コロナウィルスの猛威が収まりません。首都圏や大阪では、週末の不要不急の外出自粛が呼びかけられ、爆発的な感染拡大の阻止に戦いが続きます。ともかく人と人が接触して感染が広がる事を、何とか食い止めたい…という事ですが、時節は花見、更には新入・進学・異動の季節とあって、人々の我慢も限界ギリギリに来ているかに見えます。
「追い詰められた時に、人の本性が分かる」とはよく言われる事ですが、追い詰められた自分を守るための防御行動…というのは、分からなくもありません。ですから、「マスクが手に入らない」「トイレットペーパーが買えない」となった時に、パニックを起こすのはある程度仕方がない事なのかも知れません。
但し、身を護る事と他人を攻撃する事とは違っていなければなりません。コロナウィルス陽性の患者を受け容れた病院で、職員の子ども達が「いじめに遭っている」などという報道を見ると、日本人の品性を嘆かざるを得ません。もしかすると、出口の見えないトンネルの中にいる不安や焦りが、形を変えて噴出するのかも知れませんが、自分は「人としてどうありたいか」といったお題目のようなテーマを、私たちはやはり自分のテーマとして認識しなければならないのではないかと思います。それがたとえ子どもであっても。「いじめをなくそう」「命を大切に」など当たり前の事をいくら学習しても、いじめはなくなりません。自分の品性を高めるための努力が必要なのだろうと思います。それを「修身」と呼ぼうが「道徳」と呼ぼうが「生き方」と呼ぼうが、呼び方は関係ないと思います。
ノーベル賞の山中伸弥先生が「山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信」というホームページを開設されました。世のマスコミは習っていただきたい…と思うような、冷静で分かりやすいホームページです。マスコミの報道は、受ける側に選択肢が無く、報道されている事だけを受信するに過ぎず、マスコミの姿勢をただ押し付けられる感が否めません。いつ見に行っても必要な客観情報が得られたり、常にリアルタイムで更新されるような情報が欲しいと感じていました。
山中先生のホームページは、言葉が難しくなく、証拠(エビデンス)があり正しい可能性が高い情報、正しい可能性があるが更なる証拠が必要な情報、正しいかもしれないが更なる証拠が必要な情報、証拠の乏しい情報…などと、情報が分けてあるところが斬新です。何より、「制圧することはもはや困難で、受け入れるしかない」という言葉に、他の報道とは全く異なる真摯な姿勢を感じます。そして「マスクは感染予防にある程度、効果がある」とし、「私の家にある残り少ないマスクは、医療関係者の家族に使ってもらっています。」とされたコメントが印象的です。
奢るでなく、諦めるでなく、「長いマラソンをそれぞれの状況に応じた最速ペースで走る続ける必要がある」とする山中先生のメッセージを、心に留めておきたいと思います。
「追い詰められた時に、人の本性が分かる」とはよく言われる事ですが、追い詰められた自分を守るための防御行動…というのは、分からなくもありません。ですから、「マスクが手に入らない」「トイレットペーパーが買えない」となった時に、パニックを起こすのはある程度仕方がない事なのかも知れません。
但し、身を護る事と他人を攻撃する事とは違っていなければなりません。コロナウィルス陽性の患者を受け容れた病院で、職員の子ども達が「いじめに遭っている」などという報道を見ると、日本人の品性を嘆かざるを得ません。もしかすると、出口の見えないトンネルの中にいる不安や焦りが、形を変えて噴出するのかも知れませんが、自分は「人としてどうありたいか」といったお題目のようなテーマを、私たちはやはり自分のテーマとして認識しなければならないのではないかと思います。それがたとえ子どもであっても。「いじめをなくそう」「命を大切に」など当たり前の事をいくら学習しても、いじめはなくなりません。自分の品性を高めるための努力が必要なのだろうと思います。それを「修身」と呼ぼうが「道徳」と呼ぼうが「生き方」と呼ぼうが、呼び方は関係ないと思います。
ノーベル賞の山中伸弥先生が「山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信」というホームページを開設されました。世のマスコミは習っていただきたい…と思うような、冷静で分かりやすいホームページです。マスコミの報道は、受ける側に選択肢が無く、報道されている事だけを受信するに過ぎず、マスコミの姿勢をただ押し付けられる感が否めません。いつ見に行っても必要な客観情報が得られたり、常にリアルタイムで更新されるような情報が欲しいと感じていました。
山中先生のホームページは、言葉が難しくなく、証拠(エビデンス)があり正しい可能性が高い情報、正しい可能性があるが更なる証拠が必要な情報、正しいかもしれないが更なる証拠が必要な情報、証拠の乏しい情報…などと、情報が分けてあるところが斬新です。何より、「制圧することはもはや困難で、受け入れるしかない」という言葉に、他の報道とは全く異なる真摯な姿勢を感じます。そして「マスクは感染予防にある程度、効果がある」とし、「私の家にある残り少ないマスクは、医療関係者の家族に使ってもらっています。」とされたコメントが印象的です。
奢るでなく、諦めるでなく、「長いマラソンをそれぞれの状況に応じた最速ペースで走る続ける必要がある」とする山中先生のメッセージを、心に留めておきたいと思います。