ばらばら

世の中、何かがずれている気がしませんか？　誰もが独りよがりで、それぞれがてんでばらばらで、自分の価値観の殻に閉じこもったまま、そこそこ世の中の中心に居る気でいる。（自分で言いながら、身を振り返って首をすくめていますが、この際、私事は棚に上げて…笑）

人は皆、持ち場というか分というか、果たすべき役割が千差万別であるべきなのだと思います。オーケストラが成立することと世の中の仕組みはきっと同じです。誰もが第1バイオリンを担当することも要らないし、誰もがシンバルを鳴らすこともできはしません。それぞれのパートにはプロフェッショナルであるべきですが、フルートがやおら立ち上がって勝手にメロディを奏でることは、オーケストラとしての演奏を台無しにするものでしかありません。

それなのに、どうも指揮者が何人もステージ上を行きつ戻りつしています。誰のタクトを見れば良いのか、もうさっぱりわかりませんし、それぞれが勝手に主旋律を奏でていますから、騒音以外の何者でもない…そんな舞台を見続けている気がします。

要は、自分に任された楽器が何であるのか、そしてそれはシンフォニー全体の中で、何の役割を果たすものか。ということを知るしかないのでしょうね。学校教育は、それぞれの楽器がそれぞれの自己主張をするように、教えようとしてはいますが、その楽器の本来の持ち味に気づかせることをしていません。

○○党だの××党だの…と、政界に失望する前に、身近な地域社会の中での自分の役割、自分が果たすべき立場を真摯に見直してみることも必要かもしれません。バラバラなのは、大きな単位だけではないはずです。


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