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No429『江分利満氏の優雅な生活』~なぜか心に残る歌~

冒頭の屋上での若い社員たちが、バレーボールや合唱やゴルフやバドミントンの練習に興じる姿を次々と短いショットを重ねて写していくところに、明るい青春賛歌のような合唱の歌が入る。この歌が印象的で、ずっと頭の中で鳴り続けている。振り払おうと思って、書くことにした。

仕事帰りに一度観たが、疲れがたまっていたのか後半眠くなってしまって、まるで記憶がなかった。山口瞳の原作で、酔っ払うとくだを巻く主人公の話が、後半は、同僚相手に戦争の話を延々とする。どんどん暗くなる。そのまま、いきなり冒頭の屋上シーンが繰り返され、ベルトコンベヤで砂利が勢いよく運ばれて上がってゆくシーンで終る。

いつもの軽いタッチの喜八節が、本作では、きまじめをまっすぐストレートに描いた感じで、印象に残った。好みとしては、初期の若者たちを描いた青春群像劇が隙だ。若者たちだけでなく、その両親を演じる上原謙や、三宅邦子、本間文子にも、ぐっときてしまう。大胆でアクティブで、はきはきした若者たちと、切れ味のよい喜八監督のカットのリズムはぴったりだったのだろう。
さてさて明日も特集に参ろうぞよ。

そういえば、今朝、怖い夢をみました。
知り合いになった人たちが、あとになって殺し屋たちだとわかり、某日、我が家に迎えに来るから、一緒に計画の実行を手伝うよう約束させられる。私はとんでもないことになった、どうしようと青ざめ、布団の中に隠れたい心境。誰にも言えないまま知らぬふりで、当日も、ほかごとをして、家の前に黒塗りの車が数台来たのも気付かぬふりをした。どうやら母が不在を告げたかで、車は出て行った。
なぜか家には、大勢の若者たちがいて、その誰かに打ち明けようとするところで目がさめた。そういえば計画をしていたのは、ロシア人ふうな人もいれば、黒い背広だったような・・夢まで喜八ワールドに脚色されたような・・!?
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