せっさたくま

広島ペット霊苑がお贈りするブログです。ペットの事や他愛も無い話まで、色んなことを綴っていきたいと思います。

タロと桜子さん(前編)

2006年04月13日 | 《いちスタッフ》の日記

はじめまして。ペット霊苑の《いちスタッフ》です。
仕事の話を書いてほしいとリクがあったので
いろいろ書いてみたいと思います。

《いちスタッフ》という名前にしたのは、
個人的見解や意見を書いていますので・・・。
誹謗、中傷要りませんから・・・。
(著名人でもない限り個人が
限定されるブログ書く人いないよね~?)

ペット霊苑には普通の仕事では
得る事が出来ない物がありますが、
僕が経験して心に残ったお話を紹介します。



あるわんちゃんを送らせて頂いた時の話。
名前はタロ(仮名)といい、
かなり痩せているわんちゃんでした。
22才という超ご長寿犬。
ご遺族は熊野様(これも仮名)で
赤ちゃんを連れた20代半ばの
桜子さん(これも仮名)が施主様でした。

桜子さんにタロとのお話をいろいろ尋ねてみました。


外出する時、タロは廊下の隅で寂しそうに伏せていました。
帰宅した時、タロは誰よりも先に出迎えてくれました。
はじめて連れて来た時、タロはすねて出て来ませんでした。
落ち込んでいる時、タロは傍でじっと見守ってくれていました。


桜子さんはたくさんタロのお話をしてくれましたが、
その話を聞けば聞くほどお別れが辛いだろうな・・・
と思ってしまいました。
タロは、親のようであり、友であり、兄弟であり、子、恋人・・・
桜子さんにとってはいろいろな役割を果たしてくれていて、
その全てを失った苦しみは大きいだろう。
そう思ったからです。
しばらく腫れ物を触るように対応していましたが、
桜子さんがこんな事をおっしゃいました。

『私は大丈夫ですよ。
彼は十分生きてくれました。
この子(赤ちゃん)が産まれて来るまで頑張ったんです。
もっと頑張って欲しかったとは思いません。
偉かったね、ありがとう。
そう思ってあげたいんです。
それに私が寂しがっていると、
心配したタロが傍にやってきて
天国にいけなくなってしまうでしょ。』

世の中こんな飼主さんばかりならいいのに・・・
そう思ってしまう位、タロは想われていました。


このお話は、23日に続きます。

コメント
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