2008年 アメリカ作品 93分 クロックワークス配給
原題:LAST CHANCE HARVEY
STAFF
監督・脚本:ジョエル・ホプキンス
CAST
ダスティン・ホフマン エマ・トンプソン アイリーン・アトキンス ジェームズ・ブローリン
すんご~~~~く満たされた映画でした。ここ最近で観た映画の中では一番好きだ!ヽ(´▽`)/
昨日観た「マリリン 7日間の恋」でも書いたけど、人に囲まれて感じる孤独感というものはとても辛い。
なかなか理解してもらえないからだ。
友人と一緒にパーティ(合コン?)に行ったものの、トイレに閉じこもり涙を流すケイト(エマ・トンプソン)の姿には身に覚えがあって心が痛んだ。楽しいはずの場面が楽しめない辛さ。
ハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)の孤独も辛い。離婚した元妻との間の娘の結婚式に出席するために、NYからはるばるロンドンまで来たのはいいが、自分だけホテルを手配され、娘や元妻達は一軒家を貸切っての宿泊。
バージンロードは元妻が再婚した相手と歩くと、娘に言われてしまうし…。
仕上げは仕事の解雇。
台詞にこそなかったけど、「いくらプライベートがうまくいかなくても、俺には仕事があるからいいもん。」とばかりに仕事に情熱を傾け、ロンドンに来てからも携帯を握り締めていたというのに、会社は自分を必要としていなかったという悲しい現実。
踏んだり蹴ったりです…。(´;ω;`)
そんな、なかなか現実がうまくいかない二人が出会い、満たされていくというストーリー。
旅先での出会いといったって、若い二人ではないので、多少の起承転結はあるものの、激しい口論や情事は一切ありません。
でもそれがいい!
ウィットに富んだ会話と、内面は色々と葛藤がありつつも穏やかな二人の表情、ロンドンの美しい街並み、
それらが見事に観る者をほっこりさせてくれる。(´▽`) 大人の上質な恋愛です。
特に↑の写真のシーンは秀逸。
ダスティン・ホフマンの微笑みと、飾らないエマ・トンプソンがステキなんだぁ。
ダスティン・ホフマン、「ミート・ザ・ペアレンツ2」のようなぶっ飛んだオッサン役もいいけど、やっぱりこういう役の方がステキ。
品のいいおじ様、リチャード・ギアとはまた違った味があるのです。
新しい人生のはじめかた…確かに誰かと一緒に歩き始めることは、一人で歩いてきた過去とは違う人生のおくりかた。
人との触れ合いは、葛藤を生み出すけど、癒しをも生み出すものなんだ。
だけど…過去のヒット作に肖った邦題はやめようよ~。作品の品質を落とす気がする。
よくあるじゃん?明らかにあの映画のパクリだなっていう、DVDスルーのB級映画。
こういう良質な作品には、そんな邦題やめて~(´;ω;`)
【字幕翻訳:岡田壮平】
ランキングに参加しています。
少しでも共感していただけましたら、ポチっとお願いします♪
最新の画像[もっと見る]
- バッド・ティーチャー 12年前
- バッド・ティーチャー 12年前
- アパートの鍵貸します 12年前
- ニューイヤーズ・イブ 13年前
- チキ・チキ・バン・バン 13年前
- トランスポーター3 アンリミテッド 15年前
- ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 16年前
- 隣のリッチマン 16年前
- ブレイブ ワン 16年前
- アルフィー 16年前