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散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



普段はあまりご縁のない浦和方面に ここのところ行く機会が多く…
この日も、母の知り合いの方の写真展が県立近代美術館であるということで
多分 わたくしも好きな分野であろうということから(笑)出かけてきました。
わたくしの中では この美術館と常にセットになってインプットされているのが
二木屋」さんというお料理屋さん。
北浦和の閑静な住宅地にある、古いお屋敷を使った個性的な日本料理がいただけます。
こちらに行くのに、美術館を通りぬけて行くので美術館=二木屋。
(どこまで食いしん坊なんだか)

写真展の方はゆったりとした風景写真で、pがいつもイメージしている世界が
確かな技術と確かな感性で、完成形になってそこにあるという感じ。
わたくしのは常に こういう感じ…というイメージでしかなくて
いつまでも雰囲気に浸っているだけの写真では 進歩がないなぁとちょっと反省。
シロートだからね、いいと言えばそれでいいのだけれど。

さて、そんなわけでこの日は風景写真は撮る気になれず(笑)
二木屋のお料理を堪能してまいりました。
こちらのお店は、自由民主党最初の内閣(1955年)の厚生大臣・小林英三氏が
疎開用の家屋として買い取った住居を 増築しながら住んだというもの。
熱海の起雲閣なども、オーナーが増築改築を繰り返しながら
個性的な建物にして行ったという点では、なんとなく似た感じがあります。

当時は自宅で大きな会合などもあったことから、厨房設備なども充実していたようです。

ここに初めて来たのは10年くらい前でしょうか?
今回は3度目なのですが、なんとなく以前の印象とお料理が変わったような感じがしたのは
ホームページにあるように、平成20年にお店の第2世紀を迎えましたと
節目を迎えて新たな試みなどが始まったこともあるようです。

とても季節感を大切にしたお店で「季節のしつらい」が掲げられているように
12月はクリスマスのしつらい。
日本料理のお店ですが、いたるところにクリスマスのオーナメントなどがあり
日本ふうなお庭にも、トナカイなどのイルミネーションの準備が。
もちろんお料理も クリスマス仕様。


箸付 鮟肝豆富 美味出汁 クコの実
小鉢(小鉢ですよnさん)牛蒡味噌煮 金針菜
造里 鮪 長芋千切り 胡麻だれ掛け 山葵

牛蒡の味噌煮はちょっと新鮮。これは二木屋の創業者が約100年前に持っていたレシピの再現だそう。
お正月の甘辛牛蒡も ちょっとマンネリ化しているから
これ、やってみようと母とお味噌を分析… 結局 「いろいろ混ざってるんじゃない?」で終始(笑)


前菜 ~クリスマス仕立て~
 もみの木大根 湿地茸 くわい 雪輪蓮根 星丸十 ミニトマト 鮟鱇煮凍り

いかにもいかにもクリスマス。ちょっとやりすぎじゃん?なんていいながらも
この柊の枝がささった大根。
なんでもない味付けもしていない大根なのですが、じゅわっとみずみずしくほんのり甘味のある
ちょっと感動もの。

そうそう このくわい。
よく見るともみの木状に包丁が入っているのです。これにはちょっと感動!


吸物 湯葉豆腐進丈 山伏茸 水菜 短冊人参 口柚子

お上品~なお吸い物。たっぷりなので、食事中水分を摂らないわたくしには
ちょっとたっぷり目。


煮物 牛肉の角煮 聖護院大根 小松菜 辛子 亀甲餡

こちらのお店は実は「おにく会席」で有名で
ステーキのつくコースがあります。
今回はステーキではないのですが、角煮が。
ほろんほろんの牛肉と やはらかな聖護院大根が、優しいお味です。


強肴 天ぷら盛り合わせ


こちらはご飯(笑)ここのご飯は美味しいと評判です。
そして このお茶碗に注目。いくつも穴があいているのでございます。
これで底の方の御飯がべちょっとしない。
…でもこのお茶碗でうっかり雑炊とかしちゃったら、大変だろうねぇと語る母娘。


水菓子 柚子羊羹 柘榴

黒い器が映えるお菓子です。羊羹には柚子ジャムと柘榴。
この柘榴が最後にぷちゅっと 実にいい仕事します。


すてきな場所にはいい窓あり。
こちらは喫煙コーナーのお席。
この日はずいぶんと空いておりましたので、喫煙者もおらず暖かなサンルーム化。


お食事を始めたころから、日差しが差し込み始め、
ちょうど足元がぽかぽかと気持ちよい。

この後の一日が、なんとなくゆったりと過ごせるようなエッセンスのあるお店でございます。





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