pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ダーリンは外国人

2010-10-31 17:18:20 | 邦画



2010年 日本作品 100分 東宝配給
STAFF
監督:宇恵和昭
脚本:大島里美 原作:小栗左多里
CAST
井上真央 ジョナサン・シェア 国仲涼子 國村隼 大竹しのぶ


原作の漫画は、この映画が公開された時に広告として映画館が配っていた小冊子に掲載されていた短編しか読んだ事がないのですが、その数ページの短編からでもトニーの純粋で朗らかな人柄が読み取れて、すごく和やか~な気持ちになれた。
この映画版もそんな漫画の中に漂う和やか~な雰囲気をそのまま受け継いでいてよかったです。トニーの外見まで漫画にそっくり!
また、国際結婚に限らず、結婚の現実や厳しさもなかなかリアルに描かれているなぁーと、新婚の自分は思った。
結婚って、実際に結婚する前は思いもよらなかった小さな壁や衝突の連続だもん。
お母さん役の大竹しのぶが語る朝ごはんの味噌汁の話はすごくリアルです。

流暢でありながら予測不可能な日本語が飛び出すトニー役のジョナサン・シェアをもっと見ていたい!惚れちゃいそう!
井上真央は初めて出演作品を観たけど、オーバーアクトで自分を可愛く見せることに必死な印象を少し受けました。ちょっと残念。
オーバーアクトしなくても充分可愛いんだけどなぁ。

ところで、国際結婚って身近にいないので、この原作によるこの映画はこれでいいんだけど、国際結婚の現実を描いたシリアスバージョンの作品も別に観てみたい。
そいえば大分前だけど伯母がスイスの方と付き合ってた経験があるらしく、
「お互いの日本語力と英語力が至らないために、曖昧なニュアンスの言葉が通じなかった。白か黒かになってしまう。最初はそれが良かったけど、付き合いが長くなるにつれて意思疎通が充分に出来ないストレスが大きくなってしまった。」と言ってました


ココ・アヴァン・シャネル

2010-10-17 19:29:52 | フランス映画


2009年 フランス作品 110分 ワーナー・ブラザース配給
原題:COCO AVANT CHANEL
STAFF
監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:アンヌ・フォンテーヌ カミーユ・フォンテーヌ
CAST
オドレイ・トトゥ ブノワ・ポールヴールド アレッサンドロ・ニヴォラ マリー・ジラン


もう既に亡くなっている人の伝記なので、ココの一生を描いた作品だと思っていたら、ほんの一部分しか描かれていなかったのでちょっと残念。壮絶で濃厚な人生なのに、かなりあっさりと書かれていて、実話を基にしなくても作れそうな作品になってしまってます。
ココが作り出した、洗練された豪華な衣装をたくさん見れることも期待してたのに、エンディングでのファッションショーでしか見れなかった。ただ、「人生のどん底から這い上がった強い女性」ではなく、「人生のどん底から、ファッションの常識を覆して成功した、強い女性」に興味を持って観たので、もう少し彼女が生んだファッションを映画の中に取り入れて欲しかったと思う。頭のてっぺんから足のつま先までまるでデコレーションケーキのように着飾った女性達の間を、今でも通用するような身軽なファッションで堂々と歩くココの様子はなかなか清々しかったです。

【字幕翻訳:?】