX配給
原題:THERE'S SOMETHING ABOUT MARY
STAFF
監督:ボビー・ファレリー ピーター・ファレリー
脚本:エド・デクター ジョン・J・ストラウス ボビー・ファレリー ピーター・ファレリー
CAST
キャメロン・ディアス マット・ディロン ベン・スティラー リー・エヴァンス


本人まったくその気ないのに、関わる男性すべてを虜にしてしまうメリー。それをキャメロンが演じているんだけど、彼女が演じれば嫌味じゃないし納得できちゃいます 久々に観たけど、この頃のキャメロンはよりカワイイなぁ~
今回はテッドのベン・スティラー目当てで観たんだけど、ほんとこの人は可哀相な役が多い…。特にこの作品はより可哀相になってます。(苦笑)誠実だけど情けない役が本当に似合う。ラストは良かったね!

この作品の笑わせ方は、際どくて痛々しいブラック・ジョーク満載。あたしは「笑える」と「引く」の背中合わせ状態でした。爆笑したいんだけど、何かが留まらせるってな感じ。一見笑えるんだけど、よくよく考えたらそれってヒドイじゃん!って。そんな細かく考えずに笑ってればいいんだけどさー。ちょっとこのテンションに乗り切れませんでした

【字幕翻訳:松浦美奈】

ナイト ミュージアム

2009-01-12 22:19:01 | アメリカ映画(な行)


2006年 アメリカ作品 108分 20世紀FOX配給
原題:NIGHT AT THE MUSEUM
STAFF
監督:ショーン・レヴィ
脚本:ロバート・ベン・ガラント トーマス・レノン
CAST
ベン・スティラー カーラ・グギーノ ディック・ヴァン・ダイク ロビン・ウィリアムズ キム・レイヴァー


スパイダーウィックの謎でも書いたけど、「自分では見えない世界が、すぐ身近で繰り広げられているのかもと想像するのは楽しい」ネ。様々な年代の歴史が展示されている博物館で、西部のカウボーイや原始人やモアイ像やティラノザウルスなどなど、時代も場所も関係なく同じフィールドで暴れている様子は異様で面白かった!ベン・スティラーの出演作品を続けて観ているとこなんですが、どの作品も彼は完全なヒーローになれないのね。(笑)この作品のロビン・ウィリアムズの言葉を借りるならば、彼は「生まれつきのヒーロー」ではなく「成り行きで生まれたヒーロー」だね。そうそう、ハローワークでベン・スティラーにこの博物館の夜警の仕事を紹介した女性職員役は、彼の母親のアン・メアラだそうです。予備知識があって観たので、バッチリ注目して観てみました
あと、先ほど書いた、24シーズン5に出てたオードリー役のキム・レイヴァーが出てたのは嬉しい発見でした

【字幕翻訳:?】

24-TWENTY FOUR- Season5

2009-01-12 12:44:47 | 海外ドラマ


2006年 アメリカ作品
原題:24-TWENTY FOUR- Season5
STAFF
監督:ジョン・カサー  ブラッド・ターナー ドワイト・H・リトル
CAST
キーファー・サザーランド メアリー・リン・ライスカブ キム・レイヴァー ジェームズ・モリソン グレゴリー・イッツェン ジュード・チコレッラ ジーン・スマート


24の鑑賞は2年ぶりになるので、忘れてました。24はジャック以外誰がいつ死んでもおかしくないということを…。開始5分で絶叫ですフゴー
その後もシーズン1からのレギュラーメンバーがあっけなく続々死んでしまいますTVシリーズって時間が長いためか、登場人物に愛着が映画よりも湧くので悲しいね…。

毎度の事ですが、24は内部争いがもどかしい!!必ず内部に頭の固い、臨機応変な対応が出来ないお偉いさんがいて、内部調査をする時間があったら敵を追えー!といつもジタバタしちゃいます。(笑)前半はリンがその邪魔者だったんだけど、どうもこの俳優見たことあるのに思い出せないなぁ~と悶々としてたら、ロード・オブ・ザ・リングのサムのショーン・アスティンだっ!最後はヒーローでしたがね。
前回まで有能でジャックに協力的なパーマーが大統領だったのに対して、今回は無能でジャックに過剰な敵対視を持っているローガンが大統領だった分、もどかしさは二乗でした。

でも、ジャックの命令も毎回ムチャクチャだよね現場で動くジャックより、デスクの人たちのほうが大変じゃないかと思う。(笑)キムが「お父さんの近くにいると周りの人達が死ぬから。」と言うシーンがあるけど、まさにそう。頼りがいある捜査官だけど、近くにはいてほしくない

今回もスッキリしない終わり方ー。最後まで力を抜けないというより、終わっても力が抜けない~。なので毎回次シーズンもまんまと観てしまう訳ですが、たまにはハッピーエンドも観たいよ~!リラックスしたジャックが観てみたいよ~!!今回もつかの間の幸せでした

【字幕翻訳:林完治】

WALL・E ウォーリー

2009-01-09 22:11:32 | 海外アニメ


2008年 アメリカ作品 103分 ウォルト ディズニー配給
原題:WALL・E
STAFF
監督:アンドリュー・スタントン
脚本:アンドリュー・スタントン ジム・リアドン
CAST【声の出演】
ベン・バート エリサ・ナイト ジェフ・ガーリン フレッド・ウィラード ジョン・ラッツェンバーガー


寝不足だったこともあるんですが、中盤うとうとしてしまい、すっぽ抜けてます(苦笑)前半、セリフのないシーンが続くので耐えられんかった残念…。SFチックな展開の後半より、ホノボノした前半の雰囲気のが好きだったんだけどなぁ。この前半と後半でガラリと印象が変わる二部構成はアイ・アム・レジェンドを思い出すかも。

700年後のあの人間の生活は、全然幸せじゃないだろうね。働かずにダラダラ過ごしたいってよく思うけど、実際全然楽しくないだろうなと思う。自分の足で歩いて行動して、自分の力でお金を稼ぐ事は、強度のストレスでもあり生きがいでもあると思うな。そしてそうした生活の中で素晴らしい出会いが生まれるんだよね。そんなアナログな感情を教えてくれたのが、ロボットのウォーリーっていうのが面白い。

ピクサーの映像はほんと毎回感嘆させられるね。垂れ目で健気なウォーリーがむちゃくちゃ可愛いです
ただ、ゴミの山の中だからといって友達がゴキブリっていうのがちょいと もうちょっとキレイな生物にしてほしかったかなぁ。

【字幕翻訳:稲田嵯裕里】

ハッピーフライト

2009-01-06 21:21:03 | 邦画



2008年 日本作品 103分 東宝配給
STAFF
監督・脚本:矢口史靖
CAST
田辺誠一 時任三郎 綾瀬はるか 吹石一恵 田畑智子 寺島しのぶ 岸部一徳 笹野高史


全然ハッピーフライトじゃないっすね。(笑)こんなフライトに乗り合わせたら、絶対飛行機恐怖症になる~

矢口作品としては、珍しく一人一人のキャラの色が薄いなぁ~と思いました。機内だけでもコクピット、客室、乗務員室、そして空港内でも多くのセクションが描かれていて目まぐるしく場面が変わるので仕方がないのだけれども。相変わらずそれぞれのシーンに憎めないヤツがいるんだけどね。(笑)矢口作品って、周りに迷惑ばかりかける困った人が必ずいるんだけど、その人がどうしても憎めないんだよね。

仕事の様子も興味深かったなぁ。やっぱり華やかに見える職業って大変なんだなって思う。あたしも周りから珍しい目で見られる業界に勤めているので、よく分かる しかも飛行機を飛ばすのは人様の命を預かる分重大な責任もあるし、特にフライト中にお客様に直接接するCAは、人様の目も注がれるため外見にも気を抜けないのが辛いね 乗務員室では立ったまま、「食事をする」というよりは「口に詰め込む」状態なのに、一歩外に出れば優雅に振舞わなくちゃいけないなんて自分には絶対無理だー 生きるか死ぬかの緊急事態にも冷静に対応なんてやっぱり無理だーー ほんとに「きっびしい」だろうね。あたしは目指せません。(苦笑)


隣のリッチマン

2009-01-04 16:04:19 | アメリカ映画(た行)


2004年 アメリカ作品 99分 劇場未公開
原題:ENVY
STAFF
監督:バリー・レヴィンソン
脚本:スティーヴ・アダムス
CAST
ベン・スティラー ジャック・ブラック レイチェル・ワイズ クリストファー・ウォーケン


「ベン・スティラーの出演作品を観よう!」と思って借りた作品なのだから、勿論主役のティムはベン・スティラーだと分かってて観てたんだけど、どーしても髪型を七三に分けたベンの姿はスティーヴ・カレルに見えて仕方がなかった…。もしかしてこの二人顔似てるのか???( ̄ω ̄;)

ベン・スティラーとジャック・ブラックのコメディと聞けば内容もすごく期待してしまったし、レイチェル・ワイズやクリストファー・ウォーケンなど脇役も豪華。なのになぜDVDスルーなのかと思いきや、納得。期待はずれだったー 隣りの芝生は青く見えるという、人間誰しも抱いてしまう嫉妬をテーマにしていて、それは面白い着眼点だったと思うのに何かが足りない。オープニングとエンディングで流れるオッサンの歌もなかなか深くていい。でもやっぱり何かが足りない でもその「何か」がよく分からん。(苦笑)そこそこ面白いんだけど、笑いには達せないという不発な作品でした。

フンこらホイは、確かに商品化されたら爆発的ヒットになるだろうなぁと思うものの、次の発明品のハンディ・フランはヒットするのか?と疑問を残したpureでした。

【字幕翻訳:?】