Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

夢追い

2013年10月04日 | 1970年代 欧州

夢追い(原題:A NOUS DEUX)

1979年 フランス=カナダ
監督:クロード・ルルーシュ
製作:クロード・ルルーシュ、ドニ・エロー、ジョゼフ・ボビアン
脚本:クロード・ルルーシュ
出演:ジャック・デュトロン、カトリーヌ・ドヌーブ、ジャック・ビルレ、ジェラール・ケロー、ポール・プレボワ

ギャング一味の中で育ったシモンは、亡き父の後を継ぎ、いっぱしの泥棒になっていた。
盗みを重ね逮捕されるも、脱獄したシモンは、一時、田舎の隠れ家へ避難する。
そこには、美人局も請け負う高級コールガールのフランソワーズも逃げ込んでいた。

しかし、その隠れ家も襲撃を受け、難を逃れた二人はともに逃げることに。
ラジオからは「ふたりは武装して逃走中」との報道が流れている。
「ボニーとクラウドね」と、フランソワーズの言う通り
フランス版ボニー&クライドと言えなくもない・・・かな、
いやいや、ちょっと違うでしょ。
タチが悪いことに、ふたりとも、意志が無いのだもの。
犯罪に手を染めるのは、ただそれが当たり前だから。
金に困っているわけでも、快楽を求めているわけでもない。

なんというか、犯罪映画とは思えないアンニュイ具合。
惹かれ合うようでもあり、単に流されているようでもあり。

高級コールガールのフランソワーズは、36歳の頃の麗しきドヌーブ様。
幼い頃からコンプレックスを抱えていて、プライドが高く孤独で儚くて、
投げやりな瞳も、けっこう好き。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。