パフォーマンス/青春の罠(原題:PERFORMANCE)
1970年 イギリス
監督:ドナルド・キャメル、ニコラス・ローグ
出演:ジェームズ・フォックス、ミック・ジャガー、アニタ・パレンバーグ、ミシェル・ブレトン
ギャングのチャスは、ボスの命令に背き、仲間を射殺した。
組織に追われるようになったチャスは、ターナーという男が地下室を又貸ししようと
している話を聞きつけ、そこに潜伏することに。
ターナーは、引退したロックスターで、ふたりの恋人と快楽に溺れる生活を送っていた。
チャスは次第に彼らの世界へと入り込んでいく・・・。
ミック・ジャガー初出演作の映画。
これはDVDにて鑑賞したけど、本編より先に解説を見た方がよかったかも。
1960年代後半の「スウィンギング・ロンドン」と呼ばれ、世界中に広がった若者文化の
震源地だったロンドンの世界観を表現している、と評価されており、
時代背景も加味して観ると、更に魅力が増す映画かもしれません。
前半のギャングシーンが長く、元ロックスター役のミック・ジャガーが出てきてから、
ガラッとお話が変わってしまうのでアンバランスな感じが否めないのだけど、
何人もの監督や編集者が切り貼りしていて、ストーリーやシーンがごっちゃなのは
しょうがないみたい。
ミックの恋人役を演じるアニタ・パレンバーグは、
ブライアン・ジョーンズの元恋人であり、更にキース・リチャーズの現(撮影当時)恋人でもあり
キースに「この映画に出ないなら金を払う」とも言われたとか。
そして、ミック・ジャガー自身は、引退したロックスターを演じるにあたり
ブライアン・ジョーンズとキース・リチャーズのキャラクターをまねたとか、何とか。
演技うんぬんはともかく、やっぱりミック・ジャガーの圧倒的な存在感はすごすぎる!!
画面に1度出て来たら、もう片時も目が離せないです。
1968年に製作され、公開が決まるまで2年もかかったという本作。
60年代の熱を感じられる貴重なフィルムでした。