Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

ミッドナイト・イン・パリ

2012年06月24日 | 2010年代 米

ミッドナイト・イン・パリ
2011年 アメリカ=スペイン
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:オーウェン・ウィルソン、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、キャシー・ベイツ、コリー・ストール、トム・ヒドルストン、エイドリアン・ブロディ、カーラ・ブルーニ

ハリウッドで脚本家をしているギルは、恋人のイネズと結婚の約束をし、式の打ち合わせのために訪れたパリで
1920年代へと迷い込む。それは数々の画家や作家、表現者たちが夢を夢見て闊歩していた時代。
ギルはヘミングウェイに連れられていったガートルード・スタインのサロンで、ピカソの愛人アドリアナと出会い
好意を抱くようになっていく。

キャシー・ベイツがガートルード・スタインとは恐れ入りました。
フィッツジェラルドはイメージ通り!! でも、ヘミングウェイはまとも過ぎるなあ。
T・S・エリオットは外遊してたかもだけど、1920年のパリに誘う人物としてはどうか? 
・・・とか勝手なことを想ってはニヤニヤするのが楽しすぎる!!

欲を言えば、ジャン・コクトーの姿もしっかり見せて欲しかったし、プルーストにも居てほしい。
ラベェルやサティの音楽もフューチャーして欲しかったし、ボーヴォワールやサルトルの幼き姿も見てみたい。
のちのち遡ってロートレックやドガを出してくるなら、シュザンヌ・ヴァラドンモーリスを軸にユトリロも
出演させておいて繋いで欲しい。もう少し遡って1870年代のムーラン・ド・ラ・ギャレットにいるルノワールや
セザンヌの姿もパリには欠かせない。その時代ならランボーも出せるし♪と、妄想がとまらない・・・。はあはあ。
よくぞ、この戯言のような世界を作ってくれました。
パリって、そう!! これだったよねっていう。
もう一度、夢をみてみようという気持ちになりました。

わたしとしてはダラダラと一晩中続けてくれてかまわないのですが
そこはそれ、商業映画の酸いも甘いも知り尽くしているウッディ・アレンがきっちり纏めてくれています。
懐古主義へのアイロニーをも込めて紡ぎあげられる珠玉の作品。

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