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メダルの色

2017年01月27日 | 社会派らぼ
2008年に行われた北京オリンピックでの陸上男子400mリレーでは、日本男子陸上初の銅メダルに日本中が湧きました。陸上のトラック種目では、1928年の女子800mの銀以来ということで、歓喜の4選手の姿が印象的でした。何しろ、アメリカやイギリスを制しての銅メダルでしたから。ジャマイカが金、トリニダード・トバゴが銀、3着で最終ランナーの朝原選手がゴールに飛び込みました。

その感激も遠い記憶になっていましたが、10年近くも経った今年、金メダルを獲得したジャマイカの第1走者がドーピングの再検査で禁止薬物に陽性反応を示したとかで、金メダルが剥奪されるとの発表がありました。これを受けて、銅メダルだった日本の順位は銀メダルに繰り上げられることになりました。

順位が下がったわけでなく、上がったわけですから、正直「ラッキー!」という気分です。が、複雑な気持ちである事も確かで、これは恐らく当の選手ご本人が戸惑っておられるのではないかとも想像します。歓喜の銅メダル獲得から更に8年後、昨年のリオデジャネイロオリンピックでは、陸上男子400mリレー、更に進化の「銀メダル」を実際に獲得しています。

本当なら、2008年に「歓喜の銀」旋風が報じられたはずですし、2016年は「引き続き、銀!」といったニュアンスの報道になっていたはずです。本当なら、もっともっと感激したはずの「銀メダル」を、2008年の出場選手4名は、どのような複雑な心境で受け取るのでしょうか。

全ては、ドーピング違反を行ったジャマイカの選手のせい…なのですけれど、「スポーツの祭典」と呼び声の高いオリンピックは、これで良いのだろうか?との素朴な疑問をぬぐい切れません。当時の技術ではドーピングを見破る事ができなかったけれど、そこから技術が進化し、残してあった検体で再検査を行ったため、より精度の高い鑑定ができるようになったわけです。が、それでは、今現在の技術ではドーピング違反を検出する事ができない検体も、もっと未来の技術では違反を検出するかも知れない…という疑心暗鬼だけが残ります。

先日、歌手のASKAが覚せい剤使用容疑で、逮捕されました。2014年に続き、2度目です。前回は執行猶予4年の有罪判決を受けていますが、今回は容疑を否認。逮捕時の検査で覚せい剤の陽性反応が出たものの、本人の検体として提出したものは「お茶」だったという弁明を覆すだけの証拠がなかったため、嫌疑不十分で不起訴処分となりました。

その記事に伴って、アスリートたちがドーピングの抜き打ち検査の実態を話すような場面もありました。スポーツ結果に公正を求めるには、このような薬物使用を認めないという今の姿勢は間違ってはいません。…が、巧妙なドーピング計画を立てる者もいるようですし、スポーツ以外の場面で、選手にストレスを与えている事も事実です。

このような状況で、本当に公正な試合というのが実施できるのか、疑問は更に膨らんでしまいます。あ、日本の陸上選手たちの活躍は見事でしたし、それが「銅」だから「銀」だから…と言って、彼らの努力とその成果は微塵も汚されるものではありません。

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