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訃報 我らが重吉さん、逝く…

10月8日、池部良さんが亡くなられた。
池部さんといえば、『青い山脈』とかでの
甘いマスクの二枚目俳優と思っていた。

その印象をくるっと変えたのが、
マキノ雅弘監督『昭和残侠伝 死んで貰います』1970年。
池部さんは50歳過ぎ。
演じるのは、
高倉健が出所して住み込む料亭「喜楽」の板前の風間重吉。

料亭の権利書をめぐるいざこざの中で
恩人の命をだましうちで奪われ、
最後は、刀を片手に、健さんと二人で殴りこみにいく。

実は料亭の跡取りである健さんをたてて、
自分は控えに徹し、
そっと恩を返そうとする重吉の
なんて渋くて、かっこよいこと。
いぶし銀のようで、健さん以上に魅かれた。

つい半年ばかり前
隣駅の近くに「きらく」という居酒屋をみつけた。
家族経営っぽく小さなわりに、
いつもはやっていて、
おじいさんがやきとりとか焼いて、腕をふるっている。
この看板をみるたびに、この映画のことを思い出すのだが
これからも、きっと重吉さんのことは忘れません。
心より合掌。
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