ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

どこでもドア

2019年08月31日 | 社会派らぼ
MS&AD基礎研究所株式会社が2017年に実施したアンケートがあります。一定以上の頻度で車の運転をしている1,000人を対象として、インターネットで調査を行ったそうです。年齢を「20~29歳」「30~59歳」「60~64歳」「65~69歳」「70~74歳」「75~79歳」「80歳以上」の7グループに分け、各150人。80歳以上のみ100人という年齢構成です。結果「運転に自信がある」と答えたのは、「20~29歳」では49.3%なのが、年齢が上がるに連れ下がっていき「60~64歳」では自信がある人は38.0%に落ち込みます。…が、その後は年齢の上昇と共に自信を持つ人の割合が増えていき、「80歳以上」に至っては、なんと72.0%もの人が「運転に自信がある」と答えたというのです。

このアンケート結果は、高齢者の事故が増加しているから…と、家族が運転免許証の返納を迫っても、高齢ドライバーは自分の運転に自信を持っているから、なかなか説得は容易ではない…という現実を高齢ドライバーの「運転を続ける動機」の面から分析しています。

最近、高齢者運転による事故が続いた事もあって、こうした高齢者の自信を過信ではないかと危惧する声も多く上がっているようです。高齢になれば、身体能力や運動能力など確実に下降線をたどるわけで、それなのに自信ばかりが増えているので「これだから、年寄りは…」的な発言が増えるのも致し方無いのかも知れません。

但し、考えてみるとこうした数値はもしかすると当たり前なのかも知れません。調査対象者は「一定以上の頻度で運転を行っている」1,000人で、「80歳以上」とされる100人の方も「一定以上の頻度で」実際にハンドルを握っている方々です。若い世代では向き/不向き、上手/下手を問わず、運転せざるを得ないところがあるかもしれませんが、80歳以上である程度の頻度で運転し続けておられる方は、その時点で運転が好きで上手な方々ばかりが残っておられるのではないかと解釈できるように思います。年齢と共に、運転がそれほど好きでもなく、また実際に下手な人はハンドルを離していった結果が、72%の方の「自信」を生み出したのでしょう。

ともあれ、加齢による身体能力の低下を免許返納にどう結び付けていくのかが当面の課題です。が多くの方が指摘されているように、車に乗らなければ生活が不便になる現状を変えない限り、問題は解決しません。ここは新たな発想の転換と未来技術の進化が不可欠です。

例えば「どこでもドアー!」が本当に発明されれば、車は要らなくなります。買い物や病院通いなどがオンラインで可能になる未来はもうそこに見えています。ネット通販のような買い物だけでなく、スーパーの実店舗での買い物もネットで可能にできるかも知れません。顧客が操作して動かす自走式カメラのようなロボットがスーパーの売り場を進み、積まれているりんごをマジックハンドなどで持ち上げて、傷の有無などもカメラごしに見る事を可能になら、スーパーまで実際に行かなくても、買い物ができるかも知れません。

* * * * * * * * * *

保護ビューで開いたファイル

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

通り一遍

2019年08月30日 | 社会派らぼ
高齢者を巻き込む「特殊詐欺事件」が後を絶たないと言います。被害額は1日に1億円を超えるとも。更に最近は、高齢者が被害者でなく加害者になって犯罪に加担してしまうケースも増えているのだそうです。

手口がどんどん巧妙化しているのも確かなのですが、これだけ啓発に力を入れても、なぜ騙される人が無くならないのか…という質問に、特殊詐欺に遭う被害者心理を研究する立正大の西田公昭教授は、「通り一遍な注意喚起で終わっている」のではないかと警鐘を鳴らしています。「詐欺に注意」と言っても、どれが詐欺なのか分からないから注意のしようがない、「不審な電話に注意」と言っても、不審だと思わないから注意のしようがない、と言った具合です。

ワープロ検定を目指す受験者への指導の現場でも「これではまだ合格のスピードに到達していないので、もう少し頑張りましょう」とか「ケアレスミスが多いので、注意しましょう」といったアドバイスを繰り返しても、効果は現われません。「頑張りましょう」と言われても、既に頑張っている人は、どう頑張ったらよいのかが分からないのです。「注意しましょう」と言われても、その人にしたら目いっぱい注意をしてもまだミスが減らないのですから、どう注意すれば良いかが分からないのです。一般に、親が子に、先生が生徒に…、かけている注意というモノはその程度のものでしかない気がします。

ですから、もっと具体的に、気を付ける気になれば簡単にやれる事を提示してあげないと、実力は伸びない…ことを痛感していました。例えば、書見台を置く位置が画面から離れすぎているから、もっと近くに寄せて置いた方がいいとか、座面が低すぎるから座布団でも一つプラスして手の位置が高くなるようにした方がいいとか。人は、そうした具体的で、やればできる事を提示された時、一段と練習に励むことができるようになるもの…だったりするのです。

「特殊詐欺」ばかりでなく「いじめ」の問題なども、いくら通り一遍の指導を繰り返しても、問題は何一つ解決しません。「いじめは良くない」そんなことは百も承知です。どうすれば良いかを作文するだけなら、生徒は誰でも百点満点の文章を書くものです。そんな作文を何度させても、「いじめ」はなくならないのではないかと思います。

* * * * * * * * * *

迷惑メール

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

グレーゾーン

2019年08月29日 | 社会派らぼ
近年、「発達障害」について「グレーゾーン」という言葉を聞くようになりました。発達障害の傾向はあるものの、診断を下すレベルでは無いことを指します。が、実際には診断レベルであるのに見落とされているといったケースもあるという指摘もあります。

医学の発展と共に、昔なら「ちょっと変わった子」で済んでいたものに、やたら病名をつけたがる風潮があるという風には感じています。「人はだいたい、ASDかADHDのどちらかだ」という表現をする専門家もおられます。誰もがASDやADHDの素質を部分的に持っているものですが、社会生活に支障をきたす場合に「障害」という診断が下りるのだと言う説明には、妙に納得できるものがあります。

発達障害の診断を受け、知人は「ホッとした」と説明をしてくれました。それまで子どもがこんな風なのは、育て方に問題があるのだと自分達を責める事が多かったので、病気だと聞かされた時には安堵感があったというのです。が、逆に発達障害の診断が重荷で、グレーだと言ってくれる医者に出会うまで、医者巡りをするケースもあると言います。グレーであって病気ではない…と言う安堵感も理解できるような気がします。

それでも数年後には、グレーだという診断で特別な治療をしなかった子どもより、適切な治療を受けた子どもの方が落ち着いた生活を送れるようになった…という指摘もあります。昔の「ちょっと変わった子」は、それなりに社会の中で受け容れられる余地があったのが、今は少しでも他と変わっているとはじき出されてしまうのかもしれません。

精神的なもの…と言うのは、化学的な数値で示せるものと異なり、健常者と異常者がずっとなだらかな坂のように連なっているイメージがあります。ウィルスが血中に認められなくなったら治癒と言った風に、測定可能な数値を境に、健常者と病人をスッパリ分けることができるような疾病とは明らかに一線を画します。上述の「誰もがASDやADHDの素質を持っている」という説明に頷く部分です。

現実の世の中を見まわしてみると、社会の中で「生きにくい」人達はごまんといます。もしも、「人はだいたいASDかADHDのどちらかだ」という視点に立ってみると、それなら適切な療育を受けることで「落ち着いた生活」を手に入れる事も可能になるでしょうか。発達障害だと診断された場合の、具体的な療育方法は、キット人により環境により症状により千差万別で、専門的な知識と経験を持った人にしか指導できないのかも知れません。

本当は、そうした傾向は病気なのではなく、その人の個性なのではないかと思います。だからこそ、生育過程での適切なアドバイスが、より豊かな人となりを創ることに役立つわけで、幼少期に関わる教育スタッフがもっと手厚く、もっとプロフェッショナルに、豊かな環境を整え、適切なアドバイスと親身なサポートを補償できることが、理想…でしょうか。

* * * * * * * * * *

選択範囲を移動する

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

ポケモン

2019年08月26日 | 社会派らぼ
「ポケモンGO」が、スポーツ庁の「Sport in Life」の認定第1号となったそうです。「Sport in Life」とは、スポーツ庁が7月に発表したプロジェクトで、スポーツを推進する企業や団体などに付与されるもので、多くの人がスポーツに親しむ社会の実現を目指しています。「ポケモンGO」は、位置情報を活用したゲームで、ウィロー博士に研究の手伝いを頼まれ、現実世界を歩いて「ポケモン」と総称されている不思議な生き物を捕獲し、図鑑に登録したり博士に送るといったストーリーになっています。

多くのポケモンに出会うには、様々な場所に移動することが必要で、ゲームをすればするほど、外に出て身体を動かすことに繋がる…といった部分がスポーツ庁に評価されたようです。ゲームの提供元である米ナイアンティック社のゲームは他のものも「Sport in Life」のロゴが使えるようで、「ポケモンGO」が趣味だと言うのは恥ずかしい…といったイメージが変わることが期待されているようです。

スポーツを行うことが生活習慣の一部となるような生活を目指して始められたプロジェクトが「Sport in Life」です。スポーツは、それらを「見る」事や「支える」以上に、自分が「する」事で楽しみや喜びが得られるもので、競うばかりでなく散歩やサイクリング、ヨガやダンスなどまでを大きくスポーツとして後押しして行こうとするものです。

「Sport in Life」のロゴマークを表示することで、商品はより健康的なイメージを身にまとうことができます。ゲーム会社としては願ったり叶ったりでしょうし、スポーツ庁としても「ポケモンGO」の根強い人気を味方にすることで、より大きなインパクトを目指すことができるかと思います。

ゲームと言うと、室内にこもってひたすら画面に没頭するイメージがありますが、ポケモンは外に出かけなければ珍しいポケモンに出会う事ができません。以前、鳥取砂丘がポケモンGOのプレーヤーであふれかえった事などが思い出されます。が、「ポケモンGO」がスポーツだと言われても、プレーヤーを戸外に連れ出す力があるのだと言われても、ある種の違和感はどうにも消えません。

位置情報を利用するゲームには、これまでからも国盗りやコロプラなどいくつものヒット作があります。スポーツと言うからには、身体能力を多少は意識したものでなければ、イメージにそぐわない…と思うのは私だけなのでしょうか。「ポケモンGO」が「Sport in Life」のお墨付きを得ようが得なかろうが、さして大きな問題ではありませんが、一つか所に集まって画面をのぞき込む異様な集団にあまり健康的なイメージが伴いません。「ポケモンGO」を楽しむ方々は、楽しめば良いと思いますが、無理にスポーツだと言わなくても良いのではないでしょうか。

* * * * * * * * * *

2ページ目から「1」「2」…のページ番号を振る

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

究極の逆転

2019年08月25日 | 社会派らぼ
不穏な世の中であっても、日々何事も無く時間は流れます。人々は相変わらず、スマホの手離せない生活を送っているようです。国内のSNS利用者数が一番多いのは、約8,000万人が利用していると言われるLINEのようです。次いでTwitterが4,500万人。3位には3,300万人が利用していると言われるInstagramが入り、2,800万人のFacebookは4位になりました。大学生たちの間では「Facebookはおじさん・おばさんの道具」といった認識になりつつあるとか。

「インスタ映え」という言葉があっという間に広まりました。充実した日常を送っているという演出のために、日常生活の中の最高の一瞬を切り取って投稿すると、自分の人生はこんなにも満ち足りている…ような気がしてくるものなのでしょうか。結果、他人のおしゃれで幸せそうな生活と、自身の本当の「冴えない」日常とのギャップに、うつを発症し易いといった報告さえ見かける始末です。膨大なフォロー数が目に入りますが、それだけの「他人の幸せ」を追うだけで疲れてしまってもおかしくはありません。

ここに来て「フィンスタ」が10代の女子を中心に人気を集めているそうです。「フェイク・インスタグラム」を略して「フィンスタ」。フェイク、つまり嘘のインスタグラムアカウントということになります。インスタグラムのアカウントは複数持つことができます。通常のインスタグラムは、写真に修正をかけて日常生活をより美しく、より豊かに見せようとしますが、こちらは「リンスタグラム(リアル・インスタグラム)」と呼ばれ、リア充(充実したリアルな生活)を誇ります。「フィンスタ」には、修正しないありのままの自分をさらけ出すような写真が並びます。そのため、フィンスタのフォロワーは20人程度、ごく親しい仲間だけが閲覧できるようです。

飾って見せても、それが本当では無い事は、当人が一番よく分かっており、いわばその虚構に疲れて来たのかも知れません。20人程度のごく親しい友人の間で、飾らないありのままの自分を見せる。もしかすると、イエ紛れもなく、それが正しい姿なのではないでしょうか。何千人のフォロワーを誇ったところで、それは本当の友人ではなく、真の自分を知らないし、理解もしてはくれません。それよりはたった20人のありのままを受け容れてくれる友人がいる事の方がはるかに幸せです。SNSの世界が何年もかけて、やっと現実に戻って来ようとしているのでしょうか。

それにしても、真実の自分を出せる方が「フェイク」であり、演出された虚飾の世界の方が「リアル」というこの究極の逆転が、正常に戻るまでは、まだまだ虚飾のSNSの世界が続くようです。

* * * * * * * * * *

作成した図形の更に下に文字を入力したい

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

あおり社会

2019年08月24日 | 社会派らぼ
あおり運転・暴行で逮捕された容疑者は、これまでにもあちこちであおり運転を繰り返していたことが分かっています。取り調べに対し、被害者の車が遅くて妨害されているように感じた…と話しているようです。人がそれぞれ千差万別なように、運転も人それぞれです。お人柄が出るとも言われますから、色々なタイプの運転があって、一々激高して暴行を働いていたら、大変じゃないかと思うのですが…。。

ネットは「あおり運転」で盛り上がっています。「あおり運転された」とか「あおり運転したことがある」という人も実は多いようで、言い換えると、些細なことでカッとなる人が多い…ということになるかと思います。今回の事例は、あおり運転だけでなく暴行も働いていますから、一層悪質だとは思いますが、他人の運転に腹を立てている…時点では同罪です。

同時に、こうした事件がある度に、批判がヒートアップします。いわゆる「炎上」でしょうか。同乗女性に間違われた方の会社には、電話が300件近くもかかった…と言われていましたから、書き込み以外に電話なども入れると、相当の数の批判コメントが集中したことになります。事件は、今回のあおり運転だけに限りません。世の中は、常に何かしら「とんでもない輩」を見つけては、口汚く非難したり、バッシングしたり…と、忙しい限りです。あおり運転ならぬ、あおり社会でしょうか。

一つ事に必要以上にヒートアップして激高するのは、小さな事件から国際情勢に至るまで、現代の象徴のようにも思えます。先々まで見通した俯瞰的なビジョンを持つこともせず、物事を自分からだけの視点で眺めては、自分自身がなおざりにされたと思い込んで居丈高に激高する…今の世の中には、正直、落胆しています。

人が、自分だけの自己中心的な目標しか持たなくなったのは、なぜでしょうか。他人を声高に非難する事が、当たり前になったのはなぜでしょうか。

* * * * * * * * * *

図形描画の中にない形状を描きたい

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

監視社会

2019年08月23日 | 社会派らぼ
煽り運転をしかけた上に暴行を働いたとして指名手配された男性が逮捕されました。同乗していて、暴行している様子を携帯電話で撮影していた女性も同時に逮捕されました。犯人蔵匿・隠避容疑とあります。逮捕に至るまでの間、ドライブレコーダーに記録された映像がテレビなどで流されていたようですが、女性の名前などは公表されていませんでした。

そのため、同乗していた「ガラケーの女」だとして、別女性がやり玉にあげられ、実名やアカウントが晒されて、大量の誹謗中傷が寄せられたようです。この女性は「事実と異なります」とフェイスブックで否定をしたものの、中傷は止まず、代表を務めている会社にも300件近いクレーム電話がかかったと言います。

犯人の逮捕を受けて、この女性は記者会見を開き、デマ情報を投稿した人たちの法的責任を追及する方針を明らかにしています。最初にデマを流した人だけでなく、拡散した人、まとめサイトの運営者ら、特定できる限り損害賠償を求める訴訟に踏み切るとしています。勿論、発信者の特定が必要で、Twitter社などに情報開示を求めるとしています。

実際に、どの程度の発信者特定が可能なのか疑問が残ります。また訴えたとしても、責任がどの程度追及できるのか…はわかりません。が、この行動には多少の拍手を送りたいと考えます。ネットが普及して、あらゆる人が世の中に対して自由に発言できる機会と手段を手に入れた事は、良い事だと理解しています。が、ネットがあまりにも身近になったせいか、ネット上で粗暴な振る舞いをする人が非常に増えてしまいました。匿名性を良い事に、非常識な画像をアップしたり、言葉も選ばずに罵詈雑言と言っても良いような発言をしたり、必要以上にかさにかかって批難を浴びせたり…。そうした事がごく普通の日常になり過ぎていましたので、これを機にネット上の発言も自制するようになって欲しいと思います。

煽り運転が報道される機会が増えて、ドライブレコーダー搭載に関心を寄せる人が増え、飛ぶように売れているそうです。つまり肖像権云々…といった事が声高に言われる一方で、自分の姿は高性能の監視カメラで常に撮影されているという事になります。映像が常に真実を語る…とは限らないことが、今回の件で明らかになりました。更にデジタルな情報は、技術さえあれば改ざんが可能で、これから先にどんな技術が登場するか私たちはまだ知りません。

行き過ぎた監視社会にならない事を願います。

* * * * * * * * * *

コメント(新機能)

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

夜回り先生

2019年08月22日 | 社会派らぼ
夜の繁華街を巡回し、若者の非行防止や更生に積極的に取り組んで来た「夜回り先生」こと水谷修氏。自身が運営しているブログで「ホームページ」を閉じる…と書き入れておられます。「さようなら」「さようなら、哀しい」と立て続けに2つのタイトルでブログを更新されましたが、「もう、疲れました」と書いています。

ネットにはたくさんの心配の声が上がっています。BLOGの文面から、心身の疲弊が伝わって来るためか、水谷氏の鬱を心配する声と共に、少し休んで欲しいという声も多く聞かれます。例年になく子ども達からの相談件数が多いとの事だったようですが、日々何百件も寄せられる相談に疲れた…とあります。ブログにもホームページにも問合わせのフォームが貼られており、恐らくそこに、相談者たちはまるで1対1で水谷氏が向き合ってくれるとばかりに、マイナスの言葉を連ねたメッセージを送り続けたのだろうと想像されます。その一つひとつに丁寧に答えていくと、ご自身が著書の中で繰り返し説いていることを繰り返している自分に気づいて愕然としたのでしょうか。こんな質問なら本を読んでくれたら、書いてあるのに…と。

苦悩は分からなくはありませんが、多分、本を読んで解決を図る人と、コメントに書き入れて答えをもらおうとする人は、元から考え方の異なる別の人であるように思われます。書店には様々な分野の本が溢れんばかりに並んでいますが、誰しもがそこから解決の糸口を見つけることはできません。本は読んでもイマイチ分からない…という人はこの分野の本に限らず、日常でもよくあることです。

水谷氏がこれだけ脚光を浴びたのは、やはり子ども達に向き合う姿勢が他の評論家のような教育者とは異なっていたためだろうと思います。一人でも多くの子ども達を救いたい…と自身を駆り立てておられたのでしょうが、残念ながら氏がすべての子どもを救えるのかと言うと、それは無理な話で、長い活動の中で、どんどんカリスマに押し上げられてしまった氏の限界なのかもしれません。自身が疲弊して倒れてしまわれたのでは、誰一人救えなくなります。まずは貼られている問合わせフォームのボタンを外していただけませんでしょうか、ホームページの閉鎖を口にされる前に。

水谷氏の口から、マイナスの言葉は聞きたくはありませんでした。お疲れを早く癒していただけますように。

* * * * * * * * * *

コメント機能が変わっている

パソコンのご質問を(ぱぁと2)にまとめています。ご連絡の際は、メール(chiko_419@yahoo.co.jp)をお送りください。

↓ 尚、下の広告は、gooブログに自動で掲載されるもので、当ブログとは一切関係はありません。

幼稚さ

2019年08月21日 | 社会派らぼ
陸上自衛隊伊丹駐屯地の自衛官昇任試験で、集団カンニングが行われていたと報じられました。試験問題は教官室に保管されており、教官室で情報収集をするように…といったカンニングを推奨するような言動を教官がとったと言います。そこで一部の隊員が、教官室に備えられている鍵を使って試験問題を撮影し、ラインで仲間に送信し、更に仲間内で転送するなどして、皆で共有したようです。問題の漏えいが発覚したため、実際の試験は別問題で実施されましたが、教官2人と隊員43人が懲戒処分を受けました。中学生とかではなく、21歳から30歳までの自衛官だということで、少し唖然とすると共に、世の中が幼稚化しているのかも知れないとフト思います。

アメリカのトランプ大統領は、デンマークの自治領であるグリーンランドを買収する前提で、資源や地政学的な利点を検討する指示を側近に出したと報じられ、大統領はこれを認めるように「デンマーク政府と協議する」旨を明らかにしました。デンマークの「グリーンランドは売り物では無い」という意思表示に、トランプ大統領は予定していたデンマーク訪問は延期するとTwitterで語りました。本来の事の経緯はもう少し違っているのかも知れませんが、報じられている上っ面だけを見ると、こんな風な感じで、果たしてこれが国と国との外交なのだろうか、あまりにも失礼なのではないだろうかと、こちらも疑問が消えません。元々トランプ大統領には政治家としての力量が不足しているようには感じていましたが、このやりとりだけを見るとこれまた非常に稚拙な印象を受けます。

あおり運転が繰り返されたり、まるで子どもの喧嘩がおこったり…、「多分」でなく「絶対に」世の中は幼くなっていると思います。ネットで流行るものが次第に文が短くなって行っています。当初「ブログ」が流行りましたが、ブログはそれなりに文脈を整える必要があります。Twitterに至っては140字(今は280字)」の制限字数が課せられ、インスタに至ってはともかく写真に全てを語らせます。メールで連絡を取り合っていたのが、今やライン。ピコーンという音と共にスタンプなどで感情を伝えようとします。それはとりもなおさず、文章で考えていた思考回路が、だんだん直感的な記号や図にとって代わられつつある…ということであり、意図せず幼稚化を招くのかも知れません。

あおり運転

2019年08月20日 | 社会派らぼ
執拗なあおり運転を繰り返した後、暴行を働いた…との事で指名手配をしていた容疑者が逮捕されましたが、これまでも各地で危険運転を行っていたことが判明しています。事件が大きく報道されると共に、「あおられた」「あおられたことがある」「あおりたくなった時がある」など、あおり運転が常態化しているような発言が相次いでいます。

あおり運転は、言うならば「路上のクレーマー」のような存在で、何かにつけ、あっという間にバッシングの嵐が起きて炎上する昨今のネット事情によく似ているかも知れません。モンスターペアレント、モンスターペイシェントなど「モンスター」という冠を被せた言葉もたくさん登場しました。非常に自己中心的で、当然のように理不尽な要求をして来る人達の事を揶揄する命名です。

どこまでが単なる性癖で、どこからが恐喝罪などの罪に該当するのか、境が分かりません。多分、クレーム中の本人は、「正義は我にあり」の心境にあるのだと思います。自分は優秀なのに、それを認めない社会がおかしい…とでも言わんばかりの難癖は、客観的に見る限り醜悪そのものです。ですが、時代がどんどん醜悪に傾いて行っている気配があります。昨今の国際間の対立も、事の発端はひとえに甚だ自己中の憮然とした発言にあるような気がしますが、当事者たちは自分の正義を否定するわけには行きませんから、落としどころが見つかりません。

いつの世も殊更に自身を大きく見せたがる輩はいます。たとえそれが歪んでいても、相手を威圧してでも、自分は特別なのだと居丈高に主張せずにはいられない心の貧しさを感じますが、本人にとっては多分「負けられない闘い」なのかも知れません。

強いものが勝つのは獣の世界の王道ではありますが、正しい強さでなければならないのだと思います。その「正しさ」が歪んでいます。「正しい」という事ほど曖昧な基準は無いからだと思います。本物の「正しさ」は多分「美しく」なければなりません。もっと、やさしい時代になって欲しいと思います。