ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

無用階段

2010年05月01日 | トマソン


数からすると圧倒的に多い「原爆タイプ」に比べて稀少性の高
いのが「無用階段」、或いは「純粋階段」である。過去発見した
のは二つ。そのうちの一つは多分もう存在してないと思う。「無
用階段」を備えた家そのものがなくなっている可能性が高いの
だ(まだ確認はしてないが一応チェックせねば)。そしてもうひ
とつだが、これはその構造上からも保存性は高いと踏んでいて
今でもあるはずだと確信していた。そして久しぶりに見に行くと、
果たしてそれは健在であった。石垣にしっかり残されているその
「無用階段」は、最後の二段で終わりというところで階段の機能
を奪われ、階段から無用階段にメタモルフォーゼだ。風雪と共に、
上部は「兵どもが夢の跡」状態となり、ますますいい味を出してい
た。
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