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音楽の散歩道63パンクロックとブルーハーツ~音楽は現実を乗り越える力をくれる~

今年最後のライブ納めは、「財)魔界布教事業団」でした。
30日、あびこのライブバーBEAT INでのトリ出演。
仮面をつけた人たちが舞台に次々と現れ、
演奏が始まると、客席から、顔は白塗りで上半身裸の男性が登場。
ボーカルのジュリーさん。
バリバリのパンクロックなのだけれど、
フロアの巻き込み方が上手い。

音楽の届け方について、考えさせられた。
ただパンクを歌ってるだけじゃ、へえ、これがパンクってだけになる。
でも、ここまで上手に巻き込んだら、私みたいなパンク初めての客も、
すごくなじみやすくて、忘れられないライブになった。

激しい歌を歌い終わった途端、瞬時に、にこにこ笑顔で喋り始め、
その変わりぶりの落差が大きすぎて、大爆笑。
客席からも「可愛い♪」とエールがでるくらいで、
サービス精神満点の客引きのお兄さんみたいに、
いや、むしろ、落語の桂枝雀さんみたいな感じのしゃべりで、少しなよっとしてるような、
ベルト(金属)が冷たくて、肌とのすき間にカイロ入れてました~とか、
最近太って、ベルトがきつすぎて、さっきパキって言いましたね~
とか話すMCは、もう面白すぎ!


魔界の呪文「661」という曲があり、
「シックスシックスワン」は言いにくいから「シーシーワン」に縮めて掛け合いにしたり、
「骨」という歌では、「ほねー!」「ほねー!」という掛け合いや、
「シリコンラバー」では、舞台「シリコン!」客席「ラバー!」とか、わけのわからない掛け合い(シリコンバレーじゃないのね笑)とにかく楽しかったです。

客席でも、MCが他の演者さんたちにめっちゃ受けていて、
漫才みたいやねえと話していた。

最後は、いきなりまじめに、「思いやり」と「忍耐」が大事です。今日はその二つを持ち帰ってください、
電車に乗ったら、「僕は、今日は、思いやりを持ってるんやわあ」と胸張って帰ってください、とか。


千尋さんがコーラスで参加していて、ボーカルにもつっこみいれたり、いい感じ。

ジュリーさんが目指してるのは、パンクロックの魂を、ユーモアのオブラートでくるんで、
観客に差し出しているような気がして、自分たちの音楽をいかに客席に届けるか、という意味で、
チャレンジングですごい。
硬派にかっこよくいきたいところを、
あえて、「前髪が邪魔して、、ちょっと待ってください」なんて
おちゃらけなキャラを装って、お客さんとの距離を縮めていく。。。
決して媚びているわけではなくて、なんか、逆の意味で、かっこいいと思った。

ほかにも「猟奇ハンター」、「アンドロメダ音楽隊」というパンクロックがあり、熱い音楽が展開。
「ロゼりんご」では、ロゼさんがリードギターをばりばり演奏してて、PRINCESS PRINCESSの「M」とか懐かしい曲。


そうかと思えば、
十代後半、大学1、2回生の奈良から来たバンドNEVEREND'sは、ドラム女子1名と男子で、
「消しゴムひとつ~」という歌で始まり、とてもいいメロディで、心をぐっとつかまれた。
続く曲も「歴史が僕を問い詰める~」、「青い空の真下で」とか、
「僕には夢がある 毎晩育てる~」
オリジナルだと思っていたので、もう青春そのもので、いい歌詞書くなあと思いながら聴いていたら、あとで、THE BLUE HEARTSの曲だと友達に教えてもらった💦
「1000のバイオリン」、「青空」、「夢」という曲で、どれもいい曲でした。

「TRAIN-TRAIN」は知っていたから、一緒に歌えたけれど、
「どんな記念日なんかより あなたが生きている今日は どんなにすばらしいんだろう」というフレーズに、思わずじわっときた。

音楽はいいなあと思う。いろいろ悲しいことやつらいことがあっても、全部音楽は吹きとばしてくれる。
現実を乗り越える力をくれる。
十代の若者から五十代前後のおいちゃんまで客席にいて、とっても楽しそうに、身体でリズムとりながら、ふんふんと聴いている。
どのバンドだったか、今年一年どうでしたか?やり残したことありませんか?とかステージの人が尋ねたら、
客席で、帽子をかぶった、ひげのかっこいいおいちゃんが、ニコニコしながら、「おれ、プライベートぼろぼろやったわあ」「今日は楽しく盛り上げてやあ」なんて言ってて、私も激しく同感するものがあって(笑)、今日は、十代の歌も聴けたし、ここに来れて本当に良かったと思った。

千尋ちゃんは、大人しそうに見えるのに、すごく舞台に声援をかけていて、その掛け声が絶妙で楽しくて、今日のヒットは「今日はもう酔っぱらってます~」と言ったステージの人に、「酔っ払い上等!!!」
これ、最高です♪♪♪私だけでなく、他の人も、うまいなあって言っていた。


千尋ちゃんは、「D-CAST」で、娘さんのあきほさんと二人ボーカルでも出演されしていて、すごい声量で、圧倒されました。
メンバーの「なにぬねのぶさーん!」というのも千尋ちゃんの掛け声で、ヒット。

ふと私がファンのproject-Pのおふたりは、パとまだから、これは使えなくて、残念。いつか使ってみたいな。

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