「脳トレ」と言う言葉をよく聞きます。超・高齢化社会の現代、老いて若い人たちに必要以上の世話をかけてしまう事をできるだけ避けたい…との思いから、脳を活性化させるような活動を楽しみながら行おうと考える人が増えているのだと思います。
ただ、クロスワードパズルやナンバープレースなどのゲームの評価は一転二転したようです。かつて、こうしたゲームは記憶力や思考力の改善に役立つと考えられましたが、2018年には「そうした効果はない」という研究が発表されました。イギリスで行われた研究結果では、子どもの頃知能テストを受けた事のある500人を対象に、64歳から15年間、5回の記憶力処理能力テストを行った結果だそうです。が、更に2019年、こうしたゲームを定期的に行う50歳以上の人が、行わない人に比べ、注意力、推論力、記憶力などが優れていた…と発表されました。こうしたゲームは、決して認知症のリスクを減らすわけではないが、脳の機能維持を助ける働きはあるという事でしょうか。
人間の高次認知機能は、20代後半をピークに低下すると言われており、脳のトレーニングを行えば学習能力は再び上がり始めると言われます。道理で「脳年齢を知りたいですか?」といったフレーズと共を、ゲームの宣伝でよく見かけます。
何となく「脳年齢」は若い方が良い…といった刷り込みがあって、どんなゲームでも快調にクリアすると脳年齢は若く表示、もたつくことで年齢が増えるようです。瞬発性や記憶力が必要なものばかりでなく、知識を問うようなものでも同様の触れ込みになっているので、何となく若い方が脳力は高いのだろうかと不思議に感じてしまいます。上述のように20代後半をピークで、その後下降線を描くのだと考えると、脳年齢は若い方が「やったぜ」になるのでしょうね。
脳年齢なる言葉は、単にゲーム会社などが使っているだけなのか、医学界でも使われるものなのか知りません。でも、いつも何となくひっかかっているのです。世の中には年齢を重ねる方が、増す能力もたくさんあるのではないでしょうか。知識量や経験値が増え、更に対人関係能力が磨かれる事で、ヒューマンスキルが高められる事などを考え合わせると、「若い方が良い」という認識を改めても良いのではないだろうかと思ってしまいます。結局、「脳力」と「能力」の言葉の違いなのかも知れませんが、何となく混同してしまっています。
もっと違う尺度で測れる言葉を使いたいなぁ…と、若くなくなった脳で考えてみています。
ただ、クロスワードパズルやナンバープレースなどのゲームの評価は一転二転したようです。かつて、こうしたゲームは記憶力や思考力の改善に役立つと考えられましたが、2018年には「そうした効果はない」という研究が発表されました。イギリスで行われた研究結果では、子どもの頃知能テストを受けた事のある500人を対象に、64歳から15年間、5回の記憶力処理能力テストを行った結果だそうです。が、更に2019年、こうしたゲームを定期的に行う50歳以上の人が、行わない人に比べ、注意力、推論力、記憶力などが優れていた…と発表されました。こうしたゲームは、決して認知症のリスクを減らすわけではないが、脳の機能維持を助ける働きはあるという事でしょうか。
人間の高次認知機能は、20代後半をピークに低下すると言われており、脳のトレーニングを行えば学習能力は再び上がり始めると言われます。道理で「脳年齢を知りたいですか?」といったフレーズと共を、ゲームの宣伝でよく見かけます。
何となく「脳年齢」は若い方が良い…といった刷り込みがあって、どんなゲームでも快調にクリアすると脳年齢は若く表示、もたつくことで年齢が増えるようです。瞬発性や記憶力が必要なものばかりでなく、知識を問うようなものでも同様の触れ込みになっているので、何となく若い方が脳力は高いのだろうかと不思議に感じてしまいます。上述のように20代後半をピークで、その後下降線を描くのだと考えると、脳年齢は若い方が「やったぜ」になるのでしょうね。
脳年齢なる言葉は、単にゲーム会社などが使っているだけなのか、医学界でも使われるものなのか知りません。でも、いつも何となくひっかかっているのです。世の中には年齢を重ねる方が、増す能力もたくさんあるのではないでしょうか。知識量や経験値が増え、更に対人関係能力が磨かれる事で、ヒューマンスキルが高められる事などを考え合わせると、「若い方が良い」という認識を改めても良いのではないだろうかと思ってしまいます。結局、「脳力」と「能力」の言葉の違いなのかも知れませんが、何となく混同してしまっています。
もっと違う尺度で測れる言葉を使いたいなぁ…と、若くなくなった脳で考えてみています。