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かみさま

2015年01月25日 | 社会派らぼ
残念ながら、過激派「イスラム国」による、人質殺害予告が現実となったようです。拘束されていた湯川氏が殺害され、写真を持たされた後藤氏の画像が公開されています。突拍子もない額の身代金要求に替えて、ヨルダンに収監されているイラク人女性死刑囚の釈放を要求しているようですから、当然、ヨルダンに日本政府が交渉を重ねることになるわけで、まだまだギリギリのせめぎ合いが続きます。下手な素人のSNSは厳に慎むべきです。

歴史上、最も残忍で残酷なテロリスト集団とも言われるイスラム国では、一般民衆が恐怖支配の下にあると言われています。支配地域では、見せしめのための公開処刑が日常的に行われ、学校やキャンプなどでも殺害シーンのビデオが流され、一般市民は逃げ場を失っています。彼らが掲げているのは、イスラム圏を統一し、イスラム法に則った国家を樹立する事にあるのだとか。

これだけ残虐だとの報道にも関わらず、イスラム国には日本を含めて欧米諸国の若者が続々と加わっているというのも不可解です。一説によると、残虐性ゆえに惹きつけられる若者も多いとか。洗脳とは恐ろしいもので、オウム事件の時のように、優秀な頭脳に恵まれたはずの真面目な若者が、幼児でもわかるのではないかと思うような善悪の判断を誤ってしまいます。一旦教義の中に入り込むと、すべてのものがそうとしか見えなくなってしまうのでしょうか。

イスラム国に身を投じる若者は、現実の社会の中で満たされないものを抱えているようです。それが受験や就職に失敗するといった、挫折体験ばかりではなく、順調に絵に描いたようなコースに乗って来た若者が、惰性で流されて来てしまった空疎感に抗って参加しているような場合もあるようです。いずれにしても、現実の社会の中で、本当に身も心も受け容れられる居場所に飢えた者たちを、強烈に惹きつける残虐性があるようなのです。。。。 教育は、彼らに真の生き甲斐を与えることができなかったという事になります。猛省すべきかと思います。恐らくは身を投じた後に後悔をしている者もいるとは想像できますが、また元の世界に戻って来れるほど、イスラム国は甘くはありません。

人類は、自然の猛威や肉食獣などからの脅威、更に病魔など、多くの外敵との戦いに克ち抜いて、今の社会に至りました。今でも自然災害は、時に私たちに牙を剥いて来はしますが、日々の雨風を凌ぐ家は出来上がりました。野生動物に襲われて被害を受けることも時にあっても、日常的な恐怖になる時代ではありません。今なお克服できない病気もありますが、平生の風邪程度では命を落とさなくなりました。そうやって、脅威から身を守る術を手に入れて尚、なぜ人間同士で襲い合わねばならないのでしょうか。人を敵とみなして残忍に命を奪うのが宗教だとしたら、この世に神は要りません、多分。

シリア内戦で亡くなった3歳の少年が、最後に残したとされる言葉に、世界中が揺さぶられたのがツイこの間。「ぜんぶかみさまにいいつけてやるんだから…」。少年の中にある神は、いつも少年の味方であり、全知全能の正しい神のはずでした。その神を時に都合よく解釈し、利用して、他人を傷つけることをも厭わない大人たちの行為は、神の意志に反するものであり、少年が「いいつける」事によって、そんな不祥事を…と嘆いた神が必ずや世の中を元に戻してくれるはずだったのです。3歳の少年は、かみさまに逢えなかったのでしょうか。



エクセルのワークシートが数列数行しかない

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