pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

マディソン郡の橋

2008-04-30 19:15:17 | アメリカ映画(ま行)


1995年 アメリカ作品 135分 ワーナー・ブラザース配給
原題:THE BRIDGES OF MADISON COUNTY
STAFF
監督:クリント・イーストウッド
脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ
CAST
クリント・イーストウッド メリル・ストリープ アニー・コーレイ ヴィクター・スレザック ジム・ヘイニー


本当に気に入った作品しかDVDを買わないあたしがコレクションに加えた作品の1つ。これを初めて観たのは19歳の頃で、今回は2回目の鑑賞、、、前回と同様激しく共感しちゃったよ~。やっぱいい作品だ

ん?今自分は23デス。

結婚はしてません。

なのにこの作品にここまで入れ込むの変ですか!?

そもそも最初に激しく共感したのが19って。(苦笑)結婚前からこんなんでいいんか?

何故か分かんないけど、好きなんだ~。この作品。フランチェスカが語る内容すべてに共感しちゃう。何人かにこの映画勧めて、「ただの皺くちゃの爺さんと、欲求不満の主婦の不倫話じゃん。」とバッシングされたこともありますがそんなひと言じゃ済まされない深い映画じゃないかー!確かにイーストウッドは白髪の皺くちゃだけど、でもこの作品の彼はセクシーさが漂う。フランチェスカが「彼のすべてがエロティックに思えた」と語るのも納得。
そもそも、社会的・一般的に見たらバッシングされる作品だって分かる。でも女性が「本能」で観たら、誰もが共感しちゃう作品じゃないのかな!?確かに自分の母親がこんな遺言を残したらショックだと思うよ。「一生は家族に捧げたから、残された身は、あの人に捧げたい」なんて、最後の最後で裏切られた気持ちすら湧くと思う。でも『親子』ではなく『同じ女性』としての視点に立って考えたら、多分責められないな。この作品を理解できないと言う女性のこと、あたしは理解出来ない。もしくは脇目を振らずに一途に一人のことを思い続けられる相当羨ましい人なんだろうな。

いつか眠りにつく前にを絶対観に行こうと思ったのも、このマディソン郡の橋とテーマにリンクを感じたから。でもここは主演二人の力なのかな。やっぱりこのマディソン郡の橋の方が丁寧に描かれていて、より共感したなぁ。

ラストのバックミラーのシーンは、自分の中で忘れられない映画の名シーンの1つです。

【字幕翻訳:戸田奈津子】

電話で抱きしめて

2008-04-29 20:51:43 | アメリカ映画(た行)


2000年 アメリカ作品 94分 ソニーピクチャーズ・エンタテインメント配給
原題:HANGING UP
STAFF
監督:ダイアン・キートン
脚本:デリア・エフロン ノーラ・エフロン
CAST
メグ・ライアン ダイアン・キートン リサ・クドロー ウォルター・マッソー


映画って心の栄養剤だねぇ~~~。今このタイミングでこの映画に出会ったことは、運命を感じざるを得ないな。
イヴが置かれてる状況がね、自分やあたしのお母さんにソックリだったんだ。介護を押し付けて、野次だけ飛ばしてくる人ってどこにでもいるんだね。介護の辛さを知らないからこそ出来る行為だと思う。お母さんを見てると本当に周りが腹立たしくなります。そして自分とイヴとの共通点は常にイライラしてるというとこ。いい母親でいなくちゃ、いい娘でいなくちゃ、仕事も完璧にこなさなくちゃ、そんな風に「must」に雁字搦めになってるから、誰に強要されたわけでもないのに常に片意地張っちゃってる状態。イヴは鳴り止まない電話にイライラして、しまいには怒鳴り散らす始末だけど、あの状態、「今の自分もこんな風に見られてるんだろうなぁ~~~」なんて他人のフリみて我がフリ直せ状態でした

でも最後姉のジョージアがイヴに「あなたの心の広さが素敵。」と言うけど、あたしも羨ましかった。それはね、これもイヴとの共通点なんだけど、あたしも自分の父親があまり好きじゃないんだ。でもイヴは父親の介護を投げ出さないでしょ。息子のバースデーパーティをぶち壊すわ、女にだらしないわ、酒乱だわの手にあまる父親の介護をなんだかんだ言ってもやり通す。ほんと心広いよね。あたしは、将来父親が介護が必要になった時やってあげられるかと訊かれたら、正直分からないな。

終盤、イヴが「あたしも被害者ぶってた。」って反省するけど、それも今の身に沁みる言葉でした。なんか辛いコトが続くと、本当に受けたダメージよりも誇張して悲劇の主人公になっちゃうんだよねイヴが電話線すべて切ったように、あたしも一度周りの環境をシャットダウンしてみよっかな!

映画ってやっぱ人生経験を積むごとに止められなくなるエンターテインメントだなぁ。

【字幕翻訳:?】

SAYURI

2008-04-27 14:03:56 | アメリカ映画(さ行)


2005年 アメリカ作品 146分 ブエナ・ビスタ・松竹配給
原題:MEMOIRS OF A GEISHA
STAFF
監督:ロブ・マーシャル
脚本:ロビン・スウィコード ダグ・ライト
原作:アーサー・ゴールデン『さゆり』
CAST
チャン・ツィイー 渡辺謙 ミシェル・ヨー 役所広司 桃井かおり 工藤夕貴 コン・リー


こんなにいい作品だったっけー!?
これは公開当時、映画館へ期待大で行ったんだけど、なんか粗探しをしてしまった記憶がある。なんで日本が舞台なのに、さゆり、初桃、豆葉と、女性の主要人物はすべてガイジンを使うんだ!?そして、原語は監督に合わせて英語ですか!?日本の芸術を描きたいなら、敬意を払って日本語と日本人を使えよ~(`Д´) と。
でも今回見直してみたらまったくそんな風に思えなくて。。。監督の傲慢作品だとすら思ってたのに今回は「丁寧に描いてるなぁ。」「さゆり、初桃、豆葉、すべてハマリ役だなぁ、強さと優雅さがそれぞれあるなぁ。日本の女優で代わりを探しても思いつかないよ。」と。芸者に英語という原語についても、「映画」という前提を踏まえれば、エンターテインメントの一つとして楽しめる要素だと思った。
というわけで、全然前回観た時と印象が異なってしまった作品ですまぁ、「日本人の監督が、オール日本のキャスト使って、日本映画として『芸者』をテーマにこういう映画作れないの!?」っていう悔しさは多少あるけどでも渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴もそれぞれ負けず劣らずいい味だしてたよね

ストーリーは、平たく言ってしまえば執念深い「女の世界」。女って恐いねー。っていう作品です。でも、そこに「芸者」という一見華やかな世界を絡ませ、かつ一人の女性として共感も出来るラブストーリーで、堪能できる作品だったなぁ。
海外が描く日本の作品って興味深いけど、「?」と違和感を抱く作品も多々。でもこの作品は、、というより2回観てみたら、違和感どころか日本の文化と精神を教わったように思います!

そういえばチョイ役だけど、プリズン・ブレイクのポール発見!!

【字幕翻訳:戸田奈津子】

ブルース・ブラザース2000

2008-04-21 01:07:28 | アメリカ映画(は行)


1998年 アメリカ作品 124分 UIP配給
原題:BLUES BROTHERS 2000
STAFF
監督:ジョン・ランディス
脚本:ジョン・ランディス ダン・エイクロイド
CAST
ダン・エイクロイド ジョン・グッドマン ジョー・モートン J・エヴァン・ボニファント


とにもかくにも「相変わらずだなぁ~」と思えた作品。前作と笑っちゃうくらい同じストーリー展開とネタなんだもん。雰囲気も前作を損なう事なかったかな。一番大きな違いは相棒のジョン・ベルーシの不在だけど、でも元々ジョン・ベルーシ&ダン・エイクロイドの黄金コンビを知らないから、あまり喪失感は感じなかったのが正直なトコでも冒頭のジェイクの死を知らされたエルウッドの表情は切なかったけどね。。。

18年前と同じストーリー展開とネタなんだけど、今回は「ありえない度」が更にアップ。妖術だの魔法(?)だのが登場。おかげで今回の方が割り切って観る事が出来て楽しめたかも?お約束の車の盛り合わせも今回は爆笑。これでもか!?これでもか!?!?っちゅーくらい車がどんどん積み重なっていくんだもん。(* ̄m ̄)プッ

前回も豪華なアーティストが多数ゲストで出演してたけど、今回もまた多数出演。。。してるらしいね(苦笑)海外の音楽には疎いので、その価値観は分かりませんでしたもったいない…。

【字幕翻訳:戸田奈津子】

マイ・ブルーベリー・ナイツ

2008-04-19 23:48:54 | その他の国の映画



2007年 香港/中国/フランス 95分 アスミック・エース配給
原題:MY BLUEBERRY NIGHTS
STAFF
監督:ウォン・カーウァイ
脚本:ウォン・カーウァイ ローレンス・ブロック
CAST
ノラ・ジョーンズ ジュード・ロウ デヴィッド・ストラザーン レイチェル・ワイズ ナタリー・ポートマン


何度も書いてることですが、自分の経験が増えるごとに、共感できる映画の幅が広がるなぁと実感した映画です。基本、この映画に登場する女性は皆自分勝手。ジェレミーに手紙を一方的に送り続けるエリザベスも、自分からヒドイ言葉で断ち切った絆の喪失を嘆くスー・リンも、「他人を信じるな」をモットーに生きるレスリーも。でも、皆に共感しちゃうんだなぁ~~3人にそれぞれ自分と重なるトコを発見してしまいました
そもそもこの映画に注目したきっかけって、まさに自分が失恋した時、「失恋から立直るための旅に出る女性の話」と聞いたからでも、すっかり立直った今は期待してた見方と違う視点から鑑賞できたと思うな。「失恋しちゃった~辛いよぉ~ジュード・ロウみたいなイケメンになぐさめてもらいたいよぉ~でもそんなん実際いねぇーよぉーんじゃ、せめて映画で。。。」って思ってたんだけど(笑)、今鑑賞してみたら、出てくる女性たちにすっかり感情移入しちゃって。勿論ジュード・ロウも堪能したんだけどネ。(笑)鼻血ブーのティッシュ鼻詰でもセクシー♪

一つ心配だったのが監督がウォン・カーウァイだってことだったんだ。「2046」しか彼の作品は観てないんだけどね。映像美は期待できるなと思ったけど、凝りに凝った独自の世界観で「2046」はすっかり取り残されちゃったもので。「監督の独りよがりな作品じゃないか。」と思った記憶アリ。だから今回もそうなっちゃうのかなぁなんて思ってたんだけど、今回はこの独自の世界観に魅了されてしまいましたざらついたスタイリッシュな映像に引き込まれたよ。またこういう映像って新鮮味あっても長時間観てると嫌気さしてくるんだけど、95分というちょうどいい上映時間でおさまってるしDVD購入要検討な作品。もう一回「2046」にも挑戦してみようかしら。



やっぱりこれは映画史上残る名シーンだね
ノラ・ジョーンズのインタビューで「首が痛くなった」って書いてあったけど。(笑)

何個か心に響くセリフがあった。
その中でも一番余韻を残してるのが、最期のエリザベスのナレーション。

道を横切る事は困難な事ではない。向かい側に待ってる人によるのだ。

考えれば考えるほど深い!このセリフ!!

【字幕翻訳:松浦美奈】


シティ・オブ・エンジェル

2008-04-13 21:42:38 | アメリカ映画(さ行)


1998年 アメリカ作品 114分 ワーナー・ブラザース配給
原題:CITY OF ANGELS
STAFF
監督:ブラッド・シルバーリング
脚本:ダナ・スティーヴンス
CAST
ニコラス・ケイジ メグ・ライアン デニス・フランツ アンドレ・ブラウアー


プリズン・ブレイク Season2の鑑賞も終わったので、これからはまたDVDでもガンガン映画観ていきます!!
ってことで、久々のDVD鑑賞はこのシティ・オブ・エンジェル。選んでしまった後思い出したんだけど、元彼の部屋にこの映画のでっかいポスターが飾られてたなぁ。ケッ

まぁ、初鑑賞になるんだけど、有名な作品だよね。なかなか面白かったんだけど、あたしがいつも使用している映画サイトのallcinemaやオンラインレンタルのぽすれんの皆の感想にも書かれていたように、ニコラス・ケイジが天使のイメージと程遠いんです…。天使なのに顔濃いなぁ。ってか頭薄いなぁっていつも黒い服だし、天使と言うより死神をイメージしてしまいました幻想的な美青年の方がよかったんじゃないかなぁ。ジュード・ロウとか。ニコラス・ケイジの演技は申し分なかったんだけど。天使の時と人間になった後の表情の変化が素晴らしかった。

ストーリーはすごく切ない。確かにfeelという感情が無い永久不滅の命では経験しえない素晴らしい経験が出来たけれども、それも一瞬の事で、人間になったからこその絶望を味わってしまう。予想外な結末でした。
そういえば、セスが人間になるためにビルから飛び降りるシーンの音楽の使い方がすごく印象的だったなぁ。

【字幕翻訳:松浦美奈】

プリズン・ブレイク Season2

2008-04-06 18:09:31 | 海外ドラマ


2006~2007年 アメリカ作品
原題:PRISON BREAK Season2
CAST
ウェントワース・ミラー ドミニク・パーセル  アマウリー・ノラスコ  サラ・ウェイン・キャリーズ ウィリアム・フィクトナー ロバート・ネッパー


「もう脱獄したのに、まだタイトルはプリズン・ブレイクか?」
なんて、このDVDのCMで言ってなかったっけ?(笑)20世紀FOXのCMって、たまに面白いのあるんだよねぇ~。前24のCMで「俺はジャック・バウア~♪すぐ周りを巻き込む~♪」なんていうのもあって、それも爆笑したなぁ。
というわけで、シーズン1から約1年を経て、シーズン2も鑑賞です。最近劇場公開の映画はちょこちょこ観てたものの、DVDではあまり観れて(感想書けて)なかったでしょ?犯人はコレです。コレにハマってたわけです面白かったーー!!!シーズン1では狭い刑務所の中での話だったけど、今回はあっちこっち広い範囲で展開する為中だるみなく観れたよ。でも、やっぱり今回も消化不良。(苦笑)またまたシーズン3を首長くして待たなくてはいけないのねん。_| ̄|○

前回はマイケルのクールさ、超人さを見せ付けられた感があったけど、今回はサラの強さを見せ付けられたなぁ~。だって、今回一番過酷な状況だったのってサラだったと思う。家族殺されるわ、拷問に合うわ、訴えられるわ、愛するマイケルとはなかなか結ばれないわ。。。でもどんな逆境にも彼女は耐えるんだよね。外見もキレイな人だけど、そこにしたたかさも加わってホント好きな役ですってかドラマってさ、映画よりも長い時間付き合うせいか、登場人物みんな好きになってしまうんだよねマイケルは勿論、リンカーンもスクレ(やっぱり好きだー!笑)もシーノートも好き。ティーバッグやマホーンやべリックやキムなんちゅう悪役までも意外に好きです。(笑)

シーズン3は脚本家ストライキの影響で13話までしかないとか。でもシーズン4の製作も正式に発表されたみたいだし、これからも楽しみは続くのね~とりあえず、シーズン3の発売(8月)まで待つしかないのか。。。

【字幕翻訳:岡田壮平】