緊急事態宣言が解除された後も、飲食店に求められていた時短営業が徐々に緩和され、夜の街にも賑わいが戻ってきたと言います。いち早く制限緩和に踏み切ったイギリスなどでは、感染者が再び増加する傾向が見られるとの報告もあり、予断を許さない状況ではありますが、飲食業店にすれば死活問題で、一人でも多くのお客さんに来て欲しいところだと思います。
そんな中、京都のとあるラーメン店主が「ユーチューバーの来店を禁止する」とのツイートを投稿し、賛否両論が集まっています。投稿主の店は京都屈指の人気ラーメン店ということで、全国からファンが訪れる店だといいます。こうしたユーチューバーは、人によれば断りもせずに動画を撮り始め、店内の客の顔が映ってしまったり、スタッフが映り込んだり、何が映っているのか店側が確認のしようもなく、ネット上にそのまま流出してしまうこともあるようです。
今や「ユーチューバー」は子ども達にとっては「憧れの職業」だと聞きますが、人間が旧いせいかユーチューバーが職業だという感覚には、なかなかついていけません。「ユーチューバー」というのは、あくまで手段の事を指すのではないかと思います。「ユーチューバー」という職業があって、発信するネタを所かまわず探し歩くようなものでなく、先に「伝えたいもの」が厳然とあって、それを発信する術が「ユーチューブ」であってもそれは構わない…といえばよいでしょうか。
世界一流のピアニストの登竜門である「ショパン国際ピアノコンクール」で、日本人が二人同時入賞しました。2位に輝いた反田恭平氏と、第4位に入賞した小林愛美氏です。けれど、それよりも話題になっていたのがユーチューバーピアニストとして名を馳せている「かてぃん」さんこと角野隼斗氏でしょうか。東大卒のユーチューバーとして80万人以上の登録者数を誇ります。今回のショパンコンクールでファイナル直前の三次予選まで進んだことが話題を呼びました。
ピアノの素人でもかてぃんさんのユーチューブはその「本物度」に圧倒されますが、ユーチューバーがショパンコンクール本選直前まで進んだということが注目を集めたようです。ただ、ここでも「ユーチューバー」がそのような快挙を遂げたのでなく、ユーチューバーとしても活動の場を持つ角野氏が三次予選まで進んだと理解すればよいだけの話に思えます。
ユーチューブにアップされる動画の中には、僅かな数少ない「ほんもの」がありますが、大半は戯言に過ぎないなどといえば、猛批判を浴びるでしょうか。若い頃には実力の伴わない作品を創って「これが芸術だ」などと力んでみせた事もなくはありませんが、それが真価を伴わない作品であることは、当の本人が一番よく知っていました。
値打ちなどというものは、測る定規によって天にも地にもなり得ます。個性だとか、オリジナルだとか言ったことはもちろん理解したうえで、「ほんもの」を見抜く力、「ほんもの」が何であるかを知る力は備えていなければならないのではないかと思います。
話がどんどん逸れていきましたが、ユーチューバーを名乗る皆さんが表現しようとしている「自身の想い」に誇りと知性を忘れないでいていただきたいと思います。、
そんな中、京都のとあるラーメン店主が「ユーチューバーの来店を禁止する」とのツイートを投稿し、賛否両論が集まっています。投稿主の店は京都屈指の人気ラーメン店ということで、全国からファンが訪れる店だといいます。こうしたユーチューバーは、人によれば断りもせずに動画を撮り始め、店内の客の顔が映ってしまったり、スタッフが映り込んだり、何が映っているのか店側が確認のしようもなく、ネット上にそのまま流出してしまうこともあるようです。
今や「ユーチューバー」は子ども達にとっては「憧れの職業」だと聞きますが、人間が旧いせいかユーチューバーが職業だという感覚には、なかなかついていけません。「ユーチューバー」というのは、あくまで手段の事を指すのではないかと思います。「ユーチューバー」という職業があって、発信するネタを所かまわず探し歩くようなものでなく、先に「伝えたいもの」が厳然とあって、それを発信する術が「ユーチューブ」であってもそれは構わない…といえばよいでしょうか。
世界一流のピアニストの登竜門である「ショパン国際ピアノコンクール」で、日本人が二人同時入賞しました。2位に輝いた反田恭平氏と、第4位に入賞した小林愛美氏です。けれど、それよりも話題になっていたのがユーチューバーピアニストとして名を馳せている「かてぃん」さんこと角野隼斗氏でしょうか。東大卒のユーチューバーとして80万人以上の登録者数を誇ります。今回のショパンコンクールでファイナル直前の三次予選まで進んだことが話題を呼びました。
ピアノの素人でもかてぃんさんのユーチューブはその「本物度」に圧倒されますが、ユーチューバーがショパンコンクール本選直前まで進んだということが注目を集めたようです。ただ、ここでも「ユーチューバー」がそのような快挙を遂げたのでなく、ユーチューバーとしても活動の場を持つ角野氏が三次予選まで進んだと理解すればよいだけの話に思えます。
ユーチューブにアップされる動画の中には、僅かな数少ない「ほんもの」がありますが、大半は戯言に過ぎないなどといえば、猛批判を浴びるでしょうか。若い頃には実力の伴わない作品を創って「これが芸術だ」などと力んでみせた事もなくはありませんが、それが真価を伴わない作品であることは、当の本人が一番よく知っていました。
値打ちなどというものは、測る定規によって天にも地にもなり得ます。個性だとか、オリジナルだとか言ったことはもちろん理解したうえで、「ほんもの」を見抜く力、「ほんもの」が何であるかを知る力は備えていなければならないのではないかと思います。
話がどんどん逸れていきましたが、ユーチューバーを名乗る皆さんが表現しようとしている「自身の想い」に誇りと知性を忘れないでいていただきたいと思います。、
大人は値打ちをきちんと判断できればそれで良いと思いますが、価値観がまだ確立していない世代には、どのように受け容れられるのか不安が否めません。