原発の話題はあまり…書きたくないと思ってはいるのですが、身の回りの話題の大半が、今回の地震・津波・原発を避けて通れないのも又事実です。事故から40日あまりが経ちました。壊滅的な被害からは復興の道はまだまだ遠そうですし、原発に至ってはまだ収束への道筋も見えません。
そんな中、被災された多くの皆様や、現場で体を張っている多くの作業の方々に対し、日本中の人々が有形・無形のエールを送っていることは確かです。当事者である私達は、そこから逃げるわけには行かず、ただ諦めずに亀の歩みほどの地道な作業をこつこつと続けるしかないわけです。そして「明けない夜はない」と言われるように、いつか必ず遠い過去として振り返る日が来ることを信じるばかりです。それでも、そんな絵空事のような幻想を信じているだけで、果たして事が足りるのかという不安はぬぐえません。
今回、福島第一原発から20キロ圏内が警戒区域に設定され、原則として立ち入りが禁じられるという措置が取られました。様々な状況を鑑みて今回の措置が取られた事は良く分かるのですが、事故からこれだけ経ってからの「立ち入り禁止」には、釈然としないものもあります。国民の不安を煽るまいとして、発表が安全を強調するもの、平静を呼びかけるものになっていたのではないか…という懸念は、誰しもが抱いています。
先日の水道水への放射性物質の混入も、乳児への摂取制限は発表されたものの、大半が大丈夫と言いつつ、今回民間の調査で母乳への混入が明らかになりました。大丈夫という発表をどこまで信じて良いものかという人々の不安は、個々人の判断ではどうにもならないところにまで来ています。
安全…を繰り返すより、実態がつかめないうちは、念のために多少過剰であっても規制をかけた上で、徐々に規制が外されるというのが道筋のような気がするのですが、現実はそれが逆転してしまっているような気がします。
多くの人が被災地に心を寄せています。多額の義援金も寄せられていますし、各自が良く考えた上でのボランティアにも頭が下がります。ですが、(そうしか仕方が無いのは分かったうえで)、概念的な支援に終始してしまっているのも確かです。原発事故収束への道筋が示されたのは評価できますが、一方で、今後の原発をどのように位置づけていくのか、発電を何によって支えて行くのか、何にどれだけお金が必要であるのか…などなど具体的な論議が少しも見えて来ないことに、これからの不安を何より感じています。夢や歌やメッセージは、人々の心を救いはしますが、それだけでは本当の救いに繋がらないことも事実です。
「
オプションウィンドウはどこから開くの?」
パソコンのワンポイント知識を(ぱぁと2)で紹介しています。簡単なご質問も可能です。
「ぱぁと2」の閲覧には、当方から発行する「ID」と「パスワード」が必要です。よろしければ、メールで(
pc_labo@mail.goo.ne.jp)お問い合わせ下さい。24時間以内に返信します。