中性脂肪は、(1)食事由来の遊離脂肪酸、(2)肝臓で合成された脂肪酸、(3)脂肪組織から血中を輸送されてきた遊離脂肪酸から、肝臓で合成されます。肝臓では、合成した中性脂肪をコレステロールとともに、球状粒子の「超低比重リポタンパク (very low density lipoprotein、VLDL)」として、血中に分泌します。
毎分数万回転以上の回転数で遠心力を発生させ試料を分離したり大きさを測定したりする装置「超遠心(分離)機(ultracentrifuge)」で血漿を分離すると、カイロミクロン(chylomicron、0.94g/mL未満)、超低比重リポタンパク(Very Low Density Lipoprotein、VLDL) 、0.94~1.006g/mL)、中間比重リポタンパク(Intermediate Density Lipoprotein、IDL、1.006~1.019g/mL)、低比重リポタンパク(Low Density Lipoprotein、LDL、1.019~1.063g/mL)、高比重リポタンパク(High Density Lipoprotein、HDL、1.063~1.21g/mL)と分けることができます。