散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



今日の陶芸用弁当、かつおとこんぶの削り節混ぜ込み焼きおにぎり。
こんぶのつるっと感がほのかにして 美味しいんだぁこれが。

さて
我が家では皆漫画が好きだ。
漫画でない本も好きだけれど 家族の話題になるのはほとんど漫画。
夫とわたくしは 音楽と映画に関してはかなり歩み寄れるのだけれど
本だけはだめ。
夫が目の手術で入院した時も 術前に暇なのでわたくしの持っていた本を読むか?と聞いたら
タイトルをみるまでもなく
「お姉さんとは本の趣味が違うから無理」と言われたくらいです。
(ちなみに 我が家ではお兄さんお姉さんと呼びあうのが本来の形)

アニと夫はまあまあ影響し合っている。
アニは大学で日本史専攻だったのだが 
これは夫の読んでいた「歴史群像」という歴史マニアのムックを
小学校時代から愛読していた影響大。
最近は アニの蔵書を夫が部屋に入り込んで読んでいたり。

おつうは基本的に本が好きでなく
我が家では市民権を得ていないライトノベルス、読む漫画もわたくしの理解しかねる世界。
ただ「ハチクロ」だの「よつばと!」や「うさぎドロップ」「海街ダイアリー」などは
共有できる。
そして 料理好きのおつうらしく よしながふみの作品は かなりお好きな模様。
アニと夫は よしながふみは興味ないらしい。

よしながふみというと ちょっと「びーえる系」というくくりになるらしいが
我が家ではその辺はさらっとスルーしている。

そんな作品群の中で 時折読み返しては青春してしまう一冊がこれ。
フラワー・オブ・ライフ 第1巻 (白泉社文庫 よ 4-4)
白泉社


少年春太郎が 病気のために一年遅れで入学した高校生活を描いた青春群像劇なのですが
登場人物たちが実に多彩で 魅力的。
正統派から ちょっとアブノーマルな奴まで どの子も憎めない。

主人公の春太郎は ごくごく普通の高校生だけれど
命の大切さを、生きる喜びを知っている(お姉さんに骨髄移植をしてもらっている)
「せいしゅーん」などと 若さをひけらかすわけでもなく
「俺は病気だった」とつぶやくでもなく それでも深い感性を持って日々暮らしている。
高校生の頃って 今あることがすべてであり それに立ち向かっていかれるパワーがあります。
彼を取り巻く友人たちの、そのパワーの発散の仕方は それこそ百人百様。
読んでいると 「あるあるっ!」と意気投合してしまいそうな子が ひとりふたりいると思う。

わたくしは中高の6年間を女子校で過ごしていて
このお話の舞台になっている(おそらく)都立高校の雰囲気に それはそれは憧れたもの。

例えば この中に 文化祭で劇を行うシーンがある。

わたくしたちの場合 何をやっても「宝塚」だったのだけれど
このお話の中では ちょっと暗めの漫画の天才少女がノートの端に書いていた漫画を
読書家の学級委員がシナリオに起こし、原作者がヒロインを演じ
相手役には オタクの少年を実行委員が自腹を切って説得し、
その恋のライバルを担任の女教師が演じる…
などという 浮足立ってしまうようなストーリー展開。
キャスティングも わらわらと楽しげなお話。

おっと これ以上書くと 読む楽しみがなくなってしまうので止めます。

もう夏休みはないけれど きっとこんな高校ライフだったら
皆と会えない夏休みはさぞかしつまらないだろうなぁ。
でも 夏が終わった時、 ちょっと変わったクラスメイトと会うのもまた青春か(笑)
このお話は ドラマにしてみたかった作品のひとつ。

我が家の息子たちも 最後の夏休みです。(ほんとにほんとに最後にして欲しい!)
幼稚園から通算して21回目の夏休みのアニ…。

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