事業仕分け

10年度の予算をめぐり、行政刷新会議の下、事業仕分けが続いています。予算項目ごとに、そもそもその事業が必要か否かから始め、必要ならどこがどこまでやるのか…と議論を進め、「不要」「民間化」「国で実施」「都道府県で実施」「市町村で実施」に仕分けていく作業をするそうです。

事業仕分けといった言葉そのものは以前からありましたし、地方などでこれまでからも実施されていました。政府が手がけるのは初めてで、すべて公開の場で行われています。事業仕分けには、法的な拘束力はないということですが、年明け以降、制度改革の方針をまとめていくようです。

先般のニュースでは、蓮舫参院議員が「事業の成果」や「役所のOB人数」など具体的なことをたたみかけるように尋ねているシーンが流されていました。事業本来の意義や経緯を説明したい当事者に対し、金銭的な無駄をたたみかけてくる口調はかなり圧巻でもありました。ただ聞けば、そのシーンに先立っては、当事者が一方的な主張を繰り返したところもあったようで、一部を切り取って全容を把握することは控えねばならないと思いました。

「国がやる意味」を問い直していただくことは、国民としては大歓迎です。あちらこちらで行われている国の事業は、現場で見ている限り「かなりの無駄」を感じるのに、そうしたことが何一つ問い直されずに、踏襲、踏襲で続いていくことにいつも疑問を感じていました。ただし、かなりパフォーマンス的なところも多く、「事業仕分け」即「適切な判断」とは思えないところも多々あります。「従来のやり方を変え」ようとしているところにこそ、今回の意義があるのだと思います。

無駄遣いの見直しは国民が一番期待していることでもありますし、鳩山政権の命綱でもあります。ですが、採算が取れないからこそ、国が主導すべき課題も多く、金銭的なことにばかり議論を集中させると、国としての基盤を危うくする問題も多々あります。折りしもオバマ大統領が来日し、アジア地域との連携を訴えておられましたが、日本と言う国がその勢いを失い、経済的に大きな地盤を抱える他国に世界の関心が動いていることは誰の目にも明らかです。本当に政権が心すべきところは、日本の国がどうあるべきか…のスタンスにあるはずです。


「縦棒グラフと折れ線グラフを混ぜたい」
パソコンのワンポイント知識を（ぱぁと２）で紹介しています。簡単なご質問も可能です。

「ぱぁと２」の閲覧には、当方から発行する「ID」と「パスワード」が必要です。よろしければ、メールで（pc_labo@mail.goo.ne.jp）お問い合わせ下さい。24時間以内に返信します。