pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

2012-10-20 09:03:12 | アメリカ映画(ま行)



2011年 アメリカ作品 129分 ワーナー・ブラザース配給
原題:EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE
STAFF
監督:スティーヴン・ダルドリー
脚本:エリック・ロス
原作:ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(NHK出版)
CAST
トム・ハンクス サンドラ・ブロック トーマス・ホーン マックス・フォン・シドー ヴァイオラ・デイヴィス


あの日父を失くした少年の、喪失と再生のものがたり

■Story
9.11アメリカ同時多発テロで最愛の父を失った少年、オスカー。
いまだ悲しみから立ち直れずにいる母と2人暮らしの日々。
そんなある日、父の遺品の中から一本の鍵を見つける。
それが入っていた封筒には“ブラック”の文字。オスカーはこの鍵に父のメッセージが託されていると確信し、母親に内緒でニューヨークに住むブラック氏をしらみつぶしに訪ねて謎を解き明かそうと決意する。
やがて、祖母のアパートに間借りしている風変わりな老人がオスカーの鍵穴探しの旅を手伝うようになるのだが…。
allcinemaより)



■Review



うーん。評判がいいこの作品。しかも親の喪失から立ち上がろうとする少年の話となれば、自分の経験と重なるものもあり、「号泣しちゃうんだろうなぁ~」なんて思ってティッシュを手元に用意して挑んだ。
けど、、、何だか嫌悪感しか出てこなかった。
お母さんや間借人に、見境なく口汚く罵るシーンが、観ていて辛かった。
一緒にブラック探しをしてくれている間借人のおじいちゃん、あんなコキつかわれて死んじゃうんじゃないかとハラハラ…。((;゜Д゜) 休憩とってあげて~。
お母さんに、「あのビルにいたのが、パパじゃなくてママだったらよかったのに」と言ってしまうシーンでは、観るのをやめようかと思った。
その後、「本心じゃないよ」なんて言っていたけど、それは絶対に言ってはいけない一言だった。
亡くなった人ばかりに思い入れるあまり、今目の前にいる人をとことん傷つける。それは愚かな行為だ。

と、ここまで思って立ち止まった。

あ、これ自分だ、と。
自分を見ているようだから、このオスカーがキライなんだ、と。

二年前に母を亡くした私は、最近こそおさまったものの、一時周りを困らせる発言ばかりしていた。
今なら「時間が癒してくれるよ」という、よく聞く教えを「なるほどな」と納得出来るものの、その当時はそんな言葉は耳で聞いても心に届かない。
むしろ「あんたには分からないわよ」という反発や怒りだけが生まれる。
自分でもコントロール効かない状態。そんなオスカーは、本当に過去の自分そっくりだった。
前回書いた、「ツナグ」の感想にも書いたけど、やっぱり大切なのは「今生きている人」なんだと、最近思いなおした。
死生観が、最近大幅に変わってきたかもしれません。

古傷をえぐられるような気持ちで観続けていると、ラスト近くで明かされる6本目の電話の存在。
出られなかったオスカーの気持ち、なんとなく分かるなぁ。
ただただ怖いのと、これが最後の電話と認めたくないのと…。

でも希望の持てるエンディングでよかった。
やっぱり、亡くなった人との思い出を胸に、生きている者同士支えあっていくしかないんだなぁと思いました。


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マリリン 7日間の恋

2012-03-29 19:11:59 | アメリカ映画(ま行)



2011年 アメリカ/イギリス作品 100分 角川映画配給
原題:MY WEEK WITH MARILYN
STAFF
監督:サイモン・カーティス
脚本:エイドリアン・ホッジス 原作:コリン・クラーク『マリリン・モンロー 7日間の恋』
CAST
ミシェル・ウィリアムズ ケネス・ブラナー エディ・レッドメイン ドミニク・クーパー エマ・ワトソン


「マリリン・モンローについて、知っていることを挙げなさい。」と言われたら、
あまりにも有名なこのシーンと、、、

 よく、東京メトロ駅付近を歩くとこうなります。

モンローウォーク、セックス・シンボル。本名がノーマ・ジーン。
あ、あと、「夜は何を着て寝てるのか?」という記者の質問に、「シャネルの5番よ。」と答えたというエピソードだけ。
映画は一つも観たことない。この映画で興味を持ったので、近々見てみたいなぁと思った。

そんなモンロー初心者にとっては、いい入門映画だったと思う。これをきっかけに、私みたくモンローの作品に興味を持った人も多いと思う。

ただ、7日間の[恋]と言ってもいいものかどうかはすごく悩む…。
恋をしていたのは"サード(第三助監督)"であるコリン・クラークだけじゃない?
「コリン 7日間の恋」なら納得。って、それじゃ~誰も観ないけど。(・ω・o)
原題は納得なのになぁ。「マリリンとの7日間」で。
マリリンは救いを求めていたのだと思う。
「マリリン・モンロー」ではなく、「ノーマ・ジーン」として向き合ってくれる人を求めていたのだと思う。
「両親はいるの?あなたは愛されてる?幸せね。」とコリンに微笑むマリリンを見て、そう思わずにはいられなかった。

少し、「マリー・アントワネット」と感想がかぶる。華やかな立場でいつも人に囲まれている孤独。
私は華やかな立場じゃないけど、その孤独には激しく共感しちゃうんです(・ω・o)

コリンを「利用した」と言うには、マリリンはあまりにも純粋無垢。
利用したのではなく、マリリンなりの親しみを込めた接し方が、結果コリンのハートを掴んでしまった。
将来の話が出たときの、コリンとマリリンの温度差がそれを物語っている。
その温度差でコリンは一度マリリンに悪態をつくものの、出来上がったフィルムの試写を見てコリンもそれに気付く。

って、マリリン初心者の感想だけど~…。(;´д`)ノ
この映画を観た限りでは私はそういう印象を抱きました。

外見を似せてはいるけど、マリリンとミシェルは少し違う。
ミシェル扮するマリリンはセクシーよりも愛らしい。マリリンはどちらも持ち併せてるように思う。
けど、私が感じたような印象と同じようなことを、マリリンの側面として描きたかったのなら、大成功のキャスティングだと思います。

 

ところで、エマ・ワトソンが出てました。
ハリー・ポッターシリーズのハーマイオニー。大人になったねぇ!
シリーズ終っても順調に女優業を続けているようで、嬉しいです。
でも、小さい頃から知っている俳優が大人になるのを見るのって、何だか嬉しいような悲しいような気もしてくるのは何故なのでしょう・゜・(ノД`;)・゜・
これが親心というものなのでしょうか?笑
それだけ自分も年を重ねてるということなんだよね、それが悲しいだけか?苦笑

【字幕翻訳:戸田奈津子 おぉ。最近では珍しい…。戸田さん特有の言い回しを見た時、懐かしくて嬉しかった。笑】


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ムーラン・ルージュ

2012-03-09 22:18:32 | アメリカ映画(ま行)



2001年 アメリカ作品 128分 20世紀FOX配給
原題:MOULIN ROUGE!
STAFF
監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン クレイグ・ピアース
CAST
ニコール・キッドマン ユアン・マクレガー ジョン・レグイザモ ジム・ブロードベント リチャード・ロクスバーグ




ダメだ~あ、何度観てもこれダメだぁ~。ヽ(;´Д`)ノ
合わない、感性が合わなすぎる。
ミュージカルや豪華絢爛なショーは好きなのに…。「バーレスク」「シカゴ」「ドリームガールズ」「NINE」…。
なのにこれはダメ。
まず、冒頭から飛ばしまくる疾走感溢れる物語の進み方に疲れる。
開始五分で疲れる⇒その内笑えてくる⇒失笑⇒しらける⇒んも~はやく終れぇ(_´Д`)ノ
ってなもんです。

この「ロミオ&ジュリエット」の監督&脚本コンビが合わないんだろうな。あれもテンションの高さにしらけて置いてかれた…。
ユアン・マクレガーが個人的に好きじゃないのもいけないのかしらん(。・ω・。)

 キッドマン、眉毛長く描き過ぎ。(気になって仕方なかった)

洋楽に疎い自分でも分かるポップ・ナンバーが多用されていたのは面白かったです。
男だけの「ライク・ア・ヴァージン」、聞き応えアリ。

 
今回、酷評ですいません…。
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マリー・アントワネット

2011-02-28 15:40:13 | アメリカ映画(ま行)



2006年 アメリカ作品 123分 東宝東和=東北新社配給
原題:MARIE ANTOINETTE
STAFF
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
CAST
キルステン・ダンスト ジェイソン・シュワルツマン リップ・トーン ジュディ・デイヴィス


史劇=陰気くさいという私の勝手なイメージの元、あまり好きなジャンルではありません。
でもこの作品は実際にいた人物、マリー・アントワネットという人物の半生を描きながらも、決して史劇ではないです。一人の女性の話、ガールズ・ムービーです。それが中傷の元にもなりうる要素なんだろうけど、自分はそこが気に入りました。

初めて観たのは劇場公開前の試写会。事実の出来事を並べて歴史を語られただけだったら、いつものように眠気に誘われて夢の中へ落ちていったでしょう…(‐‐).。oO  けど教科書で習った人物でありながら、「孤独」という自分もよく感じることのある感情に苦悩する女性、そしてその逃避の仕方も自分に重なるものがある、という親近感が沸く作品で、強烈に印象に残ってた。だから、先日フランスのベルサイユ宮殿へ観光に行った際、「ココが彼女がすごした宮殿かぁ。あ!映画で出てきたあの部屋だ!」と興奮して見学。どんなに有名な美術館や博物館に行っても歴史や芸術に無知なばかりに何も感じられない、という自分には珍しい体験でした。その後に行ったルーヴルはいつも通り。(笑)というわけで、ベルサイユ宮殿へ行った後また観たくなって観ちゃいました。

ソフィア・コッポラは「ロスト・イン・トランスレーション」もそうだけど、「大勢の中にいる孤独」を描くのがうまい。
その孤独って、感じる人・感じない人それぞれいると思う。「周りに誰かいれば孤独じゃない。」と言う人も多い。
でも、自分はそう思わない。物理的に多くの人に囲まれていたって、孤独と感じればそれは孤独だ。むしろ時に、「一人でいる孤独」より「大勢でいる孤独」のが孤独感は強い。
「ロスト~」もこの作品も、主人公は人数では多くの人間に囲まれている。特にこのマリーは24時間誰かに見守られている。でも、彼女の立場になって物を考え、庇ってくれる絶対的な味方は一人もいない。オーストリアにいる実の母でさえ、手紙でさらに追い込むような言葉ばかり寄越してくる。これじゃ逃げ場がどこにもない。
そこでショッピングやパーティー、スイーツやお酒に逃避するっていうのは、自然な流れだと思う。もちろん私のように個人のお財布の範囲内でやってるのとは立場も桁も違っていて、国をつかさどる王の妃が国民から徴収しているお金でそれをやるっていうのはもちろん許されない。だから彼女が辿る末路をかわいそう、とは思わないんだけど、立場が違えばそんな自然な心境と行動を責められることなかったのに、と残念な気持ちになった。

実際にベルサイユ宮殿を観て尚更思ったんだけど、あれだけ広くて煌びやかな宮殿に住んでても、普通のマンションやアパートに住んでても、人間は自分の感情をごまかせない。すべて自分自身の内面にかかっているんだなぁ、と思いました。

 
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マイレージ、マイライフ

2010-12-07 13:33:49 | アメリカ映画(ま行)


2009年 アメリカ作品 109分 パラマウント配給
原題:UP IN THE AIR
STAFF
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ジェイソン・ライトマン、シェルドン・ターナー 原作:ウォルター・カーン
STAFF
ジョージ・クルーニ ヴェラ・ファーミガ アナ・ケンドリック ジェイソン・ベイトマン

「マイルがつかない金は使わない主義だ。」
これ、うちの夫だ…。
マイルに限らず、ポイントと名がつくものには躍起になる夫。違うお店のポイントでも、このサイトを経由すれば一つのポイントに合算出来るんだ、などと言いながら、日々せせこましく研究しております。まぁその甲斐あって先々月沖縄に格安で行けたので感謝しなくちゃいけないとこですが…。私には見習えないマメさです。1000万マイル貯めると機長と対面出来る(でもそれってそんなに魅力的なことか?)、飛行機の機体に自分の名前を載せてくれるって、本当にあるサービスなのかな?夫にそれ伝えたらますます躍起になるかな!?(笑)

そしてこの解雇言い渡しの役という仕事も実在するのかな?
言い渡す方にも言い渡される方にもなりたくないけど、もし言う(言われる)のであれば、ライアンが主張するようにせめて直接言いたいし言われたい。パソコンの画面を通してだなんて、本当に使い捨てられたという印象しか残らなくてやるせない。過去に一流レストランでアルバイトをしていた男性の解雇言い渡しの際のライアンの説得は、むしろ将来に希望すら湧いてくるような内容で、とても感動した。単純な私があの説得されたら「そうですね!」なんて喜んで退室してしまいそう。(笑)
ライアンは同じ場所に留まり、家族や決めた一人のパートナーと絆を深めるといった人間関係を「重荷」と言っては今まで嫌ってはいたけど、仕事で直接のやりとりを重視したりと人間らしい思いやりを持っていて嫌いにはなれない人物だった。結婚だって個人の選択の自由だし、結婚=幸せではないし。あの行動の身軽さには見習いたいものがある。むしろ、仕事は生身の人間をどん底に付き落とす職業にも関わらずネットによる合理化、なのにプライベートでは結婚という直接の人間関係を重視するナタリーのが気に食わない
そのナタリーに触発されてライアンがアレックスの家に押しかけた結果が、何だか妙にリアルで残念な結果。これがハッピーなものだったら話はキレイにまとまって感想も書きやすかったのだけれど、個人的にはこの現実的なエンディングが好きだったりする。大切なことに気付けたライアンにはこの先もっと素敵な人が見つかると思うなぁ

ただライアンの妹婿に説得するシーンで、人生のパートナーの女性を「副機長」と表現したのはあまり好感もてなかった。飛行機にかけたんだろうけど、男性が機長、女性が副機長というのが面白くない…。なんてことを言ってしまうから、よく周りから「我(が)が強い人だ」と言われてしまうんだけどねぇ

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

2009-11-16 01:08:25 | アメリカ映画(ま行)



2009年 アメリカ作品 111分 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
原題:THIS IS IT
STAFF
監督:ケニー・オルテガ
CAST
マイケル・ジャクソン


6月に急死したマイケル・ジャクソンの、直前まで行われていたステージのリハーサル映像を使って映画を作成し、4ヵ月後の10月後に公開(しかも2週間限定)と聞いて、何だか商売っ気たっぷりというか、したたかというか、何でもかんでも商売道具にしてお金儲けに走るんだなとふと思ってしまったのですが、観てみて印象がガラっと変わりました。これはお金儲けに走った人達が作成した作品ではなく、マイケルへの愛が溢れた人達が作らずにはいられなかった作品なんだなぁと。そして何よりも、マイケル自身が愛が溢れた人だからこそ、こんなにも人々に愛された人だったんだなぁと強く思いました。
スタッフに厳しい要求をしながらも、話し方や言葉はとても穏やか。これはなかなか出来ることじゃないと思う。そんな彼の人間性にも魅力を感じたし、仕事面ではふと「常識を持ち合わせた狂人」という言葉が、彼を見てて思い浮かんだ。センスでする芸術的な仕事は答えがないだけに本当に難しそう。

マイケル・ジャクソンの音楽は、せいぜいCDを1枚持っててたまに聴く程度だったし、彼の急死のニュースも「へぇ。」くらいにしか思わなかったのだけれども、この作品に触れた後だと、彼のステージも実際に鑑賞、というか『体感』してみたかったし、亡くなってしまったという事実が悔やまれてならないです。

【字幕翻訳:関美冬】


ミッドナイト・ラン

2009-06-14 01:48:14 | アメリカ映画(ま行)



1988年 アメリカ作品 126分 UIP配給
原題:MIDNIGHT RUN
STAFF
監督:マーティン・ブレスト
脚本:ジョージ・ギャロ
CAST
ロバート・デ・ニーロ チャールズ・グローディン ヤフェット・コットー ジョン・アシュトン


自分はあまりバラエティ番組を観ない方なのですが、たまたま観ていたしゃべくり007という番組で、確かネプチューンの原田さんが大絶賛してた作品。しかも原田さんだけではなくスタジオにいた他の芸人さんも皆大絶賛。「ならば観てみよう!」と思うも皆同じこと思うのでしょうか、番組OA翌日からオンラインレンタルもTSUATYAも全然借りられやしない(^^;)

それでやっと観ることが出来ました!
う~~~ん。男の人が好きそうな作品・・・。そして女のあたしから見れば、同じ監督の「ビバリーヒルズ・コップ」や「リーサル・ウェポン」とあまり相違ない 凹凸コンビが繰り広げるアクション映画って80年代多いよねぇ。そしてそれらはどれも大ヒット。ちなみにあたしにとってはどれもイマイチ

とぼけた会計士、いい味出してるなぁ。デ・ニーロ、若いなぁ。


・・・以上。(苦笑)

【字幕翻訳:岡枝慎二】


ミリオンダラー・ベイビー

2009-05-06 23:15:21 | アメリカ映画(ま行)


2004年 アメリカ作品 133分 ムービーアイ・松竹配給
原題:MILLION DOLLAR BABY
STAFF
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ポール・ハギス
CAST
クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン アンソニー・マッキー


「暗い気分の時に観ると滅入る。」と、多くのブロガーさんのレビューや観た友人の話で聞いていたので心構えはしてたのですが、こういうラストに行くとは予想外でした。最近チェンジリングパーフェクト・ワールドとイーストウッド作品の鑑賞が続き、「きっとアカデミー賞を獲ったミリオンダラー・ベイビーもやるせないんだろう。」と万全(?)に心の準備をして臨んだのですが、やはりイーストウッド監督は予想以上、と言うか予想外のパンチを浴びせてきました☆)゜ロ゜)ノ グハッ!!

※基本このブログはネタバレですが、ここから先は全貌バレバレなので、知りたくない方は遠慮ください。

でも後味は悪くない作品だなぁ。ようは考えようなのかなって思った。
自分はよく過去を振り返って、「あの時ああしてたら、あの時こうしてれば。」と「たられば」を言い出してしまう性格なので、もしマギーの立場だったら「タイトルに挑戦しなければ。ボクシングなんかやらなければ。」なんて嘆き始めてしまうと思う。フランキーもエディに「お前のせいだ。俺は女はお断りだったんだ。」なんて吐き捨ててしまう場面もある。でも当の本人のマギーはボクシングに対して何の悔いもしてない。彼女が選んだ結末の内容から「前を向いている」という表現は当てはまらないかもしれないけど、でも彼女にとって「後ろを向いた」行動ではなかったと思うんだ。彼女自身もフランキーに語りかけてたけど、エディの言葉でもそのテーマは感じる事が出来た。人生の充実は長さではなく内容、必死に打ち込んだことに対しては後悔は残らない。マギーの最後の爽やかな笑顔が物語ってました。どうかそれに手を貸したフランキーが、牧師さんが言ってた様に今後自分を見失わないで欲しいと思いました。

フランキーの娘の話は、ラストの1カットで「え!?」って思うも、全ては言葉では明かされなくて予想するだけに止まってしまうね。


クリント・イーストウッドとモーガン・フリーマンの共演は見ものだったわ~。

【字幕翻訳:戸田奈津子】

迷い婚 -すべての迷える女性たちへ-

2009-04-08 23:54:56 | アメリカ映画(ま行)



2005年 アメリカ作品 97分 ワーナー・ブラザース配給
原題:RUMOR HAS IT...
STAFF
監督:ロブ・ライナー
脚本:T・M・グリフィン
CAST
ジェニファー・アニストン ケヴィン・コスナー シャーリー・マクレーン マーク・ラファロ


卒業」の続編(?)が、シャーリー・マクレーンとケヴィン・コスナーで観られるなんて、なんて豪華
ケヴィン・コスナーの役がダスティン・ホフマンだったら面白かったのに~なんて、それは許されないパロディでしょうか?

マーリー」を観て気になったジェニファー・アニストンの出演作品を探してまずたどり着いたのがコレ。やっぱり素敵な女優さんだわ~。ジーンズとTシャツのラフな格好がすっごく自然体でカッコイイ!!
監督も「最高の人生の見つけ方」や「あなたにも書ける恋愛小説」と、好きな作品が多い監督さんなので、期待してました。脚本がウィットに富んでて面白いなぁと思ったよ。
印象に残ったのはボーの「卒業には少し事実と違う点がある。実際には卒業してない。でも『中退』じゃまずいだろ?」というセリフや、ジェフの「ボーにはうちらの娘を近づけない事が条件だ。」と言ってすべてを許してしまうセリフで、それぞれユーモアと優しさが込められていて思わず噴出してしまったよ。「卒業」では、「何故母親と関係した男に惹かれるんだ!?」と疑問がわいてしまったので、若いダスティン・ホフマンの魅力が足らなかったんだろうけど、今回は年齢の壁を越えて、「確かにこんなにユーモアがあってセクシーでハンサムだったら惹かれちゃうかも?」と思わせたケヴィン・コスナーはすごいっす

「結婚は、他の男を味見して品定めして決めるものじゃない。」というジェフのセリフも核心を突いててズキリ。確かにそうなんだけど、味見したい欲求も正直、、ありませんか?もし相手が同じ事言ったら許さないのに、自分のことは棚に上げて。(苦笑)この前観た、「恋とスフレと娘とわたし」でも似たようなことが描かれてたし、皆も悩むトコなのかな。結婚の決め手って、本当に何なんだろう。迷わず、この人で絶対だ!と思える人っているのかな?

【字幕翻訳:?】


マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2009-04-01 21:47:01 | アメリカ映画(ま行)



2008年 アメリカ作品 118分 20世紀FOX配給
原題:Marley & Me
STAFF
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:スコット・フランク ドン・ルース
原作:ジョン・グローガン『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』
CAST
オーウェン・ウィルソン ジェニファー・アニストン エリック・デイン アラン・アーキン


ここ最近映画館で観る作品は当たりが多いなぁ~
犬を飼うことによって生まれる癒しと責任の描写が、「犬と私の10の約束」同様よく書かれてるなぁ~と思った。本作はプラスして家族の絆やフラストレーションなども上手く書かれてて、犬がもちろん主役ではあるんだけれども、結婚生活、夫婦関係がテーマの作品でもあると思います。協力的なだんな様に、可愛い子供3人と犬一匹。めちゃくちゃ憧れる家族像ではあるけれども、もし将来同じ立場になれた時はジェニーと同じ様にイライラする日々が続くんだろうなぁなんて思った 仕事バリバリ出来る今は結婚や子供に憧れ、結婚したら独身貴族に憧れるんでしょうねぇ。無いものねだりでスイマセン

やっぱり動物が出てくる映画は癒されます 実は映画化が発表される大分前から原作は購入してるんだけど、途中で挫折してしまいました。やっぱりやんちゃなマーリーの行動は文章より映像で観てこそ癒されるものです。でももう一度チャレンジしようとは思ってますが。

オーウェン・ウィルソンは好感度大幅アッーーップ ベン・スティラーの出演作品を続けて観てたら、オーウェンの作品も自然と続いてしまったんだけれども、大らかで妻に協力的な今回のジョン役で初めて気に入りました。監督が彼に「君はコメディで人生を無駄にしているよ」と言ったらしいですが、その通りだと思う。(笑) 今回時間の都合で吹き替えを観てしまったんだけど、森川智之さんの声が素敵だったことも好感アップの要因かも?DVDが出たら、字幕で観たいとこです。

そして、オーウェン以上に注目したのがジェニー役のジェニファー・アニストン。フレンズ観てないし、彼女の出演作品は初めてだったんだけど、すっごくキレイ。何を着ててもカッコイイ。ブラピの元奥様なんだぁ。決めた!次の注目俳優さんはオーウェン&ジェニファーで!しばらく二人の出演作品鑑賞にお付き合いください~。

プラダを着た悪魔」も好きだし、この監督さんとも相性いいかも?↑の写真の、マーリーが咥えてる赤いハイヒールもプラダを思い出すね。


2回目鑑賞:マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

【吹き替え翻訳:忘れた