Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

地上5センチの恋心

2012年05月20日 | 2000年代 欧州
地上5センチの恋心
2006年 フランス=ベルギー
監督・脚本:エリック=エマニュエル・シュミット
出演:カトリーヌ・フロ、アルベール・デュポンテル

5センチどころの騒ぎじゃない!!
憧れの作家が家に転がり込んでくる、というシチュエーションに、
主人公のオデットの浮かれっぷりがなんともチャーミング。

普通にいけば、そのまま恋愛が進展していくのだろうけど、
女手ひとつで働いて、
すぐにボーイフレンドを連れ込む同性愛者の息子と
ニートでいつも不機嫌な娘をそだててきた
オデットは、現実を知っている。

現実を知っていて、ちゃんと受け入れる。
何かあっても笑顔で、明るく歌を歌う。

けなげでいて、せつない。
頷けるようで、頷けないようで。
非常に複雑な気分にさせられます。

オデット、幸せになって、オデット。

そんな中、ときおりイエス様と呼ばれる近所の男性が、
他の人の足をふいてあげてたり、川を歩いたりしている
姿がなんとも暗喩的で、インパクト大でした。

そして、フランス男のだめっぷりがなんとも、らしくて
笑っちゃいます。

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